夏の終わり

しがない恋愛note、まとめてみました

夜中に読む恋愛エッセイ｜ななし｜note

名前のつかない曖昧な関係のまま、もう半年もダラダラと過ごしてしまった。

お互い本気じゃないから、私生活に入りこまない。それが私たちの暗黙のルール。
男女関係に口出ししないし、野暮なこと聞かない。だから、ふたりが一緒にいないとき、何をやってるのかはお互い知らない。そんな距離感だから喧嘩ももちろんしないし、嫌いになることもない。

会うたびに体は重ねるのに、関係性は平行線のまま。ここから抜け出そうと、もがけばもがくほど溺れていく。好きかどうか、もう正直わからない。だけど、突然この関係が終わってしまったらと考えるとすごく苦しい。 いい加減ちゃんと恋愛したいのに、どんな人と出会っても、彼の姿が頭をかすめる。

彼は、このつながりを、発展させようとも壊そうともしない。それが心地よくて始まった関係だったけど、もう夏も終わる。

私たちの関係も、もうそろそろ終わりかな。