GagaOOLala#8 『Xavier』
一つ楽器が弾けるようになるならドラムがいい、ch0ahaeです。
本記事は、台湾発のLGBTQ特化動画配信サービス【GagaOOLala】 配信中作品の紹介・感想記事です。
今回は、南半球へ移動してブラジルの作品をご紹介!!
『Xavier』 (ブラジル、13分、2016年)
※画像からGagaOOLalaの動画ページへリンクしています。(画像はGagaOOLala作品ページから引用)
<あらすじ>
ニコラスは、11歳の息子ザビエルが男の子(同性)に魅力を感じていることに気づくと、息子の成長を丁寧に寄り添っていきます。彼らの音楽への共通の愛を超えて、映画は父親から息子へシンプルな無償の愛の宣言で最高潮に達します。(GagaOOLala公式ページから意訳・修正)
<Trailer>
<おすすめのポイント>
☆パパの優しい目線、行動に心温まる…
☆子役の演技が上手すぎでこちらまでドキドキしまう!!!
ドラムに夢中で無口な息子と音楽が好きな優しいパパの愛の物語です。息子役の視線の演技が抜群に素晴らしいのでぜひ視聴してほしい。何も喋っていないのに彼の気持ちが伝わってきて微笑んじゃいます。
同性に興味をもっていることを気づいてからのパパの行動にも注目!! 息子を見守る姿に心温まること間違いなし!!
興味を持ってくださった方は、是非、本編を見てください!!!
ここまで読んでくださってありがとうございました。またの機会にお会いしましょう〜!
以下、ネタバレ含む個人的な感想です。
『個人的感想』
こんなに素敵な親子は現実に存在するのだろうか…
学校の先生?から息子ザビエルが学校で全然話さないことや同学年の子達に馴染もうとしないことを心配され、ザビエルが年上の男の子を引き寄せることを不思議に思わないか問われた父親ニコラスは、ザビエルが同性に興味を持っているのではないかと感じ始める。
姪っ子とその友達を招いて食事会をすると、ザビエルが、姪っ子が連れてきた男友達フィリップ(前のシーンで見つめてた子??)に惹かれているのをちょこちょこ心配そうに見守るパパ。ザビエルとフィリップがエアドラムの話をしていい雰囲気なのを見て微笑むパパが素敵。さらに良いのが、姪っ子がフィリップを連れ出そうとした時に、2人が一緒にいれるように助け舟を出そうとするところ。いやー、パパかっこよすぎ…
最後の歌のシーン。パパからの愛の歌。ザビエルの微笑みと言葉が物語を全て包み込んでくれるように感じました。全てのことは伝えていない、本人もまだ自分自身わかっていないかもしれない、それでも、パパから愛されている、大切に思われていることはちゃんと彼には伝わっていることがわかる素敵なラストシーンです。
短い映像の中で、親と子供の愛について描かれている本作。自分の子供が同性愛者かもしれないとわかった時、ニコラスのようにすぐに行動できる人はどれほどいるでしょうか。ジェンダーのことに限りませんが、頭の中で、理屈でどれだけ理解したつもりでいても、実際に身の周りで起きたら対応できない人の方が多いと思います。
本作品の良いところは親のそういった葛藤などを描かないところ。非現実的かもしれないが、これがひとつの理想なのだと思いました。子供が今感じていることを否定せずに過干渉せずに見守り寄り添う姿が、世界で溢れてくれるといいなと感じました。
ラストの歌もよかったです。あれは何かのカバー曲なのかな…??
感想まで読んでくれてありがとうございます。では、またのご機会に〜〜
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