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知ってるようで知らない《遺族年金》内縁関係の場合は要注意!
みなさん、こんにちは
ファイナンシャルプランナーの
肥田木義信です。
老後の生活が、
公的年金だけでは安心できない現在
資産形成を考える上でも
老後に受け取れる年金額を
確認されている方も多いと思います。
さて、毎月支払っている年金ですが、
老齢年金以外に
万が一の事が起こった場合には
・遺族年金
・障害年金
を受け取ることが出来ます。
どちらも、
何となく知ってはいるものの
意外と内容はご存じない。
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は「遺族年金」の方をテーマに
お話してみたいと思います。
遺族年金とは?
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遺族年金とは、万が一の事があった場合に、
遺族に支払われる年金です。
遺族年金も、老齢年金と同様に
2階建ての仕組みになっており、
・遺族基礎年金
・遺族厚生年金
の2種類があります。
遺族基礎年金は、
国民年金の一部なので、
基本的には、国民年金に加入している
20歳以上の国民全員が
対象となりますが、
遺族厚生年金は、
厚生年金に加入している
会社員や公務員が対象となります。
子供がいないと受け取れない
遺族基礎年金
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遺族基礎年金を受け取れるのは、
・子供(年金法上の子)がいる配偶者
・子供(年金法上の子)
のいづれかになります。
※年金法上の子
18歳になった年度の3月31日までにある方
20歳未満で障害年金の障害等級1級又は2級の方
子供がいない場合は、
遺族基礎年金を受け取ることはできません。
ここは、遺族年金で
必ず押さえておきたいPOINTです。
実際の受給金額は、子供の人数に対して
子の加算額として、更に加算されます。
遺族基礎年金 給付例
〔2023年4月現在〕
●子供0人
遺族基礎年金
0円
●子供1人
遺族基礎年金+子の加算額
795,000円+228,700円=1,023,700円/年
●子供2人
遺族基礎年金+.子の加算額
795,000円+228,700×2人=1,252,400円/年
子供がいるといないでは
大きな違いですね。
子供がいなくて受け取れる
遺族厚生年金
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遺族厚生年金は、
子供がいなくても受け取れます。
受給額は、
亡くなった方が納めていた
年金額と納付期間によって異なります。
ここで抑えておきたいのは、
2点です。
①夫が亡くなった場合、
30歳未満の妻が受け取る場合は、
5年間しか受け取ることができません。
そして、
②妻が亡くなった場合、
55歳未満の夫には、遺族厚生年金を
受け取る権利はありません。
遺族基礎年金が0円?
内縁関係の場合は要注意!!
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連れ子で内縁関係
生計は内縁関係の夫に頼って専業主婦
この状況で、
内縁関係の夫が亡くなった場合、
もし、内縁関係の夫と連れ子が
養子縁組をしていなかった場合、
連れ子は、
亡くなった内縁関係の夫の
子供ではありませんので、
遺族厚生年金は、内縁の妻として
受け取ることが出来ますが、
遺族基礎年金を受け取ることはできません。
年間百数十万円の
遺族基礎年金+子の加算
があるとないとでは大きな違いです。
養子縁組をするかしないかは、
他の要因も絡んでくると思いますので
検討は必要ですが、
何事も、「知っておく」
という事は大事なことではないでしょうか。
さて今回は、遺族年金の大枠の概略と
受給する為のポイントにフォーカス
してみました。
実際には、
もう少し詳細の要件もあります。
又、今回は触れていませんが、
遺族給付制度として
・遺族一時金
・寡婦年金
・中高齢寡婦加算
もあります。
生命保険の加入を検討する場合、
必要保険金額を算出する上で、
遺族年金のシミュレーションは
重要なポイントとなります。
ご自身が受け取れる遺族年金は
いくらなのか?
一度詳細を
確認されてみてはいかがでしょうか?
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CFP・1級ファイナンシャル・プランニグ技能士
宅地建物取引士
神戸で「不動産を活用した資産形成」
のサポートを専門とする創企株式会社に在籍。
資産形成・節税・相続等
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