2021年を振り返り① 創造営2021の感想
2021年どんな年だった?と聞かれたら確実に創造営2021にハマった1年でした。創造営を通して今まで知らなかった世界、広い視野、snsでの交流、中国語の勉強など番組を楽しむ以上に色んな影響がありました。そんな創造営2021のへのいまだ冷めない気持ちを年納めとして書き残したいと思います。
創造営2021についてはwiki参照(ネタバレ注意)
創造営2021は世界で一番優しいサバイバル番組?
創造営2021はセンター争い、歌割争いなどサバイバル番組でよく見る演出はほぼなく、友情や協力をし合うことを中心に描かれていました。
実際に、私の推し俞更寅さんも第2回順位発表式で『センターを争うよりセンターを譲り合う場面が多くある』とスピーチをしていました。創造営のスタッフさん達にも過去1番練習生同士が仲が良いと言われていたそうです。
コロナ禍で活躍の場が失われていたこと、様々な国から参加をしている分お互いに歩み寄る必要があったこと、合宿生活という制限があったことなど特殊な理由もあると思います。しかし、これは大いにテンセントの戦略・演出による部分が大きいと私は思っています。
中国では日本よりサバイバル番組が大流行していて、創造営シリーズも4作目だし、テンセント以外にも多くのアイドルサバイバル番組が開催されているなか、国際ボーイズグループを作るという名のものとで『多様性』や『協力』を強調することで他のサバ番と差別化を図ったのだと思います。私はASAYANからのハロオタなので、オーディション番組やサバイバル番組が好きで、かつては練習生が怒られたり争いが生まれたりそんな場面に疑問もなく楽しんでいましたが、ここ数年で確実に怒られたり厳しい場面をエンターテインメントで見たくないという気持ちの方がはるかに大きくなっていました。そんな時代の流れをうまく感じとったなと思いました。
また、アイドル文化が浸透していない中国だからこそアイドル第一志望ではない練習生も多く、それが番組の面白さに繋がったきがします。アイドルとはこうあるべきってことより、アイドルを定義しない、完璧を目指すことより自分らしくいる姿が今の時代にぴったりでした。
ここからは各公演に分けて感想を書きたいんですが、とてつもなく長いです。語りたいことありすぎるので主に推しの俞更寅さん中心に振り返ります。(ネタバレあるので一応ご注意を)
初回評価
まず、プデュお馴染みの初回ランク付けがメンター講師が選ぶんじゃなくて、練習生が互いに投票して順位を決めるってのが面白くて引き込まれました。初回評価って”この子は華があるから”という曖昧な感じでAクラスになる子がいる一方、期待が高すぎたからとオルランの子が下位クラスにされたり毎回オタクとしては納得いかないのを、同じ練習生として応援できるかって切り口にしたことで、評価の曖昧さをうまく処理したなと思いました。
ただ、とにかく最初の1話目が長いこと長いこと、今じゃ練習生全員愛してるレベルのオタクだから何見ても楽しいんですが、初見だとあそこで脱落しますよね...1話で衝撃のスキルの高さを見せつけた賛多くん力丸くんがいなければ早々に脱落していたと思います。
全人類に見て
また、初回評価と言えば私の推し俞更寅さんの『永不失联的爱』のバトルですよね!中国の歌って今まで1つも知らなかったんですけど、メロディーと言葉の綺麗さで初めて聴いてすぐに好きになりました。
私の推し俞更寅さんは創造営2021のなかでもトップレベルの大vocalですから、歌でバトルをすることになり、バトル相手の張星特くんの透明感のある歌声も、ミカくんの超甘いバラードも、甘望星くんのド緊張の真っ直ぐさもどれも素敵でした。が、やはりここは私の推しの俞更寅さんの『永不失联的爱』を貼っておきます。
推ししか勝たん
第1回公演
全員が参加する第1回公演はとにかく豪華で衣装の煌びやかさに圧倒されました。中国はまだまだアイドル文化が浸透しておらず、アイドルとしての歌やダンスを練習してきた子が多くないので、短い期間で準備したステージがレベルが高いとは言い切れないんですが、映像効果や衣装でカバーしていてエンターテインメントとして見ていてどのステージもワクワクしました。
また、とにかくメンターの先生たちの評価コメントが良いんですよね~悪いところや出来てないところはハッキリ言うんですが、その子が出来る範囲での努力を認めているというか、良いところを見ようとしてくれてるんです。
そして、第1回公演と言えば、そうです、私の推し俞更寅さんがリーダーとセンターを務めた伝説の『女孩』ですよね!!!!!女孩チームは本当語りたいことが尽きないんですが、私が俞更寅さんに完全に落ちたエピソードを書き残しておきます。
日本の個人練習生で、海外も初めてという高校生の原部凌くんが女孩の練習中に、歌の先生に発音と音程を注意されてプレッシャーから涙をしてしまいます。女孩チームのお兄ちゃん達は、原部凌くんに駆け寄り当たり前のように優しい言葉をかけます。(一人駆け寄れずおろおろしてる呉宇恒くんもとても可愛いw)そこで俞更寅さんはなんと、涙をした原部凌くんだけでなく、注意をした先生にも”先生のせいじゃないですよ”ってフォローをしたんです!そんなこと咄嗟に出来ますか!?そして原部凌くんの緊張を解くために、語学堪能な練習生を間に入れて話し合おうと提案するんです。優しすぎる上にキャプテンシーが凄すぎる...そして極めつけは”個人よりグループ”
”他の人の夢を叶えてから自分の夢が叶う”と仰って...人生何回目ですか...
サバ番のお手本のような女孩チーム!
テーマソング評価・第1回順位発表
創造営2021では1回目公演の後にテーマソング評価を行いました。初回F評価だった頼耀翔くんが、テーマソング評価でAクラスに上がります。決して最初からスキルが劣っていた訳ではないけど、注目されていなかった彼がFクラスの場所からAクラスの場所へ走っていくシーンは号泣しました。こういう努力が認められる瞬間ってサバ番の醍醐味ですよね。(ここで代わりにFクラスに落とされるっていうクソ演出をされる曾涵江くんが、誰よりも頼耀翔くんのAクラスに喜んでるのが、マジでいい奴過ぎる)
そんなシンデレラストーリーの頼耀翔くんですが、この後すぐに行われた第1回順位発表のカットライン60位を下回り淘汰されてしまいます。テーマソング評価が第1回公演より先に放送されていたら彼は見つかっていたかもしれません。努力が認められた一方で、残酷な現実を突き付けられ、そのコントラストが番組の面白さに繋がる一方真剣に夢を追う若者をエンタメとして消費しているのってどうなんだろうと思ったり...
最初に創造営2021は優しい世界だと書きましたが、だからこそ順位発表では痛いほどに市場の選択が突き付けられました。
テーマソングの二次創作
話は前後しますが、創造営2021ではテーマソングを自分たちで二次創作する回がありました。どのサバ番でもやって欲しいほど面白かったです。
特にお気に入りは、劉彰AKくんたちの『这是我梦里到过的地方』と韓佩泉師匠たちの『爱上哪儿闯上哪儿闯』です!
まず、『这是我梦里到过的地方』は黄鯤くんの夢を諦めてサラリーマンになって仕事で扱った曲が歌手として成功しているかつてのライバルの曲でやっぱり夢を諦められない、というエピソードから着想を得てAKを中心にみんなの素直な夢に対する気持ちを表現しています。とても歌詞が良いので、公式ではないですが日本語訳してくれている動画あるので見て欲しいです。練習生達の本心の言葉が刺さります。
次に『爱上哪儿闯上哪儿闯』ですが、韓佩泉師匠のセンスが大爆発してて、サバ番に来て、テーマソングを”ダメなら帰るだけ、今年ダメならまた来年やればいい”って歌詞に変えちゃうユーモアが素晴らしいですよね。思いっきり笑えるふざけた二次創作なのに、皮肉もきいていて、サバ番という視聴者に評価される番組だけど自分を信じろっていう歌詞が泣けるんですよね。
第2回公演
1回目の順位発表があり残った60人が第2回公演に進みます。第2回公演はポジションバトル、自分がアピールしたい歌、ダンス、ラップ、創作に分かれて戦います。
俞更寅さんは失恋バラード『你就不要想起我』を選び、他のメンバーは、ミカくん、パトリックくん、ナインくん、张星特くんという全員ファイナルまで残り、前3人は最終的にINTO1としてデビューする最強グループ!
你就不要想起我は日本語で"私のことを思い出さないで"という意味の喪失感を歌った切ない失恋ソングなんですが、この曲をどう歌うか、自身の恋愛経験の質問に対して、星特ちゃんは年相応に家族愛を、パトリックくんは優等生でロマンスはアイドルとしてダメ、ナインくんは過去にはもちろん恋愛していたこともあると茶目っ気に応えて、それぞれキャラクターであっていて面白かったです。(ミカくんのインタビューは映像だけで、内容まで分からなかったのはきっとアイドルとしては流せないガチ恋愛トークのしたのかも?と勝手に思ってますw)
そして、私の推し俞更寅さんはファンへの気持ちをこの歌に込めました。過去にはサバ番でデビューを勝ち取ったけど、自分ではどうにもならない大きな問題に巻き込まれ、どんどんファンが離れていき、表舞台にもたてず、自身の苦しい経験を元に、インタビューでは離れていくファンへの渇望を歌うと答えていました。ステージでは、昔からずっと応援しているファンを見て、1人でも応援してくれる限りステージにたとうと決意し、最後の歌詞“多爱我"(どれほど愛してくれるか)と絞り出すように歌いました。歌い終わり俞更寅さんはステージ上で涙を流します。既に女孩で俞更寅さんを推してましたが、この曲で俞更寅さんを一生応援しなきゃと心から思いました。
私はアイドルを応援することは、その人の才能だけでなく人柄、人生を応援することだと思ってます。楽曲と生き方がリンクをした時に表現されるステージを見ることがアイドルオタクとして1番の幸せ。この你就不要想起我は、俞更寅さんとファンの気持ちが1つになって共鳴をした気がしました。俞更寅さん自身も今までで1番曲に没頭した感覚を得たと言ってました。こんなもん見せられて応援しない人いないよね
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