コンテンツ発信に向いていない人
「コンテンツ発信は一夜漬けではできない」
いろんな企業のコンテンツ発信を支援している中で気づくことがあります。
一夜漬けでなんとか期限に間に合わせるタイプの人は、コンテンツ発信に向いていなぁというものです。
資料は一夜漬けでも作成すること自体はできます。
しかし、コンテンツはたった1回出すだけでは効果はほとんどありません。
「次回までに〇〇をやっておきましょう」
「はい、わかりました」
こんなやり取りをして、次回までにタスクをこなすことでコンテンツを発信してもらうことがあります。
しかし、いざ日常の業務に戻るとタスクは後回しにされていくのか、しばらく動きがない。
ワークシートも空欄のまま時が過ぎ、次のミーティング直前、ついに1度か2度の投稿。
なんだかミーティングのために投稿しているような現象になってしまうようです。
自社のためにやっているのか、私とのミーティングをクリアするためにやっているのか、目的がずれてしまっています。
セールの時だけ発信を頑張っても意味がない
セール時期は、販促が活発になるので多くの方がコンテンツ発信にも力を入れます。
しかし、セール時期にいきなり投稿を増やしても、残念ながら効果はそれほど上がりません。
なぜなら、コンテンツ発信は培った関係構築が影響するため、セールまでの長期にわたって続けてきた戦略が効いてくるからです。
伝えたいことをはっきりと表現する力、そしてユーザーのニーズをしっかり捉える目。
これらを磨きながらユーザーとの関係を作ることで、セール時期に心を動かし、行動を誘うことができるようになります。
だから、むしろ頑張り時はセール以外の普通の時。
日ごろから有益な情報を届けているアカウントになっていれば、自然と注目されます。
自分にとっては嬉しい情報が届くという認識が定着すれば、セールのタイミングでお知らせが来た時に購入に行動を移しやすくなる流れです。
一夜漬けが得意なら、広告のほうが効果あり?!
一方、広告ならセール時期に集中して発信をすることが効果を上げられるでしょう。
例えば、Instagram広告は低予算から始められます。
短期に広く表示させることにも向いています。
また、広告はデータを収集することができるので、見て欲しい顧客層の好みや傾向を知るのに役立ちます。
一夜漬けの人が劣っているとかそういう話ではありません。
コンテンツ発信は特性上「継続を必要とする」というだけです。
短期勝負型の人には短期勝負のやり方を伸ばすのも手ではないでしょうか。
継続力は後天的に身につけられる
しかし、さまざまなビジネスで長期的な成功をしている人は「継続」を大切にしているようです。
この記事で紹介したエディ・カンター氏の言葉がこちらです。
『一夜にして成功を収めるには20年の努力がいる』
つまり、コツコツ継続する能力は成功の重要な要素。
そして、継続力は一部の人だけが授かる特異な才能ではなく、後天的に身につけられるものです。
つまり、誰にでも継続の恩恵を受ける可能性があるということではないでしょうか。
正直、子供のころの私は夏休み2日前から課題を片付ける人間でした。
提出日に間に合わないこともしばしば。
典型的な「続かない人」でした。
そんな私が仕事柄必要性を感じて始めたコンテンツ発信ですが、もう10年ほど自社のブログを担当しています。
変わったのは「コツコツ続けても最初は成果を感じられない」ことを受け入れたからかもしれません。
「このままではいけない」と強く思った危機感かもしれません。
「どうすれば継続力が身につくのか」については、また別の記事で書いていこうと思います。
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