望遠その2
前回、月刊カメラマンの月例フォトコンで「佳作」を頂いたお話をしましたが、その賞金として1000円が贈られてきました。ところが、それだけではなかったのです。何とメーカーからも賞金が贈られたのです。当時、主要カメラ雑誌で、PENTAX機材を使った作品が入賞すると、雑誌社の賞金とは別に、メーカーから賞金が贈られたのです。自分の場合、本体・レンズ共にPENTAXだったので、それぞれ1000円、合計2000円が贈られて来ました。つまり、佳作に入るだけで、合計3000円がもらえる仕組みでした。PENTAX以外に、当時こんなことをやっていたメーカーはいくつあったのでしょうか? そんなこともあって、これ以降、所謂ペンタキシアンとしてPENTAXにドップリ嵌まっていくことになるのです。
『それにしても200mmを購入してから、あちこちに撮影に出掛けて、えらく羽振りが良いのでは?』と思った賢明な読者もいらっしゃるでしょう。実は、高2の夏、学校に内緒でアルバイトをしたのです。お陰で、チョッとした小金持ちに・・・。そんなこともあって、200mmに続いて更に望遠を1本買い足したのです。新たに買ったのはSMC-PENTAX(M)120mmF2.8。 100mmはレンズフードが別売りで、135mmは内臓レンズフードタイプではあるものの、F値が3.5と暗くなるため、両方兼ね揃えた120mmに落ち着いた次第です。メーカーの触れ込みだと、この120mmまでが手ブレしないギリギリの画角なのだとか・・・。これは良い買い物でした。とにかく明るい。オマケに軽い。フィルター口径は49mmで、標準レンズと同じ口径。今でも所持していますが、とにかく作品作りはこのレンズが主流となりました。 そんな120mmで撮影した写真をご紹介・・・と言っても普通の鉄道写真なんですがね。
撮影したのは1980年7月12日。場所は、摂津富田駅東側。当時警報機の無い踏切があったのですが、そこからの撮影です。実はこの前日、大雨の影響でダイヤが大幅に乱れたようで、本来留まって居るはずのないブルトレが留め置かれていたのです。この日は土曜日で、学校は半ドン。朝の通学時は気付きませんでしたが、帰路、ブルトレが留まっていることに気づき、まずは列車名を確認。その後、一度帰宅し、カメラを持って再びチャリンコで駅へ。ここからは想像ですが、九州から下って来た夜行車両で向日町操車場が溢れたのでしょう。この夜運転される予定の「あかつき」が疎開的に留め置かれたのだと思います。通常、こんなところで撮影する機会はありませんし、超レア! フィルム1本(と言っても12枚撮り)使って、タップリと撮影を堪能しました。それにしても曇天なのが悔しい。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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