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乗車記 のぞみ47号 (東京→京都)/新快速(京都→高槻)

I. 夕方の東京駅

東京駅 18・19番線

西の空が紅く染まりつつある、1月初旬。
大阪府某所在住の私は、年始に東京の叔父に会いに行くのが毎年の恒例行事。
東京駅で合流して、東京の景色を噛み締め、
帰りに、ホームドアの「乙女の祈り」を聞いて寂しい気持ちになるまでがセットである。笑

II. いつもの列車

今回乗車したN700S J37編成

私は、N700Sを好んで乗る。
新型好きなのはもちろんだが、乗る時は通路派の私は、全席コンセントがあるのが魅力的。
固定運用になっているのぞみはほとんど博多行きで、個人的には新大阪行きもどんどん増やしていって欲しい!
(のぞみ固定運用はほぼ山陽直通)

https://railway.jr-central.co.jp/pwd/_pdf/N700S.pdf

https://railway.jr-central.co.jp/pwd/_pdf/N700S-every.pdf

そんな中、私は東京から帰阪する際に乗る新幹線は47号一択である。
この電車は、京都 18:23、新大阪 18:39着と夕食に最適な時間に帰京・帰阪できる。また、東京  16:12発なのもポイントで15時台まで東京観光が可能なので、明治神宮に参詣したり、フ◯テレビの球体展望台に行ったり、蒙古タンメン中本を食べたりして、最終日も十分に観光できる。

フ◯テレビの球体展望台 はちたま
(ちなみに新幹線の最寄りは品川駅)

III. 最後のひととき

15時57分。折り返し前の列車「のぞみ94号」が到着。
車内点検で到着後すぐには入れないから、この間に、
おやつと飲み物を購入。
おやつは決まって、シンカンセンスゴイカタイアイス。
これを食べながら眺める東京の夕焼けがサイコー!
この時点で、親戚と居られるのは15分を切っている。
この待ち時間に行ってみたかったところへ。

十河信二国鉄総裁の顕彰碑

「新幹線の父」とも言われる
第4代国鉄総裁・十河信二さんの顕彰碑だ。
今の新幹線があるのは、彼を筆頭に、先人の苦労あってこそのものである。
ちなみに、顕彰碑に刻まれている「一花開天下春」とは、もののきざしから全体を知るたとえという意味らしい。

16時6分ごろ。折り返しの「のぞみ47号」の乗車開始。
スーツケースを荷棚に置き、イスのリクライニングを少し倒すが、座ることなくデッキへ。
デッキとホームという距離で叔父と話す、本当に最後のひととき。また会えることはわかっているのに、なぜか寂しいのが不思議である。
16時9分。先発の「のぞみ419号」が出発。
この時点で残り3分。
駅員さんの、「まもなく発車します」という声が私を急かす。
そして、16時12分。乙女の祈りとともに、ドアが閉まる。この時、私の東京旅行は終わってしまった。

IV. 東京→品川

16時12分。博多まで1069.1km、4時間57分のロングランの幕開けだ。
ちなみに、のぞみ47号の約15分前に出る、JALのJL325便は、東京/羽田空港から福岡空港まで2時間ジャストで飛行する。
飛行機の力、恐るべし。

羽田-福岡線で運用される、JALの新・国内線フラグシップ
エアバス A350-900型機

東京発車後は、是非進行方向右側をご覧いただきたい。
山手線等々と並走したのち、右手にサンライズで使用されている285系が見えるだろう。
そこは東京総合車両センター田町派出所。
サンライズは東京に早朝7時8分に到着してから21時50分に出発するまでの長い時間をここで過ごす。

国内唯一の定期寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に使用されている
285系電車

V. 品川→新横浜

品川で多くのお客さんが乗り込んできた。これで、大体6割5分は座席が埋まったと言えるだろう。
訪日の外国人観光客も多く、座席の位置に戸惑っていた方が多かった。
品川を出たあたりでは、陽がほとんど沈みかけて、美しき夕日を車内から眺めることができた。

沈みゆく太陽を眺む

VI. 新横浜→名古屋

新横浜で、座席が満席になり、それまでいなかった私の隣にも人が。
お隣に座ったのは、私と同い年くらいの女子高生で、見た感じ、ライブの帰りで新大阪か新神戸まで利用していたっぽい。
ちなみに、この時、私の6列前に同級生が座っていたらしい。
こんなことあるんやね。
新横から名古屋といえば、東海道新幹線唯一の絶景が見える区間。
そう、みんな大好き富士山だ。
三島駅通過後あたりから身構えて、新富士駅通過直前に一瞬だけ遮るものが何もないところがあるから、狙ってみてね!

みんなだいすきなまうんとふじ

VII. 名古屋→京都

名古屋での乗り降りはあまりなく、満席のまま発車。
のぞみでのプチ・タイムトラベルもあと30分くらいまで差し迫った。
“ただいま米原駅を通過”という文言が帰ってきたことをリマインドさせる。

旅のおとも達

VIII. 京都

18時23分。定刻通りに京都駅に到着。
寒いけど、関西の暖かい空気が私を迎える。
みやこみちの線香(?)らしき香りが私を落ち着かせる。
周りから聞こえる関西弁が戻ってきたことを知らせてくれた。

この顔が好きなのよ

京都に着いたらこれは欠かせない。
駅前のイオンモールKYOTOで丸亀製麺を食べて帰るまでが一連のルーティン。
食レポは割愛させていただくが、豚汁にキャベツはちょっと…って感じ。

今回は、トマト豚汁うどんと舞茸天をオーダー

IX. 京都→高槻

少しゆっくりしてから、帰宅することにした。
20時12分。京都駅5番乗り場に黄色い光が差し込む。
3527M・新快速 姫路行き。こいつに旅を締めていただく。

225系  I5編成

ONE OK ROCK の“Save Yourself”を流し、テンションを上げていきながら、夜の東海道を130km/hで爆走していく。高槻手前に見える新名神の高架が見えると本当に帰ってきたことを思い出させる。
この時だけは、明後日から普通の生活が戻ることを知らずに。

マネケンのワッフルの匂いがすごい

X. 旅のハイライト

《会社/Company》JR東海
《車両/Type》N700S 0番台
《区間/Section 》東京→京都
《クラス/Class》普通車指定席

《会社/Company》JR西日本
《車両/Type》225系 0番台
《区間/Section 》京都→高槻
《クラス/Class》普通車自由席

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