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窓口請求額100万円が約10万7千円に!高額療養費制度の威力
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの
肥田木義信です。
万が一の病気やケガに備えて
「医療保険」に加入されている方も多いと思います。
しかし、公的健康保険制度には、
月額の自己負担額を一定額以内に抑える
「高額療養費制度」
があります。
私もそうですが、
その恩恵を受けた事がある方は
少ないと思います。
そこで、今回は
「高額療養費制度」
について、お話してみたいと思います。
現在加入している医療保険を
見直すきっかけになる方も
いらっしゃるかもしれません。
高額療養費制度とは?
![](https://assets.st-note.com/img/1687236788063-Q5UgXu3b11.jpg?width=1200)
月にかかった医療費の自己負担額が
高額となった場合、
自己負担限度額を超えた分が、
あとで払い戻される制度です。
自己負担限度額は、所得によって異なり、
以下の計算式で算出できます。
自己負担限度額《70歳未満の方の場合》
◉区分ア
標準報酬月額83万円以上の方
《自己負担限度額》
252,6000+(総医療費-842,000)×1%
◉区分イ
標準報酬月額53万~79万円の方
《自己負担限度額》
167,400+(総医療費-558,000)×1%
◉区分ウ
標準報酬月額28万~50万円の方
《自己負担限度額》
80,100+(総医療費-267,000)×1%
◉区分エ
標準報酬月額26万円以下の方
《自己負担限度額》
57,600円
◉区分オ(低所得者)
市区町村民税が非課税の方
《自己負担限度額》
35,400円
【参考例】
総医療費 :300万円/月
通常の自己負担額(30%):100万円/月
となった場合、
一般的なサラリーマン家庭に多い
◉区分ウ
のケースで計算してみると
80,100円-(3,000,000-267,000)×1%
=107,430円
100万円の負担額に対して、
申請すると後で約89万円程戻ってきて
約10万7千円程の負担で済んでしまいます。
100万円の支払が出来ない!場合は?
![](https://assets.st-note.com/img/1687239472888-FD3NcciOTy.jpg?width=1200)
しかし、
一時的でも100万円の支払は大きいですね。
でも大丈夫です。
予め医療費が高額になる
とわかっている場合は、
限度額適用認定証
を病院に提出しておけば、
窓口での請求額は、
自己負担限度額までの金額となります。
上記の例だと、窓口での請求額が
10万7,430円
となります。
限度額適用認定証は、
健康保険の場合は協会の各支部へ
国民健康保険の場合は市町村役所へ
申請すると、大抵1週間程で発行されます。
高額な医療費が継続した場合
![](https://assets.st-note.com/img/1687240890784-TYm0Ac4HoT.jpg?width=1200)
自己負担限度額を超える高額な医療費が
1年間で4ヶ月以上となった場合は、
4か月目からは以下の通り
更に自己負担限度額が下がります。
自己負担限度額《70歳未満の方の場合》
◉区分ア
標準報酬月額83万円以上の方
《自己負担限度額》
多数該当:140,100円
◉区分イ
標準報酬月額53万~79万円の方
《自己負担限度額》
多数該当:93,000円
◉区分ウ
標準報酬月額28万~50万円の方
《自己負担限度額》
多数該当:44,400円
◉区分エ
標準報酬月額26万円以下の方
《自己負担限度額》
多数該当:44,400円
◉区分オ(低所得者)
市区町村民税が非課税の方
《自己負担限度額》
多数該当:24.600円
【参考例】
総治療費300万円/月が1年間継続
総医療費:300万円×12=3,600万円
通常の自己負担額(30%):1,200万円
自己負担限度額
◉区分ウ
のケースで計算してみると
80,100円-(3,000,000-267,000)×1%
=107,430円
4ヶ月目からは自己負担額が
44,400円
となるので、
107,430円×3ヵ月+44,400円×9ヵ月
=721,890円
通常の自己負担額1200万円が、
約72万円程の負担で済んでしまします。
医療保険は必要か?
![](https://assets.st-note.com/img/1687241627720-Y12LHkUsrx.jpg?width=1200)
医療保険は、
病気やケガで入院・手術となった場合
その費用を保険で賄うという考え方です。
ただ、そもそも保険とは、
万が一の事が起こった場合に起こる
賄いきれない経済的リスクを
保障する為に加入する物です。
高額療養費制度を考慮すると、
常に数百万程度の貯蓄が
維持できるのであれば、
掛け捨ての医療保険は不要
という考え方もありだとは思います。
只、万が一の病気やケガによる
一時的な支出には、
差額ベッド代や先進医療等の
高額療養費の対象外となるものもあります。
又、万が一の病気やケガが原因だけでなく、
将来収入が減少してしまう可能性も
ゼロではありません。
単に医療保険をどうするか?
というよりは、
現状と将来のライフプランを
シミュレーションし、
「資産形成」と併せて「保障」を
どの様に確保していくか?
を考えて保険を検討される事を
お勧め致します。
![](https://assets.st-note.com/img/1687245840512-pAAscE2iD5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1731639530-CUlwrBeJEfHMF37YvqZiAIbg.png)
CFP・1級ファイナンシャル・プランニグ技能士
宅地建物取引士
神戸で「不動産を活用した資産形成」
のサポートを専門とする創企株式会社に在籍。
資産形成・節税・相続等
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それでは、今回も最後まで読んで頂いてありがとうございます。
引続きどうぞ宜しくお願い致します。
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