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2023年、1年間の記録と想い。

こんばんは。NagiCrepeと株式会社強美オーナーの渚です。
今日は年の瀬で、五反田も最後の買い出しの人たちで賑わってました~(書き終わったときは茨城県ですが…)

2023年は、めちゃくちゃ色んなことがありました。
というか、めちゃくちゃ色んなことをしました。
こんなにたくさんの経験ができた1年はなかなかないなあ~と、思っているのですが、そういえば去年も一昨年もそう感じていました。笑

出来事がごちゃごちゃしていてうまくまとめるのは難しそうなので、時系列でまとめようと思いました。
私をよく知っている人でも、考えていたことも含めすべてを知っている人はいないと思うので、よかったら暇つぶしに読んでみてください。


1月~4月:クレープ店立ち上げ期

2022年の12月15日にNagiCrepeを桜上水にオープンしたので、1月~3,4か月は、ひたすら毎日の営業をこなしつつ、「お客様にどう満足してもらえるか?」「どうやったらもっとたくさんの人に認知してもらえるか?」を考えて実施していました。
販促方法や販路拡大、メニュー表の改善などなど。

そのおかげか、週4日でしか営業してなかった中でも、初月から単月黒字で営業できたし(自分の人件費を取っていないからもありますが…)、6月頃にはリピーターの方が増えてきたり、SNS経由で海外の方のご来店も多々ありました。
ただ、クレープは1年で一番夏に弱いので(過去の大崎クレープ店などの経験から)、その対策もぼちぼち考えていました。

4月:近くのアパートへ住居を引っ越し

ちょっと、プライベート面の出来事になりますが。

実は、2022年末のクレープ店開店時は、店舗の隣部屋に住んでいました
「働きながら暮らす」というコンセプトの物件で、そのコンセプトが面白くて惹かれたのも、桜上水のテナント物件にした一番の理由でした。

物件の建築中から入居者募集されていて、工事中に内見に行きました。
そして入居決定後は、入居前から大家さんと不動産会社とも話し合いをして、親切に私の我儘(設備の要望など)も所々合わせて聞いてくれました。(すみません、にも関わらずすぐに退去してしまって…)

そして実際に2022年の12月から、自分の部屋から1歩で店舗、という生活が始まりました。
通勤時間はもちろん過去最短でしたが、正直、メリハリがつかな過ぎてきつかったなぁと。
初めは「営業終わってからすぐに休めるから最高じゃん!」と思って入居したのですが、(1階なのもあり)プライベート空間にいても常に”NagiCrepeのオーナーさん”という立場で生活しないといけないのがめちゃめちゃつらかったな~と感じました。
あと、コンクリ打ちっぱなしは冬寒すぎて…心が折れました。

ということで、2023年4月(入居して半年もたたないうちに)、店舗から歩いて15分くらいのアパートに、住居だけ別で借りて引っ越ししました。
元々住居だった隣部屋は、倉庫兼事務所として使いました。まぁ、その後取り組んだ無人販売の商品倉庫として使えたので、結果それはそれでよかったです。

5月~6月:無人販売や卸をスタート!

5月頃から暑くなり始めて、クレープの売れ行きがだんだんと低くなっていきました。これは予想していたので仕方ないです。
(しかしクレープは、雪の時より猛暑のほうが来なくなってしまうので、暑さって怖いなぁと痛感しました)
その対策も兼ねて、予てからやりたかった「無人販売」をついに開始したのが5月頃です。

商品は、NagiCrepeの冷凍クレープと、群馬県の規格外野菜でした。

80リットルくらいの”冷凍”ショーケースと木棚を、店舗前のテラスにおいて、現金かPayPayのQRコードで支払いをしてもらう形をとりました。
自動決済機能なんてもちろん無いので、性善説に基づいて運営していましたが、特に問題もなく全員支払ってくれた(と思う)のは、めちゃ治安がいい地域だったんだな~と思います。
「お客様の声ノート」を作ってペンと一緒に置いておいたのですが、かなりたくさんの方々から「24時間買えるの嬉しい!」「開いてるときに絶対買いに来ます!」とかいう声をいただいて、めちゃめちゃ励みになりました。

ちなみに、最初は冷凍の自動販売機(ど冷えもんとか)を150万円くらいで購入して置こうかなと思い、大家さんや管理会社に相談していたのですが、「煌々と24時間光っている巨大な機械を置くのは、ビルの景観を損ねてしまう」という理由でNGとなり、自販機は断念しました。
今となっては、お金の面でも親しみやすさ(?)的な面でも、自販機ではなく冷凍ショーケースのセルフ方式でよかったのかなと思います。

野菜の無人販売は、”無人販売キット”(木棚)を販売している事業者さんに問い合わせしたところ、その事業者さんが規格外野菜の卸もやっているということで、
”棚と一緒に野菜も定期的に買い取りで仕入れさせてもらう”という条件のもと、キット(木棚)は無償で協賛していただいちゃいました。

またその頃から、”冷凍クレープの卸販売”に力を入れていました。
卸先は、無人販売所やコインランドリー(併設の無人販売コーナー)など。こちらから営業して入れてもらったところもあれば、知り合いで声をかけてくれたところもありました。
1か所で月に100個以上売れているところもあり、かなり多くのお客様にニーズがあったのではないかなと思います。(価格が500円だったことや、卸先の方々のPOPや配置のご協力があったからかもですが…)

無人販売と卸がなかったら、夏の間は店頭売上だけだと結構危うい感じだったので、戦略として1番やってよかった事かな~と思っています。
あと新しい取組をすることは、やっぱりとてもわくわくして楽しかったです!!!

7月~8月:お手伝いさんを雇ったり、間貸しをしたり。

8月9月あたりは、卸や無人販売の割合が増えてきたところで(夏場というのもあり)「店頭で自分が立っているけれどお客さんは来てないし、かといってワンオペだから他にも行けない」という時間が増えてきました。
なので「お客様が来ていないのに店頭に自分が立っていなければいけない時間」をどうにか少なくしたい!と思い、色々と工夫しました。

まずは、お手伝いさんにお願いするという挑戦
お客さんに直接接客してもらうのは、なんとなく私の中で抵抗があった(今思うと自分自身を過信していただけなのですが)ので、まずは製造のお手伝いで1人、契約をしました。

2歳上のとってもいい感じの女性の方で、一生懸命覚えようとしてくれるし、私の雑談にも付き合ってくれました。
ただやはり、私の初期設定(価格設定やオペレーションなど)が悪かったので、1人でも初心者の方に教えながら作ると、卸が売れれば売れるほど赤字…みたいな感じになってしまっていた気がします。

その方が1人で作れるようになって安心して任せられるのは、(クレープはまぁまぁ工程も多いので)かなり先になるかな~と思い、しかも卸は最終売価を考慮すると卸値を高くすることもできないな~というのもあって、しんどかったのを覚えています。(決してそのお手伝いさんが悪かったのではなく。むしろ当店にとってめっちゃいい条件で働いてくれていました)

そしてもう1つ力を入れたのは、キッチンの間貸しでした。
シェアキッチンを運営していた経歴もあるので、掲載できるサイトやある程度の集客方法などは把握していたつもりで、案の定ちょこちょこお問い合わせがあり、何名かにレンタルしてもらっていました。
※物件のオーナーさんからは、又貸しについて契約時に承知いただいていました。

ただ、キッチンを基本的に自店メインで使ってしまっている中での”間貸し”という文脈だと、結局、「自社利用が一番リスクも少なくてコスパもいい」という結論になってしまうんですよね…。シェアキッチンにもう少し全振りしたり、気持ち的にも割り切って使えればよかったのでしょうが…

お手伝いさんにしてもキッチン間貸しにしても、振り切れなかった、決めきれなかった、というのが反省です。

8月~9月:NagiCrepeの閉店

そんなこんなで無人販売とか雇用とか間貸しとか、色々と挑戦していましたが、、、
どうしても、「自分自身のフットワークが重くなってしまっていること」が、許せなくなってしまってしまいました。
他にも色々と原因があったのですが、詳しくはこちらのNoteで書いてますのでよかったら見てください。(かなり長文ですが…)

ということで、8月中旬頃に、「9月頭で閉店する」ということを決断しました。

SNSやHPで閉店の告知をしたり、卸先に閉店する旨を伝えたり、大家さんと退去について相談したり…
閉店の時のやり取りが、何度経験しても、やっぱり一番しんどいです。
それでも、上記Noteで書いた課題をどうしても解消したい、閉店をしていったん身軽になりたい、という想いが強かったため、全然気持ち的に沈むことはなかったです。
「もったいない」とか「お客様に申し訳ない」というのはめちゃくちゃ思っていたので、それとの葛藤もありましたが。

友達の協力などもあり、なんとか9月頭に閉店して、10月中旬にテナントを退去することができました。

10月:またまた引っ越し

あれ?4月に引っ越したばっかじゃね?って感じですよね…。

桜上水には、お店の近くだからという理由で住んでいたので、お店がなくなった今、桜上水に住んでいる理由がなくなってしまい。笑
というか、「フットワークが重い」点が、一番と言っていいほどの閉店の原因なので、早速、テナントを解約した翌週に、またお引越し。

はい、引っ越し貧乏とは私のことですね!!

引っ越し先は今までで一番、住んでいてよかった場所にしました。

10月22日に引っ越しをして、登記の変更などや色んな手続きを2週間くらいでパパっとやりました。
2社の代表をやっているので結構面倒なのですが、数回目なので手慣れてるんです…全然自慢できない。

(住む環境が変わるっていうのは、ストレスはかかりますが私の中では結構好きで、新たな出会いがたくさんあるので、引っ越しは懲りないですね~)

大学で横浜に出てくるときから数えたら、8回目の引っ越し(全部住民票もちゃんと移してます)になったので、またどこかで引っ越しについてもNoteまとめようかな~と思っています。
それぞれの街の特徴とかもあって面白いので!

10月~11月:色んな選択肢を検討した、キャリアの岐路

さて10月には、完全に「クレープ屋さんの渚」から解放されたわけですが。
もう24歳、「めっちゃ若い!」というほどの歳ではない中で
「食の業界でしかやってこなかったから、全く別のこともやってみたい」などと考えていました。

店舗を閉めてから、片づけをしながらでも時間ができたので、色んな人に久々に会いに行ったり、話を聞きに行ったりしました。
一度、飲食業界ではないある会社で、少しお手伝いをさせていただいて。今まで自分が関わってこなかった(おそらく今回の機会がなかったら、これからもあまり関わることがない)業界で、まず業界の空気や常識に慣れるところから始まったのを覚えています。

新しい知識や人を知ることができてとても刺激的ではあったのですが、結果、すぐにリタイアしてしまいました。(ほんと、せっかく手伝わせてもらえていたのにすみませんしかない…)

理由としては
・今までの自分を捨てきれなかった(変わりたいとは思っていなかった)
・自分で事業がやりたい!と思ってしまった

というのが主なところです。

まず1つ目の「今までの自分を捨てきれなかった(変わりたいとは思っていなかった)」というのは、
今までずっと食の業界(+興味としてフードテック)に浸ってきた私が、全く前提知識がない業界へ飛び込んでみたときに、改めて気づいたことです。

「飲食業界じゃなくても、仕事って嫌いじゃないし。市場としてもっと盛り上がるような業界で、バリバリやってみたいかも…?!」
と思っていたのですが、
自分自身が今まで培ってきた経験や人脈を、ほぼゼロにして頑張っていくほど、「今の自分を変えたい!」という想いはなかったのかなと。甘い考えなのかもしれませんが、今までもやりたいことの中で存分に頑張れて(かつ、それなりに結果が出せて)いたのだなあ~と、ありがたくも思いました。

別の仕事をやってみて初めて、「やっぱり自分は食の関係で事業をしているときが一番楽しい!」と思いました。

もちろん楽しいという理由は、「やり方や人に慣れているから」というところが大きいのでしょうけど、この際理由はそこまで考えなくていいかな?と。今の自分が楽しそうとか、わくわくする、という直感はこれからも大事にしていきたいので!

そして2つ目の「自分の事業がやりたい!と思ってしまった」ですが、同世代のみんながやりがいをもって働いている姿を見て、
私はそれを「追いかけたい、追いつきたい」という想いがそこまで沸きませんでした。悔しいという想いも、案外特になくて。

それ以上に、「自分も自分がやりたいと思えることを、自分自身で決めて、推し進めたい!!」と思ってしまいました。

なんだか、のびのび自分で仕事?事業?をするのが一番だな~と思っちゃいました!自分勝手すぎるかもしれないけど!!!笑

12月:のびのび迷走中

11月までの迷走期間を経て、どういう結論を出したかというと。

全く、今決めきる必要はない!!やりたいことはできる範囲で一生懸命やっていこ!!

と、とりあえず腹を決めてみました。

「時間もお金も有限なんだから、覚悟を持ってやりきれると思える事業に集中しないと!それが見つかるまでは、大きな挑戦なんてリスクだらけだしやめときな。」
という声が聞こえてきそう(実際たくさんの人に言われたし、そういう空気を満々と感じています)ですが、そんなの、わからないじゃないですか。

今の世の中、普通に生きていると絶対解決したい課題なんて、めったに出会わないのです。
「こうなったらいいな~」とか、「これは解決したら喜ぶ人いそう」とか、そういう課題感はたくさんあると思います。もちろん私にもあります。

でも、どんなことがあっても一本、やり遂げられる事業に出会える確率なんて、普通に日本で生きていたらほとんどの人が見つからないんじゃないかなと思います。
それに、もしそういう意気込みをもって取り組める事業があったとしても、あるとき自分の生活や情勢の変化で、断念せざるを得なくなったり、急に外部要因で解決したりするかもしれないじゃないですか。

そういう、いつどうなってもわからない人生や世界で、かつ自分自身が程度幸せに生きられている環境にいる状態で、
人生を楽しくいきたい、という気持ちがあるのであれば、挑戦しない、という選択肢はないかなと思っています。(私が今の状況で考える場合ですが)

そして、その「挑戦」について、NagiCrepeの閉店後、私はハードルを上げすぎてしまったのかもしれないなと。
「これだけ何度も開店閉店を繰り返して周りを振り回したのだから、今後また振り回すときには、絶対的なビジョン・覚悟をもって取り組むべきだ」と、考えすぎてしまっていた気がします。

もちろん、事業をやるときにまったく覚悟がいらないとは思っていません。
でもそれ以上に「何も挑戦しない」というのも、自分が今まで生きてきた人生や価値観に対して無責任だな、と思ってしまうんです。

そんな感じで12月は、ちょっとすっきりした気持ちで暮らすことができたかな~と思います。

あと、単純に時間的・空間的な余裕は本当に大事だなと思いました。
12月は11月に比べて比較的仕事が落ち着いたので、時間的に少し余裕ができました。

仕事が少ないから物理的に休めたとか遊べたとか、それだけではなく。「自分のこれからについて考えたり調べたり、話したりする時間が取れた」というのがとてもよかったです。

それに、店舗を離れて、かつ現場的な仕事もほとんどない状態だったので(打ち合わせしたりなどで外には出ていたので、家にこもっていたとかではないですが)自分が一番やる気がある時間に適切な仕事を自由にすることができたのが、めっちゃ心地よくて。

そういう意味で、12月はある程度、生き生きと仕事ができたかなと思っています。

2024年のこれから

さて、12月まで色々なことがありました。
では2024年はどうするか???

今すべて決めているわけではないのですが、ひとまず、「やりたいこと、やってみたいことは、できる範囲でどんどん挑戦していこう!!!」
と思っています。私にとっては、初心に戻る感じかも。

なんか、今カッコつけるのは違うな~と思ってしまいました。
理念とかもちろん大事ですが、わくわくすることに挑戦し続けるというのも、私の中の理念みたいなものなので。

その中で、もっと深くやりたいことや大きな課題感を感じることに出会ったら、そこからでも、集中していきたいなと思っています!
結構当たり障りのない意気込みですみません!!

そして、周りの人への感謝は忘れません。だからって恩を感じて、いつ何時もその人や事業を最優先にはできません。基本、自分自身や自社の事業のことが一番です…。


振り回してしまっている人、これから振り回してしまう人、たくさんいるかと思います申し訳ございません。
でも、精一杯、関わった人には私に関わることでそれまでよりも笑顔になってもらえるようにを理念に、行動していきます🔥


ということで、引き続き応援のほうよろしくお願いいたします!!!


・・・やっと書き終わった~~~~!
よい年越しをお迎えください😊

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