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まっくら

窓を開けた。
真っ暗だったはずの庭は、部屋の光でそこだけ存在を取り戻した。

風が入ってきた。
冷たさを感じる肌は、そこに私が或る証拠だった。

息を吸ってみた。
肺まで入った冷たい空気は、私の存在を私につきつけた。

庭を眺めた。
なお残る暗さが、全てをのみこんでくれることを願った。

不自由な世界で
制限ばかりの身体で
狭い視野で
ただその場を回ってるだけの私に

誰か、明日を見せてください。

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