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野鳥観察に感じる季節

10月も半ばを過ぎて、ようやく本格的に秋らしい季節になってきました。数年前から夫婦でバードウォッチングを楽しんでいます。まだまだバードウォッチャーとしては駆け出しなのですが,野鳥と触れあっていると、季節の移り変わりに対する意識が変わってきます。

9月の下旬から10月中旬までは、日本で夏を過ごした渡り鳥が南の国に帰っていく季節です。鷹などの猛禽類やヒヨドリなどの小鳥もわたっていきます。

鷹の渡りは、サシバやハチクマ、オオタカといった猛禽類が中心です。
東日本の各地から静岡県を通過し、伊良湖岬から紀伊半島、四国、九州と通過して、西南諸島、沖縄、台湾さらにはベトナム、マレーシア、インドネシアにまで渡っていくものがいます。

このあたりの上空も飛んでいるようですが、山の近くでは上昇気流を利用して旋回しながら高度を稼ぐシーンが見られ、ゆっくり観察できるポイントがあります。詳しい方にいい場所を教えてもらって,9月下旬から毎週山に通っておりました。悠々と大空に舞う鷹の姿に感激しました。

普段のバードウォッチングは、散策しながら野鳥を観察することが多いのですが、鷹の渡りのときは椅子を持って行って腰を据えて何時間もじっくり待つスタイルになります。感覚としては、釣りなどにも似ているのかな、と思います。

先週の土曜日には、ヒヨドリを目当てに伊良湖岬に行ってきました。ヒヨドリは年中いますが、冬場に南に移動するものもいます。鷹などに狙われないよう、何十羽も塊になって、海の上を渡っていきます。小さな命が必死になって海を越える姿に感動します。

野鳥観察には季節毎に旬のものがあり、またそうした旬の野鳥を通じて季節の移ろいを感じることができます。

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