「若いから◯◯」って言葉、やめませんか?
これは自戒も込めてなのだが、自分がこの言葉に勝手に縛られていることに気づいた。
「若いんだからなんでも挑戦すればいい」
「若いうちに始めておきなさい」
これらの言葉は裏を返すと、
「若くないからもう安定したことをやりなさい」
「若くないからもう遅いよ」
というネガティブワードへと変貌を遂げてしまう。
特に、「若いうちから始めておきなさい」という言葉は、僕にとっては身近な言葉だった。
僕はピアノを3歳から始めた。というより気づいたら始めさせられていた。
ピアノの先生でもあった母からは、「小さい頃から始めておかないとピアノの手の使い方がモノにならない」と言われていた。大人からピアノを始めたとしても、クラシック曲の繊細さを表現できないと言うのだ。
意識をしていたわけではないが、僕の行動にはこの考えが強く反映されていたように思う。そして、「大人になってからピアノを始めても遅いんだ」と思い込んでしまっていた。
今にして思えば、母は「クラシック音楽を表現しきるのが難しい」と言ってるだけで、「大人になってからピアノを始めても意味がない」と言っているわけではない。だが、"若い"と言うキーワードがある故に、「若い=◯, 若くない=×」の構図が頭の中で出来上がってしまっていたのだ。
僕は今28歳だ。大学生の頃の自分を思い返すと、28歳は"アラサーのおじさんだね"と思っていた。
"おじさん"になった僕は新しいことに挑戦してはいけないのか?
いや、決してそんなことはないし、そうありたくない。
僕は今まで「若いから〇〇」という言葉に救われる場面も沢山あった。この言葉があったからこそ、自分が今取り組んでいることには価値があると思えたし、思い切ったこともできていた。
しかし、今の僕にとって「若いから〇〇」という言葉は、次第に足枷へと姿形を変えつつある。
だから、僕は「若いから...」という接頭辞を使うことはやめる。
代わりにこの言葉を使う。
「生きてるんだからなんでも挑戦すればいい」
「生きてるうちに始めておきなさい」
と。
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