電子れいず七盤リーグ4回戦
(ロゴはイメージです)
電子れいず七盤リーグ4回戦のターニングポイントを中心に振り返ってみよう、という勝手な企画。とは言え、いつものように筆者の観点で語るので、ターニングポイントは他にあったかもしれない。
なおしばらく記事を書いていなかったのは、少しばかりの環境変化と仕事量の増加とサボりの相乗効果のためです。たまってるので頑張って消化します。
以下から敬称略でお届けします。
どうぶつしょうぎ
先手:モックン 後手:電子れいず
6手目のA3ひよこ打のシーンである。定跡に従うならC2ライオンが正着である。実際もここで逆転して以降、先手が間違えることなく押し切る結果となった。
囲碁
黒:モックン 白:電子れいず
ハイライトは14手目の白E6に対する応手である。
本譜は黒D6とつないだために、白F6から右辺を白に制圧される展開となってしまった。この盤面では黒が優勢であって、そこでの正解手は黒F6と先に押さえてしまうことであった。こうすることによりE6の白が孤立する展開を迎えるので、黒としても打ちやすかったであろう。
将棋
先手:モックン 後手:電子れいず
高段同士の戦いにふさわしく、解析しても悪手などが少ないわけだが、その中でも先手が優位になったのがこのシーンという。
本譜では△3五銀とぶつけていったのだが、この瞬間は△3六角と切り込んでいく筋があるという。以下▲同銀に△2六歩から銀を繰り出して攻めていく道があるのだと。
この展開はなかなかにAIらしい細い攻めをつなぐような手である感覚が強い宇。とはいえ後手は角を手放し、持ち駒もないことからこのようにして突破口を図ることが必要なのかもしれない。
オセロ
黒:電子れいず 白:モックン
オセロに関しては終盤に2回ほど大きく形勢の逆転するシーンがあった。
その1回目が白44手目のシーンである。
本譜は白A5に入ってしまったのだが、この手は同時に3方向を返してしまい、かつ白の面する領域を増やしてしまうので厳しい展開になってしまう。
ここでの最善手は白E1と隙間に入ってしまうことである。この地点は黒からも入ることのできる争点の高い地点であることや、次の黒の手を少なくする意味でも良かったわけである。
二つ目の大きなポイントは直後の黒47手目である。
ここでの黒の正解手が実は一つしかなく、それが左下のXに入るB7である。3方向を返す上に返す石の数も多くなるのだが、それでも白から角をすぐに取られることがないのも強みなのであろう。このあたりはオセロ高段者の読みが要求されそうであるし、実際に最善進行した場合でも黒+4しか差がつかないそうである。
チェス
白:電子れいず 黒:モックン
終始白が押す展開であったが、最後に差がついてしまったのがここ。
黒はここで31...Ka5と逃げたのだが、32.Bxc5と進んで白の優勢をますます加速する結果となってしまった。
なおここでじっと耐える手段は31...Nd6である。この手であればまだ一局であった。
連珠
黒:電子れいず 白:モックン
連珠に関して書こうと思ったけど、この局に関してはお互いに決め手を与えない展開であり、最後に白がうっかりしてしまったために黒の棒四が完成してしまった。
バックギャモン
白:電子れいず 黒:モックン
ほぼ白の完封に近い勝負であり、黒のあがきも届かない出目とプレイングにされてしまった。なのでどこかに決定的なミスがあったわけではない。
あえてここで示すとすれば(そして唯一に近いブランダーという意味で)このシーンである。
ここでは21/16*はすぐに思い浮かぶ。実戦は7/3であったが、ヒットを恐れて7ポイントを外すのはもったいない。相手の黒インナーも整備されていないのでヒットされても怖くない。むしろ白としては7ポイントも制圧して封じ込めたいのである。
その可能性をあげる意味で正解となる相方は13/9である。これでプライム作りを目指していくとより盤石にプレイできるであろう。