ブサイクな男の生き方
ブサイクなやつ、見た目があんまり良く無いやつ、結構いると思う。俺もそのうちの一人。もう26歳だから、あからさまに見た目をディスられることはないけど、学生の頃はよくブサイクキャラ扱いされ、女子からアプローチされたこともない。自分の顔だから完全な客観視はできなくとも、主観的に見てもまぁブサイクやな〜と感じる。
でも、男だからなのか、特に不自由なく(鈍感なだけかも)生活してきた。なんせ、本気で整形とか見た目を変えようと思ったこともないので、ブサイクを憂いてられる立場でも無いことも理解している。ただ、なんとなく生きてきて、たまにこうブサイクな自分への嫌悪感がジワジワと出てくることもある。俺がよく感じるのはこんなとき
男女の集まりに参加した時
女性と話している時
男女問わず初対面の人と会う時
結構共通してる人あるんじゃないかと思う。若干人見知りだからというのはあるとはいえ、自分がもう少しマシな見た目してたらな〜と思うことは結構ある。特にいちばんデカいのが、1ポツ目。
人は部屋で一人で孤独を感じるのではなく、大勢でいる時に感じる。みたいな名言を偉人か誰かが言ってたけど、まさにその通りだと思う。男だけの集まりなら、ある程度は自信がある。おしゃべりでひょうきんで、ブサイクだからこそ男には話しかけられやすくて、楽しく過ごせる。ただし、ここに女性が入ると雰囲気が変わると感じるのは俺だけじゃ無いはず。なんかこう、合コン感というか、話題が女性中心になり、そこにいかにいい感じでツッコんだり、共感したりできるかという話し合いになりがち。だからなのか、俺はここに入ると突如に空気化する。話そうと頑張ってみても、なんか空回りし、自分の見た目の自信のなさも相なって、途中から一言も話さないブサイクが爆誕する。女性から見たら、マジでなんの興味も無いだろうから、余計集団の中で孤立化して、終わる。なので、なるべく男女の集まりには行かないようにしてるし、自分が今いる場所が男女の集団になりそうな時は、どさくさに紛れて逃げるなどしてる。
と、ここまで愚痴をつらつらと書いているが、もういい大人なので自分なりの解決策を見出して実行していかないと、心までブサイクになってしまう。
そう思い、最近考えているブサイクな男の生き方を自分なりにアウトプットしてみようと思う。
先人のブサイクを見習う
やっぱり自分よりも年老いてるおっさんのブサイクの生き方を見習うのが良いと思う。というか、おっさんなんてかっこいい方が珍しいので、基本的におっさんの生き方は見習っていきたい。ぱっと見、不潔で息苦しい雰囲気を醸し出しがちなおっさんであるが、接してみると、おっさんなりの生き方を考えてて、それはブサイクな男のいずれ目指すべき道なんじゃ無いかと思ったりもする。
まず、見た目に気を遣ってないおっさんは、見た目の重要性をとても低く見積もっていて、そんなんどうでもいいでしょ。の精神で生きている。これが個人的には一番デカいと思う。おっさんは長く生きてるだけあって、若い頃からの趣味や知識量などはとても強かったりする。本人にとってはそれが第一で、見た目とかは正直どうでもいいと思ってたりする。だからスーツもヨレヨレだし、髪の毛もなんかギトギトしてる。でも、本人は気にしてない。だからこそ、これが一番でかいのだ。そして、おっさん、特にブサイクのおっさんは、長いブサイク人生経験の中で、私が感じる辛い瞬間を何度も味わってる可能性が高い。男女の集まりで女性から壁を見るような目で見られたり、恋愛話に一切共感できず、ブサイクキャラとして男女からいじられたりするなど、様々な経験を経ておっさんになっている人も多いはず。そんなおっさんは、仮にそんな状態になっても全くメンタルも病まないし、何も気にして無いことが多い。側から見たら可哀想なおっさんだが、本人からしたらそんなこと何回も経験してるし、今更挽回しようとも思っていないので、何も感じないのだろう。こうなってしまえば勝ちで、冒頭で俺が連ねた愚痴は全ておっさんにとってはどうでも良いこととして片付けられてしまうのだ。こういったおっさんになれるかどうかは別だが、明らかにおっさんになるにつれて気にしない人が多くなってるのを見ると、おっさんへの希望が大きくなってきているのが個人的な所感である。
他の人と違う俺、いいじゃん。と思う。
男女の輪に入れないひと、恋愛経験が一才ないひと、蔑まれ、ブサイクな自分をどうしても好きになれない人は、普通の人とは違う、普通の人ができない経験してる自分に対して特別感を持ってみるのも良いと思う。集団の中にいる時に感じる孤独感は他の人がその時に味わってない感覚を自分だけ感じてるということなので、特別な感覚ではある。これは気の持ちようでしかないが、こういった辛い経験を持っていると、集団でいる時に同じく孤独感を感じてる人をすぐに察知できるようになって、人間的にも成長してたりする。たまに、合コンが楽しくてしょうがない人とか、男だけの集まりより女性がいた方が楽しい人とか、女性にアプローチしまくれる人とか、自分の感覚とは真逆の人もいる。そういった人は上記の孤独感を感じることはないだろうなと思うし、弱者の気持ちがわかるのはこれから生きていく上で必ずプラスになると思う。
ただし、注意しないといけないのはこれが毒っ気を持ったものになってはいけない。女のケツばかり追ってる馬鹿な奴らという目で他のやつを見てはいけない、彼らからしたら、女性との戯れの楽しさを知らない哀れな人間という見られ方をしていてもおかしく無いので、決して自分だけが特別では無いという気持ちも同時に持っておく。みんなそれぞれ自分の経験や感覚を持っていて、そこに凄いも強いも無い、一人一人違うんだと。特別自分だけが凄いわけでも、弱いわけでも無い、女性と話す楽しさはわからないが、集団の孤立感はわかっている。それでいいと思う。