自分にとってのフォトコンテスト-２-
雑誌「鉄道ファン」のフォトコンとは別に、２年前から応募し始めたのが、
公益財団法人国際文化カレッジ主催の『総合写真展』です。
ここに応募したキッカケは、文部科学省が後援する同法人のフォトマスター検定の「フォトマスターＥＸ」を取得するにあたり、フォトコンの入賞実績が必要だったからです。
フォトコンはどこのフォトコンでも良かったのですが、同法人が行う『総合写真展』で入賞するのが手っ取り早いかな？と考えた次第です。
ここで『総合写真展』について少し触れておきます。
（詳細はWebで！(笑)）
簡単に言えば、年一回、国内最大級の全国規模で写真を公募。
５人の審査員により賞が決められ、入賞作品は東京都美術館で展示されるというのが謳い文句。
賞のほうは、
内閣総理大臣賞(１点)、衆議院議長賞(１点)、参議院議長賞(１点)、
文部科学大臣賞(１点)、東京都知事賞(１点)、東京都議会議長賞(１点)
大賞(２点)、準大賞(１７点)（ここまでが上位作品で、Webページに掲載されます）
つづいて、優秀賞(約１６０点)、審査員奨励賞(約１７０点)、秀作(約５２０点)、入選(約５５０点)となっています。
ちなみに、賞金はありませんが、協賛企業から副賞（賞品）が贈られます。
発表までの流れとしては、
締切が６月２５日頃で、８月下旬に入選以上の受賞者に通知が届きます。
※この段階で出品費用が発生し、振込用紙が届きます。
出品料は、プリントサイズや額装の買い取り、またはリースによって値段が変わってきます。これが結構なお値段！？
(この値段に慄いて？応募を断念する人も多いとか・・・)
※一応、一人３点までと規定されており、３点とも入選した場合、出品料が嵩むことから、「正式出品作品選定制度」を設けています。
１０月上旬、最終結果が親展で届きます。このとき、正式に受賞する賞が判明します。
コロナの関係で、第２５・２６回は中止となりましたが、授賞式と親睦会の案内も同封されていて、出席する場合、授賞式は無料ですが、親睦会は有料となります。(勿論、交通費も自腹)
その後、上位入賞者にはWebページ掲載の為の原稿と顔写真送付の依頼が届きます。
懇親会の様子は、また別の機会に記すことにしますが、世間ではこの総合写真展について色々と言われているようです。
① 応募すれば必ず入選以上で、落選する人は居ないのでは？
② 出品料（つまりは、お金）を取るために落選させないのでは？
③ そもそも出品料が高すぎる！
④ 以前、マナー違反の作品が上位に選ばれた。
等々
①については確かに否めません。と言うのも、主催者側の「正式出品作品選定制度」の文面に『予備審査で提出した作品すべてが選ばれる可能性が大いにございます。』と記されているのです。
では、どんな写真が選外になるのでしょうか？
一応、主催者側は『引き伸ばしに堪えない低画素な写真』を例に挙げていましたが、ネット上で、選外になった人の書き込みを見たことがないため、謎です。
ただ、「正式出品作品選定制度」で３点中、１点を選んでもらった場合、残り２点は選外ということになり、それも「選外」としてカウントされるかもしれません。
もっとも、公序良俗に反する作品は除外されていると思いますがね。
もし応募作品全部が入選以上と考えた場合、国内最大級で、全国規模だということを考慮しても、展示数約１５００点では、チョッと少ないような気もします。
（前回記した「鉄道ファン」のフォトコンでも３０００点以上が集まります。）
②と③についてですが、
仮に、半切で額買い取りの場合、32,000円/枚の出品料が必要となります。
もし、規定の３枚全てが入選となると、約１０万円の出費！となってしまいます。
ここからは想像ですが・・・、
３枚とも入選となり、約１０万円の請求が来た人が
『高すぎだ！少しは負けろ』というクレームでも入れたのでしょうか。
現在は「正式出品作品選定制度」を強く推しているようです。
実は、先に挙げた32,000円、前年までは30,000円でした。
世間の物価高の煽りを受けてか、2,000円ほど値上がりしたのです。
しかしながら、冷静に考えると、（若干高い気はしますが）それなりの値段なのかもしれません。
単純に、プロによるプリント代金、額、及び額装代、東京都美術館の会場賃貸料、募集要項、募集案内、ポスター等の印刷費、Web作成料、そして、封筒代、印刷代。展示後の作品送料及び、梱包費用等々。
忘れてはいけないのが、人件費！
審査員の先生方にお支払いするギャラ。主催者の人件費。
それらを考慮すれば、確かに高くなるかと思います。
自分も写真展は何回も経験していますので、これについてはよく理解しているつもりです。それでも、出来れば25,000円/枚ぐらいにしてほしいところです。
④については、ネット上で以前炎上？したようですので、お知りになりたい方は、一度ググってみて下さい。ここでは敢えてここでは触れないことにし、皆さんの判断に委ねます。
展示期間が終わると、額装された出展作品、賞状、出品目録が届きます。
半切でも額装だとかなりの大きさになるので、保管に一苦労！？
長文になりましたが、今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。