休みを取る
「おはよう先生。早かったのね。」
「待ち合わせ時間はまだ10分前だと思ったけど…」
「心配しないで。私も今来たところよ。」ブルアカ 空崎ヒナ コスプレ衣装
エデン条約調停式に関連した事件の事後処理も一段落つき、私も久しぶりに休みを取ることができた。そんな休みを有意義に使うためヒナと一緒に散歩に行くことになった。
「さあ先生、時間を無駄にしないためにも早く出発しよう。私のそばを離れないで。」
「まぁまぁ、そんなに緊張しないで。休みなんだからもっと気楽にいこうよ。」
「それは出来ない。伝えたはずよ、先生。私は貴方を守るために来たの。」
ヒナの言うことは尤もだ。ヒナは私と一緒に遊びに行くのではない。
あの事件の際、私は襲撃に巻き込まれた。その中で私は銃撃に倒れ多くの生徒を不安にさせてしまった。
そのためゲヘナ・トリニティ間で「銃弾が飛び交うのが日常であるキヴォトスで、銃弾一発で致命傷になり得る先生が一人で歩き回るのは危険ではないか」との声が上がり、私の外出に護衛をつけることが試験的に決まったのだ。バニー 飛鳥馬トキ コスプレ衣装
私たちは歩き出した。ヒナは私の隣を離れずついてきてくれる。ただ普段よりも顔つきが険しく感じる。
「……」
「……でもまさかヒナが来てくれるなんて驚いたよ。仕事も忙しいだろうに…」
「先生の安全に比べたら私が忙しいかどうかなんて…それにこの取り組みを提言した私が先立ってやらないと面目が立たない。あとマニュアルも作って情報を共有しないと…」
「私を大切に思ってくれるのは嬉しいけど、あんまり無理しすぎないでね。」
「わかってる……」
「……」
普段からよく喋る生徒ではないが今までのヒナとの付き合いでここまで話が続かないのは珍しい。
何より今のヒナには近寄りがたいオーラが纏わりついているようだった。すれ違う人がヒナの存在を認識すると避けるように距離を置く。守られているはずの私でさえその威圧感に息を呑む。今のヒナならば人混みの中でも海を割くように進むことができる、そう思わせるほどの貫禄があった。