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あと1歩。これがfootballの恐ろしさ
今回引退ブログを務めさせていただきます。
中央学院大学体育会サッカー部
4番副将 五十嵐磨於(矢板中央高等学校)です。
長く拙い文章かと思いますが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
まず今年1年間中央学院大学サッカー部を支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
沢山の人達に支えられて無事にシーズンを終えれたことに感謝しています。
シーズンを終えてから現実を受け止め切れるまで自分はとても時間がかかりました。
関東2部昇格という目標だけのために4年間死ぬ気で練習に励んでいたことに嘘はありません。
11月26日 関東2部昇格プレーオフ最終節。
vs亜細亜大学。
0-1 ●
結果論ではありますが、この試合に勝っていれば間違いなく関東2部昇格でした。
さらに引き分けでも入れ替え戦に進めれたため、中央学院大学はとても優位な状況にありました。
しかしまたしてもあと1歩のところで勝ちきれず昇格ができませんでした。
タイトルにあるようにあと1歩がどれだけ大きいか、どれだけ恐ろしいか身に染みて感じています。
この試合に敗れ昇格できなかった責任は間違いなく
この試合でゲームキャプテンを務めた自分自身の未熟さ、力不足です。
失点シーンでもあと1歩自分がスライディングを早くしていれば恐らく失点は防げだと思います。
この1歩の差がこの勝敗を分けてしまったと感じてます。
このチームがなぜ昇格できないのか。
なぜ最後の1歩のところで敗れるのか。
小さいようで大きいあと1歩。
footballではあと1歩、あと少しだったなど労う言葉かもしれません。
W杯でも日本代表はあと1歩だったと多く報道されています。
しかしその1歩というのはとても大きくとても分厚い壁を意味しているとおもいます。
このあと1歩という言葉は残酷な言葉で成功を手にした時にだけ覆せれる言葉だなと思います。
だからこそこの答えは昇格を味わった時にしかわからないと思います。
どんな理由があろうと昇格ができなかった。
それに尽きます。
最後の最後で味わったこの悔しさは自分のサッカー人生で1番悔しく、一生忘れられない日となりました。
しかしどんな結果であろうと間違いなく言えることはこの大学に来て良かったと心の底から思っています。
高校3年の春、千葉から田舎の矢板まで中央学院大学の監督が来て
“なんとしてもこのチームに力を貸してほしいと
“関東2部昇格のために戦ってほしい
そう目の前で伝えられ思わずその熱い思いに圧倒されなにも考えずに「行きます」と伝えてこの大学にきました。
正直サッカー人生の中でこんなにも熱く共に試合に戦ってくれる監督は初めてでした。
なぜ試合に出ている選手より監督がイエローカードをもらうのか。
なぜ相手の選手とうちの監督が言い争いをしているのか。
参入戦のプレーオフで監督の抗議やイエローカードで反則ポイントがたまっていった時は正直焦りました。笑
今では笑っちゃう話ですがそれだけ西監督は1試合にかける思いが強く、熱く、誰よりも魂かけて戦ってくれてる証だと思います。
そんな熱い西監督と4年間プレーできたことは一生の財産です。
そんな監督のことを漢にできなかったこと、ここにきた最大の理由を成し遂げられなかったこと、それだけが唯一の後悔です。
だけどこの漢は必ず成し遂げてくれる。そう信じてます。
色々と語ってしまいましたが最後に3つだけ言わさせてください。
1つ目はサッカーは試合に出ている人だけがヒーローではないということです。
自分は約15年サッカーを続けていますが最も影響を与えてくれた人がいます。
それは “国分武 (中央学院大学4年)です。
おそらくこれをみた彼は驚いていると思います。
自分は彼の存在がこのチームに与えていた影響、彼の姿に影響を受けた人はたくさんいると思います。
彼はトップチームで試合に出たこともなければ、トップチームに上がったことはありません。
そんな彼に自分はなぜ影響を貰ったのか。
中央学院大学の練習は主にカテゴリーごとに分けられて練習をするためセカンドチームやサードチームとは練習時間が違うためあまり会う機会はありません。
しかし自分はほぼ毎日と言っていいくらい彼のことをみていました。
なぜなら彼は練習時間以外に誰よりも努力する男だったからです。
グランドをみわたして彼がいない日などありませんでした。
トップチームがグランド一面を使ってトレーニングをしてるなか彼は端っこで体幹トレーニングやドリブル練習、筋力トレーニングなど1人で毎日毎日自主練をし、トップチームが練習を終えて自分が帰る時もまだ彼はグランドに残りトレーニングを続けていました。
これが彼にとっては普通のことなんだと思います。
しかし自分からしたらとてつもなく凄いことで誰も真似ができないことだと思います。
正直大学4年生にもなりこんなにも自分と向き合い、課題と向き合い、トレーニングに励む人物は日本で彼くらいだと思います。
さらに彼は1人暮らしをしているわけでもなく通いで約2時間くらい時間をかけてグランドにきているのです。
グランドから約5分くらいの場所に1人暮らしをしている自分でもこんなに努力はできませんでした。
カテゴリー関係なく努力し続ける姿に自分以外の人もたくさん影響を貰っている人はいたと思います。
そんな彼にいつかは花が咲いてほしいとずっと思っていました。
そして彼は最後の最後でIリーグ昇格という素晴らしい結果を残しました。
自分は自分のことのように嬉しかったのを覚えてます。
努力し続けた彼にきっとサッカーの神様が最後に微笑んでくれたんだと思います。
サッカーは活躍した選手、試合に出ている選手がフォーカスされがちですが間違いなくこのチームの陰のMVP、ヒーローは彼だと思います。
彼がいたから自分はどんな時も戦い続けられました。
どんな状況でも彼の姿を見ると弱音なんか吐いてられない、やらなきゃいけないと何度も何度も刺激をもらい自分の活力になってました。
中央学院大学にはこんなにも素晴らしい人物がいるということを少しでも知ってもらいたく彼のことを伝えました。
武、勝手に名前を出してごめんな笑
でも俺にとって武の姿に何度も何度も影響をもらって刺激をもらってきつい時も乗り越えられた。
そんなお前と出会えて幸せです。
サッカーを続けるお前をこれからも応援させてくれ!
武ありがとう!
2つ目はキャプテンの存在です。
参入戦がはじまる2日前に大怪我をして最後出れなかった旭の気持ちはとてつもなく辛かったと思います。
怪我をしたその日から俺はきっと落ち込んでいるんだろうと心配のLINEをしたのを覚えてます。
しかし彼は落ち込んでる姿を見せるわけでもなく
『俺ができることは100%でやる』
『プレーはできなくても声でチームを鼓舞できる』
そう次に向かって前向きな熱いメッセージが来た時はとてつもないやつだなと自分が泣きそうになりました。笑
参入戦の開幕戦 0-4で負けて落ち込む俺に隣で鼓舞してくれた姿。
勝って誰よりも先に喜んでハグをしてきてくれた姿。
最後の最後で負けて昇格できなかった時1番にハグしてきて『ありがとう』と伝えてくれた姿。
間違いなくお前の全ての行動、言動は俺にとってかけがえのないものでした。
そんなお前を歴史を変えたキャプテンにさせてあげることができなかったのは本当に申し訳ない。
お前がいなかったらここまで来れなかった。
このチームを支えてくれてありがとう。
大好きだよキャプテン
そして最後は家族のみんなへ
このブログに家族のことを書いていいのかと少し迷いましたが家族もこの4年間一緒に戦ってくれたことに間違いはないので書かせてください。
高校から寮生活はしていたけど大学に入って1人暮らしをしてから家族の大切さをより知ることができました。
あたりまえに出てくる温かいご飯や、朝起きた時には綺麗に洋服が畳んであるなど全てがあたりまえではないことを身に染みて感じました。
そしてなにより怪我が多い自分のせいでたくさん心配をかけました。
ここ2年間は痛み止めを打ったり、坐薬を入れてプレーをしたりなど普通の人ではありえないくらい心
配をかけました。
脳震盪で救急車に運ばれた時もあったり、つい最近では参入戦を戦ってる中、盲腸で救急車で運ばれ入院をしました。
“参入戦は諦めなさいと。
“いい加減自分の体を大事にしなさいと。
母親に言われたのを覚えてます。
そりゃ試合の2日前まで3日間も入院してる息子を心配しないわけないでしょう。
それでも俺は休みたくない、参入戦に人生をかけてやってると言い、手術をせず点滴をしてもらい無理矢理3日で退院しましたね。笑
そして退院から2日後の試合で点を取って勝つという親からしたら訳がわからないくらいエンターテイナーな息子でどうしようもない息子だったと思います。笑
でも間違いなく家族のサポートがなかったら自分はこの4年間やりきれませんでした。
最強で最高な家族の思いを背負って毎日毎日戦い続けました。
家族がいたから俺はどんな時も前向きに戦えたし乗り越えられました。
高校の時からこんなに自分のサッカー人生が幸せに溢れて来れたのも家族がいたからです。
こんなに普通じゃありえないくらいの経験をさせてくれてありがとう。
一緒に戦い続けてくれてありがとう。
いつも感謝しています!
長い文章になってしまいましたが最後まで読んでくれた皆さんありがとうございます。
これからの中央学院大学サッカー部に期待しててください!