「通学」の意味と、在宅学習を希望する者にどう対応するか
私は、学校に来る意義は一概に「学習すること」だけではないと考える。
クラスメイトとのコミュニケーションや、同じ内容の授業を受けての教え合い、小グループ活動等、社会に出る上での能力・資質等の育成に発展すると考える。
しかし、これは自分自身が(この意見を持つ側が)学校、あるいは学級を好きであったからこそ生まれる意見ではないか。
私は将来教員になりたいという気持ちと同等に、フリースクールでの教育に携わりたいという気持ちを強く持っていた。
なぜなら、身近に学校に通うことが困難な生徒を沢山見てきたからである。それは精神的なものであったり、人間関係のことであったり様々である。
フリースクールのメリットは、やはりストレスなく学習を進められるということ、そしてフリースクール内でのコミュニケーションが生まれるということであると考える。文部科学省の2015年の調査によると、日本では474ヵ所のフリースクールが確認されている。設置数を増やすことはもちろん、現代教育の課題としてフリースールの理解を深め、どんな子供でも学習ができるようにしていくべきであると考える。
次に、在宅学習の在り方について考える。在宅学習の大きなメリットは自分自身のペースに合わせた学習ができること、そして時間を効率よく使えることであると考える。情報技術が発展していること、そしてコロナウイルスの影響により、zoomを用いた会議やオンラインの学習形態が急激に認知され利用されるようになった。これからの教育現場ではもっと情報機器を用いた、より効率化された授業に変化していくと考える。在宅学習を希望する者には、対面授業との差が大きく出ないための対応が必要であり、インターネット環境や学習するにあたっての環境づくりが鍵となると考える。
そして対面授業のメリットとして人間関係や新しい環境での自分の在り方等、学習面のみではない能力・資質の育成になると考える。また、分からない箇所の教え合いや、意見交換での他者理解等、学習面でも大きなメリットがあると考える。
私は、対面授業・オンライン授業、そしてフリースクールそれぞれのメリットを感じたうえで、これからの教育現場の課題は
「どんな生徒も分け隔てなく学習ができる環境をつくること」
「学習形態の多様化の理解を深め、より良い教育を目指すこと」
であると考える。
自分自身が教員を目指すにあたり、学習形態を理解し、生徒個人のニーズに応えられる教員を目標にしたい。