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被写界深度について
これまでメインで使っていたマイクロフォーサーズ(LUMIX GH4)からフルサイズ(SONY α7)に転向しました。先日SEL200600Gを手に入れて3回ほど探鳥に出かけていますがまだまだ使いこなせていません。
マイクロフォーサーズのときにはあまり意識していなかったのですがフルサイズになると被写体深度の厳しさに直面します。
写真は距離約7メートルで600mmF5.6での撮影です。胸のふわふわした羽毛をターゲットに撮っていますが目の位置ではピントが合っていません。
600mmフルサイズ距離7メートルでの被写界深度の概算値はF5.6で5cm、F8で7.2m、F11で10cmになります。カワラヒワの体長が約14cmですから、この構図だとセンサー位置からの距離で胸と目の距離の差は約5cmくらいあります。
被写界深度は前方被写界深度と後方被写界深度の合計ですので片側では2分の1になりますので2.5cmとなり、胸の位置にピントを合わせると目の位置ではぼけてしまうのがわかります。
F11まで絞れば目までピントが合いそうです。
ちなみにマイクロフォーサーズであれば同じ35mm換算600mmでもF5.6で被写界深度10.1cmぐらいあるので目のところまでピントが合った写真になります。
I画質のためにはISO値を下げたいし、被写体ぶれ・手ぶれ防止のためシャッター速度も上げたいので、ついつい絞り開放で撮ってしまいがちでしたが、超望遠を使うときには絞って撮ることをもっと意識しなければと思いました。