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CAさんの救命胴衣の説明

北海道に向かう飛行機の中で、感じたことがあったので、なんか言葉にしておきたくて書き始めてみました!

昨日、私は順天堂大学時代の恩師である吉村先生のお宅にお泊まりさせてもらいました。
そしていろんな流れがあり、吉村先生、尊敬するトレーナーの宮森さん、順大時代大きな支えになってくださったサッカー部チームドクターの西尾先生、1.2年の時のチームドクターで、私が医学部に進むにあたり大切な言葉を授けてくれた大樹先生、そして人生で初めて尊敬する人として認識した、西高時代のサッカー部のマネージャーの先輩であるひかる先輩が就職したサッカーチーム、クリアソン新宿で活躍する岡本達也さんと、もとクリアソンの選手で今は医者になる夢を叶えるため医学部に在籍するマーシーさん、そして私の親友、真由と、吉村先生の愛娘で、私と同じ五黄の亥年生まれの佳也ちゃんというなんとも豪華メンバーでのお食事会に参加させてもらった。

そんなお食事会で、私は皆さんとのお話に夢中で、お料理の説明をしてくださっていた私たちのテーブルのサービスを担当してくれたクルーの方のお話に全く耳を傾けずにすごしてしまっていたことを、今朝吉村先生とお話ししていて痛感した。

吉村先生は、お店の方がお食事の説明をしてくださる時、静かに耳を傾けられるそうで。私はその真摯さに今日とっても感動した。私もそれちゃんと次からやろうって思った。

そして今、私は成田空港から北海道にむかう飛行機に乗っているのだけど、
いつもの如く、機内にアナウンスが流れて、CAさんが前に立って、非常用設備や救命胴衣に関しての説明をする時間がはじまった。
おそらくいつもなら、もう寝てしまうか、自分の世界に入って編み物とか読書を始めるのだけど

今朝の吉村先生の言葉が蘇って

CAさんの話を聴こうと、全力で目と耳と心をCAさんに向けて説明を聴いてみた。
そしたらいろんな感情が湧き出てきた。
1人でもいい、ちゃんと聴いているよって目と耳と心を傾けている人がそこにいてくれることに気づけたら、人前で話すことの怖さを感じる人はきっと減るんだろうな。とか
CAさんの、シートベルトや救命胴衣を取り扱う手先がとても上品で、カッコいいなって思った。
堂々としていて、引き締まった表情で、誠心誠意説明をしている姿がとても素敵だった。
そして中にはしっかりと説明の書いた紙を取り出してみながら聴いている人もいることになんだかほっこりした。
こんなふうに、全力で目の前の人に心と体を傾けて向き合うことを積み重ねて行ったその先にあるのはきっと、とってもとっても温かな世界で、私が憧れる優しくて温かい大人がいるなと思えた。
こうやって全力でいつ何時も時間を味わい尽くして生きていきたいと思えた。

今まで何度も何度も通過してきたCAさんのこのアナウンス。そんな出来事に関して、今日はじめこんな感情を抱くことができた。
たかがなことも、自分の捉え方次第でいくらでも深く、豊かに、温かなものとして取り入れることができる余地がまだまだあることを知ると、明日を、1時間先を、1分先を生きることが楽しみで仕方なくなるなと。
大袈裟かもしれないけど、これが今の心が感じたこと。
自分の生きる世界は結局自分が見ている世界に他ならない。それ以上にもそれ以下にもならないしなれない。
脳内お花畑だろうと、私はそういう人生を生きていきたいからそれでいい。
たった一つの出来としっかりと向き合おうと心と体を傾けてみると、それを考えるヒントになる言葉や考えたちを私に授けてくれた人の顔が、シチュエーションが鮮明に脳裏に浮かぶ。これがまたなんとも最高に幸せ。最幸なんです。
こんな自分はかなりめんどくさいけど、だけどこんな自分が好き。こんな自分に育んでくれた人に心から感謝です。ありがとう。

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