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POSIWILL CAREER×ONE CAREER PLUSイベント-はじめての転職で後悔しないために知っておきたいこと-

先日20日(火)20時〜オンラインにて150名の方々に、「はじめての転職で後悔しないために知っておきたいこと」というテーマでイベントをさせていただきました。今日は、そのイベントのレポートを書きたいと思います!

【イベント背景】

「転職」が当たり前の時代になっている

「この会社に入社しておけば大丈夫」といった大手企業信仰も少なくなり、会社依存ではなく個人が自立したキャリアを考える風潮が強くなってきました。

ただ自立したキャリアを築きたいと願う個人が増える一方、会社の外側では個人のキャリア自立を支える仕組みが整っておらず、キャリアで孤独感を抱える人が増えています。

少しでもそういった人たちの道標になるようなイベントを企画したい!と思い、キャリアのパーソナル・トレーニング POSIWILL CAREERはたらく人の「新しい地図」をつくるプロジェクトONE CAREER PLUSの合同イベントを開催しました。

<登壇者>

ファシリテーター:瀬川(@sasasakei1)

新卒でリンクアンドモチベーション。現在、POSIWILLにてキャリアトレーナーとして活躍。

瀬川 慶プロフィール

登壇者:岡 千尋(@bln49980)

新卒で紀陽銀行(地元の銀行)に就職し、2年で早期退職。中途入社でリクルートキャリアへ転職。その後オーダーメイドウェディングを手がけるベンチャー企業CRAZYに転職。現在ポジウィルにキャリアのパーソナル・トレーニング事業立ち上げからジョイン。

はじめての転職エピソード:200社落ちました。

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岡:まず、当時の自分によく200社受けたねって褒めたいですね。(笑)新卒で銀行に就職して、銀行での仕事が合わず2年で早期退職したのですが。

当時なんで200社も落ちることになったのかというと、まず圧倒的に自信がなかったんですよね。「石の上にも3年」の3年すらも勤められなかった自分には本当に価値があるのか、そしてやりたいこともなければ軸もない。不安も強くて「数打ちゃ当たる戦法」でなんの戦略もなく受けているといつのまにか200社になっていました。

この経験から結局、自分に自信をつけなきゃいけない、自分に力をつけなければ自分のキャリアは作れないということを実感して、腹を括ってリクルートキャリアに入社して、ベンチャー企業を経て今スタートアップで今の事業立ち上げからジョインするに至っています。

Guest Speaker:寺口さん(@telinekd)

就職活動中にリーマンショックを経験。新卒三井住友銀行で企業再生やM&Aを経験。IT広告、組織人事コンサルを経て、現職ワンキャリア へ。仕事選びの透明化と採用DXを推進。

転職エピソード:従業員3万名の会社から3000名、100名規模の会社、現職は10名規模の会社へ転職。2社目は早期退職。

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大手企業から小さい会社へ転職する人、たくさんいると思うんですけれど、そういう転職の経緯の中で感じたことや、2社目は早期退職もしているので、キャリアのことを語る上でこのような安心安全の場所だからこそ恥ずかしがらずにお話ししたいと思います。

また、職種は今PRですが、PRは29歳から始めたので職種も全然変えられるよ みたいな話もしたいです!

トークテーマ①

終身雇用崩壊で組織依存のキャリアに限界を感じる人が増加。実際どう?

瀬川:このあたりの実感値はどう感じていますか?

岡:私が新卒就活の頃なんかは、まだ就活においても銀行などが就職ランキングの上位に入っているような時代で、まさに安定した大手企業に入社することがステータスだったように感じています。

ただここ最近キャリア相談をしていて思うことは「会社が安定していたとしても、個人として成長できている気がしない」とか「会社の看板で戦っている気がして、結局自分の力ではなく、会社の力なのでは?」と違和感を抱く人も増えてます。

またキャリア相談の中でも5-10年後のwillを聞くのですが、これまた「時間や場所に縛られず働けるようになりたい」とか「どんな組織でも生かせるような汎用的なスキルをつけたい」と仰る人が多くて。

企業に依存するキャリアではなく個人としての価値を高めたいという傾向がここ最近特に増えている印象があります。寺口さんはどう思いますか?

寺口:岡さんのおっしゃる通りですね。ちなみに、こんな象徴的なニュースがあって。

転職を前提とした就活をする学生って今4割まで増えているんですよね。

たしかに僕も就活している時にリーマンショックになったので、企業が目の前でバタバタ倒産するのを目の当たりにして、

もはや、「企業の安定とかわからなくない?」みたいな風潮は当時からありました。会社潰れちゃってもなんとか生きていかなきゃいけないというのを感じていました。

ちなみにリーマンショックの時、リーマンブラザーズで働いていた人たちって、会社が倒産しても、会社のオフィスビルを降りた瞬間、全員次の就職先が決まっていったと言う話は有名ですが。

だからリーマンブラザーズで働いていた人たちって会社が潰れてもすぐ転職できる人たちなんだ〜というのは学生の頃から頭の片隅にはありましたね。 

また最近は「企業の安定」と「個人の安心」は紐づかないという話も出てきています。

個人は「安定」というよりは「安心」というのを求めているんだろうなって。

その手段が「安定した企業への所属」から「個人の選択肢がある状態」へ生存戦略が変わったと感じる人が増えて、それはもう不可逆なんだと思います。

瀬川:企業が安定していることが安定ではなく「個人の安心」のために自分のキャリアを安定させることが大事というのはなかなか刺さりますね。

寺口:もう安定というのは幻想なんでしょうね。変化する時代に定まるってリスクなんで。

瀬川:なるほど。仰る通りですね。では、次のテーマにいきましょうか。こちらはまず、寺口さんいかがですか?

トークテーマ②

キャリア自立を妨げる「キャリアの孤立問題」について

寺口:キャリア自立を阻むのは孤立という記事がバズったことがあって。

転職って僕も経験して思ったんですけど、『不安』と『孤独』のダブルパンチで、ある意味就活よりキツいんじゃないかと思うんですよね。

初めての転職は特にそうだと思います。就活の時って周りも同じようにスタートするので、ある意味、情報交換や気持ちの共有もできるじゃないですか。

転職って情報収集もこっそりしなきゃいけないし、気持ちの共有も職場ではできないし、家族に言っても心配されるだろうというので、なかなか周りに相談できない人は多いんじゃないかと。

またもう一つ興味深いアンケート結果もあって。

職場で転職活動について、「こっそりすらも相談できない人」は3割弱もいるんですよね。特に今はコロナ入社だと腹割って話せる同期も少ないでしょうから、孤立というのはコロナで特に進んでいるんじゃないかと思います。

岡:職場で言えないってやっぱり転職=タブーみたいなものがあるんでしょうか。

寺口:脱藩みたいな感じはあるかもしれないですね。

瀬川:「キャリア孤立」について岡さんはどう思いますか?

岡:私自身も実体験として「キャリア孤立」はあるなと思っていて。(前職の)銀行内の同期や先輩、上司にはもちろん話せないし、転職活動も親に内緒で進めていました。また、友達や先輩に相談しても「銀行で十分やん」と言われるし、何が正しいのか分からなくなる時期はありましたね。

また、相談に来られる方と話をしていても、「自分に合った正確な情報がどこで手に入るのかわからない」とか、「真の壁打ち相手が欲しい」というニーズはあるなと感じていて、みんな「安心安全の場」が欲しいんだなというのはあります。

瀬川:「キャリア孤立」についての話題、今チャットが本当に鳴り止まないので、かなりみなさん悩んでそうですね。コロナという背景も後押しして、キャリア孤立が進んでいるというのはありそうです。

瀬川:また依然「転職って何から始めたらいいんだろう」というお悩みは多いですが、岡さんこの辺り何かありますか?

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岡:基本的にはこのスライドの通りかなと思っていて。

キャリアをつくるって結局「得意を伸ばす」ことだと思うので、自分の仕事でも仕事以外の面においても「得意」を見つけることが大事かなと思っています。

そのうえで得意を生かすために必要なものは何なのか整理したり、今後変化する可能性はあれど、大枠どんな方向で自分のキャリアを伸ばしていきたいかなど中長期的なキャリア戦略や軸を持った上で転職活動はしたほうがいいかなと思います。

いきなり、転職支援のサービスを利用して求人を見たり、具体的な「選択肢」からアプローチされる方もいますが、結局迷う人は多いと思っていて。まず土台を固めるところからスタートなのではと感じています。

寺口:基本的には岡さんと同意見で、ただ自分の実体験として後悔していることは、転職する時に「自分と向き合うこと」がしんどくなっちゃったことがあって。大体みんな「転職したい、転職したい」って言うけど、ほとんどの人が「転職したい」んじゃなくて「退職したい」が本音じゃないですか。

当時の僕もそんな感じで「もうここではないどこかに行けるならいいや!」みたいな気持ちで転職したんですよね。その結果2-3ヶ月で辞めることになってしまい、会社にも迷惑をかけることになったし、自分自身も後悔しているので、もっと自分と向き合っておけばよかったなと思うことはあります。

またさっきの岡さんがおっしゃってたように、仕事って基本的に「できるから好きになる」という順番の方がケースとして多いように思っていて。

できるから活躍するし、できるから貢献できるし、できるから給料も増える。「できること」が未来への好きのきっかけになることが多いと思うんですよね。だから「できることを探していく」ことが重要になるのかなとは思っています。

ポジウィルさんの場合、人と向き合って「好き」や「できる」を探すことを一緒にやっていくものだと思うんですけど、僕たちの場合アプローチは、「確かな事実の情報提供」かなと思っています。

今世の中には情報が氾濫しすぎているので。

キャリアって結局「好き嫌い」と「損得」のせめぎ合いだと思っていて。だから、できるだけ「好き嫌い」で選べるように、「損得」の情報を公開して出していく。

だから今、ONE CAREER PLUSでキャリアの先にどんな選択肢があるのかなどはたらく人たちの地図を作っていきたいと思っているんですよね。みんな、可能性が知りたいし選択肢を知りたいから。

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岡:たしかにキャリアで悩む人の多くは、もちろん大枠の概念として「どうしたらいいか」を知りたいというのもありますけど、具体的かつ個人的でリアルな情報を知りたいという人は多いので、とてもニーズはありそうだと感じました。

瀬川:ありがとうございます。次は事前アンケートで集めた質問にお答えしていきたいと思います

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瀬川:今、zoom投票いただいて希望が多い質問にお答えしていきますね。

【A】と【B】が多いですね。

では、まず転職した方が良い人の特徴って岡さん、何かありますか?

岡:現状維持が続いていたり、自分を消耗している感がある人。あとよく相談者に伝えるのは、仕事は多かれ少なかれ良いこともあれば、嫌なことも起こると思うんですが、今起こりうる苦しみが未来に繋がってるイメージが持てないと頑張れないと思うので「苦しみがいがあるか」みたいなのは大事な気がしますね。

瀬川:たしかに、よく「苦しみがいがあるか」は岡が言ってるイメージあります。

ちなみに、自分にあった求人の探し方については、寺口さんどうですか?

寺口:そもそも求人情報から自分にあったものを見つけるのは難しいんじゃないかなとは思っています。

そして、これも二軸あるのかなと思っていて「やりたいことがある人」は「やりたいことで探す」で良いと思いますし、

「やりたいことがない人」も「やりたい」はなくても、「なりたい」「ありたい」のどれかはあるんじゃないかと思っていて。

僕も「やりたいこと」は別にないですし、「部長や役員になりたい」とかも特にないんですよね。

でも、「ありたい」だけはあって。

僕の場合は「できるだけ自由でありたい」なんですよ。

だから、選択肢は無くさないようにしたいから、働き方がある程度自由だったり、自分にスキルがたまって選択肢を持ち続けられる会社を選んでいます。SNSひとつとっても社会関係資本になりそれが個人の資本になるから、仕事によって得たものが自分の資産にもなるかが大事だなと思っています。

あともう一つは、生存戦略の話かなと思っていて。その業界、企業、仕事に未来があるかは大事だなと。

これから、業界として伸びるところは伸びるし、その格差は広がると思うから、業界として伸びる業界なのか下がる業界なのか。そしてこれから力をつけていく段階なら、間違いなく伸びるところに行った方が経験は積めるんじゃないかと思います。

裁量を与えないと回らないくらいの会社じゃないと差別化できる裁量ってもらえない気がするし、体力と仕事にさける時間が多い若いうちにストレッチかけておくのも経験になるんじゃないかなとも思いますね。

瀬川:岡さんはどう思いますか?

岡:20代の就職支援を24歳の頃からやってきたのですが、やはり「求人の選び方」って難しいなと。ただ1番シンプルでわかりやすいフレームワークは5W1Hで優先順位を整理することかなとは思います。

たとえば、

what:仕事内容 who:どんな人と働くか why:働く目的 when:働く時間、休日など where:働く場所  how:働き方、雇用形態

結局最後の意思決定で迷う人の多くは、この優先順位がつけられなくて迷っている人が多いと感じてます。

1度の転職で全てを手に入れようとすると、全部欲しくなってしまうんですけど、今回の転職活動の目的を明確にした上でどれを1番大事にしたいのか立ち戻ってこれる指針みたいなものは考えておいた方がいいかなと。そして1つ選んだらそれ以外を捨てる(最終的に捨てるかは別として)という勇気を持つことも必要なんじゃないかと思うんですよね。

瀬川:ありがとうございます。それでは次はチャットからの質問いきましょうか。

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寺口:キャリアの選択肢を広げるのはスキルより実績だと思っていて。ポテンシャルやスキルは実績にまだなっていないけど、今後実績を出してくれそうだなという期待の元になっているものです。具体的にいうと、「性格」「スタンス」があって「アクション(行動)」するから、「スキル」がたまったり「実績」になっていく構造ですかね。スキルってふわっとしてて、実力とかも人によって解釈が違うしよくわからないので、実績をためることを重視しています。

岡:追加なんですが、私自身ポテンシャル採用を専門にしていた時期があって。選考では何を見ているかというと、仕事における実績を特に見たいわけではなく、日頃の仕事でもいいし、これまで人生何かしら取り組んできた経験に対して、「どんなことを考えて」「どんなこだわりを持って」「どれくらい行動したのか」ということが知りたいんですよね。

ここがちゃんと語れているか語れていないかで、選考の通過率も変わると思うので一度整理してもらっても良いかなとは思います。

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寺口:「企業規模」を気にされる方は多いですよね。よく「大手かベンチャーか」みたいな取り上げられ方されますけれど、結局ベンチャーも中小企業だし、見せ方の問題で「ベンチャー」って結局は意気込みみたいな話ですから。(笑)だから、中小企業から大手企業に転職されるケースもありますし、もちろんその逆で大手企業から中小企業に転職するケースもあるので「企業規模」以上に「何ができるか」が問われる時代だからこそ、まずそこを意識したほうがいいのではないかなと思います。

岡:寺口さんのおっしゃる通りで「規模」以上に「何を経験したか」のほうが大事ですね。

寺口:そうですね。あともう一つ追加で伝えたいのは、大きい企業の人で逆に悩んでいるのは「意志決定の経験が少ない」ということだったりすると思います。僕も大きい企業にいましたけど、「この3年で自分で決めたことってあったっけ?」って思いました。

多分ほぼなかった‥んですよね。まあ、コピーのホッチキスを右で留めるか、左で留めるかくらいだったかな。(笑)なので、規模の小さな企業にいらっしゃる方は、自分で決めるという経験をされているのであれば、それもウリになるんじゃないかなと思います。

瀬川:時間がきたので、岡さんから最後にメッセージをお願いします。

岡:私自身転職活動でかなり苦労した経験もあり、だからこそ自分のように迷子になる人が少なくなってほしいなと思っています。キャリアチェンジは人生にとって大きな転機になりますから、自分にとって必要な情報やサービスは何かしっかり考えていただいて、良いキャリアを作って欲しいです。ずっと応援しています!ありがとうございました。

瀬川:寺口さんからもメッセージお願いできますか。

寺口:キャリア選択は自分の時間の投資だと思います。ただお金の投資と違うのは「損得」と「好き嫌い」のせめぎ合いだからかなとも思っています。その選択の先にどういう道があるのか、「損得」の話は僕たちがしっかりとデータを集めて公開していきますし、「好き嫌い」はポジウィルさんがしっかりサポートしてくださると思うので、「損得」と「好き嫌い」を分けて考えて欲しいなと思います。今日のイベントがみなさんがぐっすり眠れるような題材になったらいいなと思いました。ありがとうございました!

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【8/26(木)20時〜:第二弾開催します!ぜひ来てね!】

こちらからお申し込みできます!^^

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