真面目なひとの良くない癖

私が働いている市役所ではなんだかんだ言って真面目な職員が多いです。

真面目は良いことと捉えがちですが、真面目過ぎるが故の弊害というのもあるかと思います。

真面目なひとは本当に責任感が強くて、自分に与えられた仕事をどうにかしようと取り組む姿勢は感心や尊敬をしますが、仕事を抱え込んでしまうケースもあります。

「自分の仕事は自分で片付ける」「これは自分にしかできない仕事だ」「他のひとには他のひとの仕事がある。迷惑はかけられない」などと思い込んでしまい、自分のキャパ以上に仕事をしてしまっている職員もよく見受けられますし、中には、自分で自分を追い詰めてしまい、休職してしまうというケースも少なからず見てきました。

もちろん自分のキャパ以上の仕事をこなすというのは自分の成長にもつながるとは思いますが、成長するにも適切な量というのもあるかと思います。薬と一緒です。

特に、年功序列で役職が決まっていく傾向がある市役所の中では年齢を重ねると、プレーヤーからマネージャーに役割が変わっていきます。それにも関わらず、真面目なプレーヤーの思考のままでいると、「自分がなんとかしなくてはいけない」と思ってしまい、辛そうに仕事をしている職員もいます。

そういった辛そうな職員を見て、若い職員がマネージャーになりたがるでしょうか?

真面目に取り組んでいるが故のジレンマというものもあるかと思います。

いずれにしても、市役所という組織で仕事をしている以上は仕事を抱え込むというリスクを考えながら真面目に仕事に取り組むバランス感覚が必要なのかなと思います。

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