見出し画像

宙球(SORATAMA)-1-

実は早くから入手していたのですが、ジックリと撮影する機会がなく、長らく防湿庫のヌシとなっておりました。理由は、丁度合うレンズを持ち合わせていなかったことに加え、このレンズに合う被写体のイメージが、なかなか思い浮かばなかったことにありました。

こちらでもご紹介しましたが、Canon EF-S24mm F2.8STMを買ったことで、使い勝手が良くなり、チョッとした撮影にも持って出掛けるようになったのです。まずはその成果を何枚か・・

何れもレンズを取り付けて『ただ撮っただけ!』写真です。これで満足したらお金の無駄!? これを土台に如何に作品化するかです。
と、その前に、宙球について触れておきます。

詳細は、宙玉レンズ - Soratama Organization のサイトをご覧下さい。
それともう一つ、宙玉ができるまで | 宙玉 soratama × COZO FILTERS のサイトも・・・。

ここでは、それを踏まえた上でのお話となります。

最初に『早くから入手していた』と記しましたが、その当時は、別のレンズを使用し、ピントを出す為に色々と取り付けたお陰で、鏡筒が長くなり、
長めの望遠レンズ?の状態で撮影していました。
そのときに作画したのがこちらの写真です。

京都鉄道博物館にて

このとき使用した機材は、EOS6D+EF-S18-55mm F3.5-5.6 ISですが、ここで、CANONファンの方なら『ん?6Dにこのレンズは付けられないハズじゃ?』と思われるかもしれません。確かに無理矢理取り付けると壊れてしまいますが、エクステンションチューブを間に入れる関係上、全く問題なく着けることが出来、AFもキチンと作動します。そして、ズームレンズゆえ、四隅のケラレも作画次第では避けることが可能なのです。

さて、一見良いことずくめに思われますが、実は少しシビアな面があります。それは・・・
まず、ファインダーを覗いたときのレンズボール内の画像が、天地逆像になることです。

つまりこんな感じ!

これは少し慣れるまで時間が掛かります。
と言うことは、次にシビアなのが、天地を180度回転させたときの、つまり、正像にもどしたときの背景の処理です。

例えば、立っている人物を撮影した場合、天地が逆になるので、回転させたときに、地面の茶色が上側に、空の青が下側になり、違和感しか感じなくなってしまいます。
これらのことを配慮し、撮影した写真を次にお見せします。

松ぼっくり

木の切り株に松ぼっくりを置き、撮影したものです。太陽の光で松ぼっくりのシルエットを配し、同時に、レンズボールの下側に太陽の反射光が入るように撮影しました。
これで逆にしたとき、太陽光が上に来るので、天地が逆になっても、さほど違和感は感じられなくなるのです。

結論として、正像に戻したときの背景に気を遣えば、かなり面白い作品が
出来るのではないかと思います。

1回目の最後に、この松ぼっくりを撮影したときのセットをご披露して、終わりたいと思います。

レンズボール+20mm+20mm+5mm+ステップアップリング

写真の通りですが、これをただCanon EF-S24mm F2.8STMに取り付けるだけではありません。Canon EF-S24mm F2.8STMには、保護フィルターを1枚、その上にフジツボ型?レンズフードを取り付け、その上で、写真の宙球セットを取り付けて下さい。

これで比較的スムーズに撮影が可能となります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?