旅行記⑤ オランダ 1
ブリュッセルから高速バスでオランダに向かった。ブリュッセル北駅から乗ったが、北駅は治安が悪いと聞いていた。早朝に行くと、駅にはホームレスが溜まっており、確かに雰囲気は良くない。ただ、駅周辺はオフィス街でありエリートサラリーマンも多く見られる不思議な場所だ。乗車するバスを待っていたが、早く来すぎてしまったため、乗るバスが分からない。運転手に聞き待つこと1時間、それらしきバスに乗りブリュッセルをでる。暫く乗っていると、窓から風車が見える。オランダ=風車のイメージでいたが、風車を見たのがこれが最初で最後だった。
通路挟んだ横に座った男2人組が、少し怖い。何かされないか不安になりながら、オランダにつく。ついた場所は忘れたが、アムステルダムまで電車で30分ほどかかった。アムステルダム中央駅に着いてまず気づいたのは、ものすごく寒い。チェスターコート一枚では冬のヨーロッパはきつい。そして、駅はどこか東京駅に似ている。オランダはヨーロッパのハブ都市であるため、様々な人種の人が交差する。駅から出ると週末ということもあり、人通りが多い。そして、嗅ぎられない匂いがする。恐らく大麻だ。暫く人並みに付いていくと、メインストリートにたどり着く。路面電車、自転車道、車道、歩道全てが明確に区切られており、東京都との都市計画の差を感じる。歩くと人だかりが出来てる店がある。フライドポテト屋だ。よく見ると歩行者は皆それを食べている。ただ、物凄い大きい。昔、プラハでトゥルデルニークを食べたとき、あまりの量に夕食が食べれなかったことを思い出す。アジア系の観光客がlargeを注文する中、自分はsmallを頼む。ただ、smallでもかなりの量だ。一人で食べる時は余程大食いでない限り、smallが正解だ。ちょっとすると雨が降る。傘が無いため雨宿りしながら食べる。この時はまだ、裏通りに入ると大麻、マリファナを取り扱っている店が多くある。オランダは普通に大麻を吸いながら歩いてる人がたくさんおり、爺さんが路上で売ってたりもする。タバコと匂いが全く違うためすぐにわかる。試したいと思ったがしなかった。今回の旅の1番の後悔だ。オランダにはコーヒーショップという観光客が気軽に大麻を楽しめるカフェが沢山ある。完全な合法ではないが観光客ならここが良いらしい。確かに、街に沢山あった。しかし、少し歩いて分かったのはオランダは物凄く治安がいいこと。ヨーロッパはどの都市でも物乞いを見かけたが、オランダでは全く見なかった。民度が高いからこそ自由が許されると感じた。この日は早めに宿に向かった。アムステルダムの宿はどこも高かったため、電車で1時間ほど離れたヘームスケルクに移動する。ヘームスケルクは郊外の静かな街だが、夜は該当が少なく、かなり怖い。Airbnb先のホストは老夫婦と孫で、部屋もきれいだった。疲れたので早めに寝る。ここまでは順調だった。