すっぽんエキスで歌舞伎町の夜を闊歩する@利しり らーめん
すっぽんエキスですっぽんぽんなんて下世話なタイトルはつけません。
新宿で古くからあるラーメン屋といえば、桂花ラーメンよりもさらに古く、1969年(前身は「亀良」というお店のようです)からこの場所で営業している利しりが有名ですね。
北海道の利尻島の「りしり」から取られた店名と思われますが、こちらは「オロチョンらーめん」で知られています。
オロチョンとは……
オロチョンという名前のラーメン自体は一般名詞のようでいろいろなお店が出しているようですが、
利しりのオロチョンらーめんは「すっぽんエキス」をふんだんに含んだスープで有名です。さすが「夜の街」歌舞伎町といった感じでしょうか。
さて、場所は歌舞伎町の中でも西武新宿駅の方に近く、ラブホ街に入るか入らないかぐらいのところにあります。やはりギンギラギンのスッポンポンを狙っているのかしら? とりあえずライトな歌舞伎町訪問者には若干訪れづらい場所。
とはいえ、よく行列を作っているラーメン二郎歌舞伎町店とかもすぐ近所ではあり、そこからちょっと裏路地に入る程度で辿り着けます。
この日は空いていましたが(といっても満席だったので一瞬外で待ちました)、夜中でもちょくちょく並びがあります。中を覗いて満席と言われましたら、表の紙に名前を書いてから椅子に座ってお行儀よく待ちましょう。
営業時間は、日祝を除く18:30 - 05:00と、早朝までやっていますので、飲み終わりの締めにもピッタリ。
オロチョンらーめんも、みそチョンも、利しりらーめんも1200円です。
オロチョンらーめんのスープは辛さが特徴。通常でもそこそこ辛めですが、激辛というほどでもない感じ。とはいえ食べた後から、身体がほてってきて、じんわり汗ばんできますので、辛いのが苦手な方はおさえとかにした方が良いかもしれませんね。
ちなみに写真に餃子の召し上がり方とあるように餃子とチャーハンがおいしかったのですが……
なんと、餃子もチャーハンも現在(24年11月)販売中止しているようでした。いつからどんな理由かまでは知りませんが、ファンが多かったメニューだけに、残念ですね。ネットの情報では昨年(23年)時点ですでにこの状況のようでした。
店内は7〜8名程度のカウンター席の他にテーブル席も含めて全27席とのこと。店員さんは外国籍の方も多い印象です。まあ最近はどこもそうか。
この日はみそではなく普通のオロチョンらーめん(醤油)を注文。
でっかい丼に並々とスープがそそがれています。
スープは前述のとおり、激辛というほどではないけれどしっかり辛味があり、いただいている最中からじわじわ身体が熱を帯びてきます。すっぽん自体の味や匂いを知りませんが、なんとなく臭みがある気がするのがそれでしょうか? とはいえ、それほど癖があるわけでもなく透き通った感じの醤油スープです。
スープは量がだいぶ多めなので、がっつり飲んですっぽんエキスで元気になちゃうぞ! って一瞬思いますが、本当に量が多いので普通にこれ全部飲みきれないなあ。
特徴なのは辛めの生ピーマンがたっぷりどっさり入っているいる点でしょうか。麺は柔らかめに煮た中細のちぢれ麺、あとは、ねぎ、めんま、きくらげと豚バラ肉のトッピング。ピーマンが苦手な方はきついので、抜いてもらう方がベターかもしれません。お願いしたことないですが。
豚バラ肉は気持ち程度に細切れのものが混ざっている程度ですので、お肉もしっかり食べたいという方はチャーシューを追加トッピングすると良いでしょう。
卓上調味料には酢と醤油もありますが、餃子はもうないしな……。何に使うんだろうか?
にんにくが必要な方は店員さんに声をかけましょう。
さすが歌舞伎町という感じで、店内はだいたいお酒を飲みながら食べている人か、飲み帰りの締めといった雰囲気の方ばかりです。
僕もこれまではほとんど泥酔中の締めとして利用していたもので、あまり味を覚えていなかったし、どっちかというと餃子とチャーハン目当てで行っていたところもありましたが、久しぶりにラーメンとマンツーマンで真正面から向き合いましたね。
歌舞伎町に2つあるバッティングセンターのひとつ、オスローの近くでもあります。