〝こんなおばぁちゃんになりた〜い“(2人目のおばぁちゃんのお話)
今日は、土曜日出勤。今からお仕事してきますが、その前にこちらの記事を投稿してから行ってきま〜す♪皆さま、いつも数ある中から私の記事を読んでくださり有難うございます❤急にお礼を言いたくなりました。
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“こんなおばぁちゃんになりた〜い“シリーズ(?)の2人目。
こちらのシリーズは、今のところ2人で終わり!
今回のおばぁちゃんも本当に魅力的なかた!
マヤさん
90歳代
一人暮らし
マヤさんとは一度お会いしただけですっかりファンになってしまった。
今回、緊急電話で呼ばれて訪問させて頂き、マヤさんには初めてお会いすることになった。
〝ぽたぽた焼き“のお煎餅のパッケージに描かれたおばぁちゃんをご存知だろうか。マヤさんは、あのおばぁちゃんを上品な都会風のおばぁちゃんにした感じ。イメージ伝わるかなぁ。
玄関に入った瞬間からセンス良く飾られている猫さんグッズに魅了されながら奥へ入った。
まず入口として、猫好きというところで私のポイントは高い傾向がある。猫好きの人に悪い人はいないと決めつけているところがある(笑)
マヤさんは、便秘気味で気分不良になられたようだったので排便処置を行い、すぐに楽になられた。
落ち着かれたので暫くお話をしていた。
お部屋を見渡すと90歳代後半の方の一人暮らしのお部屋とはとても思えなかった。どこを見てもセンスがよく、和のインテリアと若干の洋のインテリアの入れ方が絶妙だった。配色もマヤさんの好きな色が何種類か散りばめられていてそれが心地よい統一感を成して落ち着く空間がそこに在った。
家具を選ぶセンスは抜群で小物の配置が実にうまい!!空間使いも上手い!
写真が撮れないのが残念(きっとマヤさんは承諾してくださるだろうけど)・・・。
私自身、猫さんグッズは大好きなのでどこに行っても目がいってしまうけど、マヤさん宅にある猫さんグッズは、見たことがないものばかりだった。きっと骨董品屋さんや百貨店に並んでいる系の猫さん雑貨なのだろう。しかもこの雑貨たちはちゃんと手入れされている。埃なんてかぶっていない。猫さんを大切にされているのだと思う。この部屋には猫の神様がいるようだった。いや、絶対いる!いないはずがない。猫さんを愛する者として、勉強になった。私は、マヤさんから見たらまだまだ若輩者だ。
これまでに一緒に過ごしていた2匹の猫さんの写真を引き伸ばして額に入って飾られていた。もう天国に行ってしまったこの猫さんたちのお話をしてくれた。
「あのね・・・私は一人暮らしでしょ・・・でもね、寂しくないんですよ、不思議と。それはなぜかっていうとね、例えば私が椅子でウトウト居眠りをしていて、転がり落ちそうになるとね、この三毛猫ちゃんの方がね、膝をトントンって叩いて起こしてくれるの。ちゃんと膝のトントンってしてくれた感覚もあるの。それで私は転がらないで済むのよ。常にこの子たちと一緒にいる感じなのよ。この子たちの最期は24時間眠らずにずっと一緒にいたの。」
お話もマヤさんワールドに吸い込まれていく。この話は、本当なんだと思う。きっと常に猫さんたちはマヤさんと同じ部屋にいるに違いない。脱ぎ捨てた肉体はそこになくても。最期まできっとマヤさんのそばにいてくれることだろう。
マヤさんの部屋にはとても立派な80cmくらいの観音像があった。その横には、なんとも言えない写真が飾られていた。蝋燭の火が危ないと思われたのだろう。そこに今、蝋燭の火が灯っているかのような美しい写真だった。その写真の蝋燭の火を見ているだけで心が穏やかになるような素敵な写真。
以前、ご先祖様に手を合わせることができるようお客様のお宅にサンクチュアリを作ったことがあったけど、やはり蝋燭やお線香の火の問題があり、火があった方がいいのになぁと思いながらそのままになっていた。写真の蝋燭の灯火・・・という発想はなかった。是非、真似させていただこうと思う。
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あの写真とは似ても似つかないけどイメージとしてはこんな感じだったかなぁ。もっと崇高な感じ。
マヤさんの本棚の本が目に止まった。
間違いない!
この本を持っている人は絶対素敵な暮らしをしている人に違いない!と決めている。
うちの母も愛読していた本でもある。猫好きに悪い人はいないと言うのと同じ括りになるけど、暮しの手帖「すてきなあなたに」を愛読している人に素敵じゃない人はいない!
因みに暮しの手帖の大橋さんと花森さんの話は、NHKの朝ドラの「とと姉ちゃん」でもモデルになった。
今でこそこのような本は沢山売られているけど、当時はこういう本は少なかったのではないだろうか。毎日の生活を大切に、そして、気持ちを豊かに過ごしたいと願う人たちにとって憧れのバイブルだったと思う。
また読みたくなってしまった〜。
マヤさんの本棚には麻雀の本や刺繍の本や初めてのパソコンという本まで並んでいた。とても知識欲が旺盛なかたなのだろうなと想像した。
90歳代後半とはいえ、とてもしっかりされているので私もお友達や先輩と話しているくらいの感覚で話していた。
話をしているうちにマヤさんも「看護師さん、なんだか初めてあったとは思えないわね〜」私も同じことを思っていた。嬉しい言葉だった。
私が、部屋の中のインテリアや雑貨に一つ一つ関心を示すものだからマヤさんも嬉しかったのか色々と説明してくれた。とても清潔感あふれるお部屋だった。90歳代でここまで拭き掃除ができるかなぁと私は自信がない。
リビングの壁には、ハーブ(草花)が標本のように並んだ図柄のクオリティの高い刺繍が掛けてあった。その刺繍は、光を敢えて消したマットな金の額縁の中に収められていた。外国の先生に師事して学ばれたそうだ。ご自分で長い時間をかけて丁寧に刺繍されたものだった。額縁もその刺繍のために作られたのではないかというくらい素敵な額縁だった。
マヤさんは、今ならきっとインテリアコーディネーターになれるやろなぁ。
楽しい会話が終わり帰ろうとした時に「頂き物だけど・・・」とお菓子の箱を持ってこられた。「いやいや、頂けないんですよ」とお伝えするけど、「そんなこと言わないで・・・」とどこの家庭でもあるような会話があった。
自由が丘のおしゃれなお菓子屋さんの大きな箱を持ってこられた。クッキーや焼き菓子が沢山入っていた。
断るのも申し訳ない雰囲気なので「じゃ、1枚だけ」とお伝えした。
そうするとマヤさんは、何やら取りに行かれた。いつお客さんがきてもいいように用意されていたのだろうか?その自由が丘のお菓子屋さんの包装紙でA5サイズくらいの袋を作っていらっしゃったのだった。そして、その可愛らしい袋にお菓子を詰めてくださった。その包装紙で作られた紙袋に感動した。
これぞマヤさん版の「暮しの手帖_すてきなあなたに」やん❤️・・・と。
毎日の生活を豊かに暮らすってこういうことななのよねと思った。
たった1時間ちょっとの訪問の中でマヤさんには多くのことを教わった。
またマヤさんに会いにいきたーい!
こんな風に年を重ねることが出来たらいいなぁ。