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初めての一眼レフ

高校入学と同時に、念願の一眼レフを購入するに至りました。それまで貯めていたお年玉に加え、親類から頂いたお祝い金等。ただ、それでも標準レンズ付きの一眼を買うと、手許には殆どお金は残らず、フィルム代や現像代、それ以前に旅費すらも残りませんでした。ところが、昭和53年という年は、国鉄の初乗り運賃が60円から80円に上がった年で、それに対して撮りたい鉄道ネタは山のようにありました。中でも京都市電の廃止。紀勢本線電化に伴う「くろしお」の電車化。特に「くろしお」に使われていた大好きなキハ81の引退は、絶対に外せないネタでした。

で、何を買ったか? まず、ニコンは重い上に高くて手が出ませんでした。キヤノンからはAE-1が発売されましたが、こちらも値段が高く手が出ません。そこへ現れた救世主がペンタックスでした。当時、鉄道写真交換をしていた文通仲間が同社のKXを使用していた事もあって、カタログは入手していたのですが、これがまた結構なお値段。ところが、この前年に発表された小型軽量のMEとMXが手の届く値段だったのです。もし、この2機種が高額だったら、KXかKMを購入していたことでしょう。

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参考までに、昭和53年の大卒初任給は、やっと10万円になったところでした。最高機種のK2DMDは、レンズを付けると初任給でも買えないカメラだったのです。

で、最終的に購入したのは、50mmF1.7付きのMEでした。今なら、完全にMXを選択していたでしょうが、当時『絞り優先AUTO』という謳い文句に完全に魅了されてのことだったと記憶しています。兎にも角にも、この年から見事一眼レフデビューを果たしたのでした。

参考サイト 鉄道運賃の推移http://www6.plala.or.jp/orchidplace/fare_tokyo_osaka.html

50代からのマネープラン http://second.adg7.com/kyuyo1992.html

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