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『リサ。私、紗夜に気持ちを伝えようと思うの』

アタシとモニカ 桐ヶ谷 透子 コス衣装ヒナは時間を見つけては会って話すことを繰り返した。話すことは友希那と紗夜の様子、そればっかりだけど。計画を立てる前よりずっとずっと時間を共にするようになったのは確かで。楽しそうに嬉しそうに紗夜のことを話すヒナを見て、紗夜を羨ましく思いながらもそれがささやかなアタシの喜びに繋がっていた。アタシに見せてくれるその笑顔。嬉しそうな声。何もかもが可愛い。愛しい。この手で抱きしめてしまいたくなる。やっぱりアタシはこの子が好きだ。そう思わずにはいられない。友希那と紗夜は。実際効果があるかどうかなんて分からなかったけど、アタシ達がやってきたことに意味はあったみたい。ヒナには自信あり気に言っちゃったけど、全然どこにも自信はなかったんだよね。練習やライブの時、メンバー五人で出かけた時。この三週間様々な場面で二人を見てきたけど、見て分かるほどに二人の距離は近づいていってるように思える。元々似てたり、モニカ 広町 七深 コス衣装気の合う二人。そんな二人が視線を合わせたり、手が触れ合ったりして顔を赤くしながらもその姿は嬉しそうで。計画自体は自分の為に考えたこと。それでも大切なバンドのメンバーである二人が一緒にいて幸せそうなのはアタシ自身嬉しかった。アタシもヒナとあんな風になれたら……。何度かそんな気持ちを浮かばせては無理矢理消し去ったりをして。頃合いが来てしまったみたいだ。それは昨日の話。いつも通り友希那から紗夜の話を聞いていたら友希那から言われた。『リサ。私、紗夜に気持ちを伝えようと思うの』そこには揺るぎない気持ちを決意した幼なじみの顔。友希那から紗夜への気持ちは前もって教えられていた。あれだけ紗夜の話を聞いたり、こっちからも話題を振っていればいつか教えてくれるだろうとは思っていた。ずっと前からアタシは知っていたけどね。そして、この日がいつか来るってことも。アタシは笑顔で答える。『うん、大丈夫。友希那の気持ち、きっと紗夜に伝わるよ』世話焼きのアタシはそうして友希那に提案をした。アタシと友希那、そして紗夜と日菜の四人で遊びに行かないかと。その時に友希那が告白するチャンスを作るようにする。

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