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【不動産投資】サブリース(家賃保証)に潜むリスクとは?
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの
肥田木義信です。
公的年金だけでは
老後の生活がなりたたない現在
将来の為の資産形成として
不動産投資を検討している方も
多いのではないでしょうか?
物件を購入した会社に
管理を任せるケースが
多いと思いますが、
管理プランの中には、
所有物件が空室となっても
決まった金額が毎月入ってくる
サブリース(家賃保証)プラン
があります。
一見メリットが大きい様に感じますが
実は一概にそうとも言えません。
そこで今回は
不動産投資のサブリース(家賃保証)
について、お話したいと思います。
サブリース(家賃保証)とは?
![](https://assets.st-note.com/img/1683525656877-xW6ODYsxJX.jpg?width=1200)
不動産投資で得られる利益は、
①所有物件から毎月入ってくる賃料収入
②所有物件を売却した時の売却益
となります。
①賃料収入は、
入居者が退去し、空室となると
当然ゼロとなりますが、
サブリース(家賃保証)では、
管理会社が賃貸物件を借り上げし、
入居者に転貸するので、
入居の有無に関わらず、
管理会社から一定の金額が
オーナー様へ保証されます。
投資効率を下げるサブリース
(家賃保証)
![](https://assets.st-note.com/img/1683528015284-G4idb9hZoX.jpg?width=1200)
サブリース(家賃保証)の場合、
入居者が支払っている家賃の
80%~90%程度が保証家賃として
オーナーに支払われます。
例えば、
入居者が負担している家賃
7万円/月の物件の場合、
通常であれば
月額:70,000円
年額:840,000円
の所を、
家賃保証(90%)の場合
月額:70,000円×90%=63,000円
年額:840,000円×90%=756,000円
となります。
同じ物件に投資しても、
年額84,000円
10年で84万円
20年で168万円
の差が出てきます。
老後の年金対策として
IDECOやNISAで選択されている
投資信託では
投資効率の観点から
ノーロード(手数料無料)の商品
が一般的になってきています。
所が、不動産投資では、
あえて投資効率を下げる
サブリース(家賃保証)プランの
ニーズがあります。
なぜでしょうか?
ローン利用による物件購入が
サブリース(家賃保証)のニーズ要因
![](https://assets.st-note.com/img/1683530654199-cgNUYdSMMe.jpg?width=1200)
他の投資方法と比較して、
不動産投資の特徴は
ローンを利用できる点です。
不動産投資では、自己資金が少なくても
条件次第では、自己資金ゼロからでも
スタートすることができます。
所が、ローンを利用すると、
空室により家賃収入が入ってこなくても、
ローンの支払いが発生します。
そこで、家賃収入が入ってこない時の、
ローン支払いによるキャッシュアウトを
回避できる手段として
サブリース(家賃保証)
のニーズがある訳です。
しかし、ローンを利用して
物件を購入した時点で、
現金購入と比較すると、ローン金利分だけ、
投資効率は悪くなってます。
併せて、
サブリース(家賃保証)をする事は、
更に投資効率を悪くすることになります。
サブリース(家賃保証)が、
空室リスクの目先の対処方法としては
有効だと思いますが、
長期投資を基本とする
不動産投資の投資効率を考えると、
一概に有効な対策とは言えません。
物件売却時には足枷となる可能性のサブリース(家賃保証)
![](https://assets.st-note.com/img/1683532390329-KKOUAu3KvJ.jpg?width=1200)
投資物件を売却する場合、
売却価格の銀行評価は、
収益還元法で決定します。
サブリース(家賃保証)の場合、
実際の家賃ではなく、
保証家賃から評価額が算出されます。
例えば、
入居者が負担している家賃から
評価額を算出すると
家賃:7万円/月
還元率:4%
評価額:7万円×12ヵ月÷4%=2100万円
それに対して、
保証家賃から評価額を算出すると
保証家賃(90%):6.3万円
還元率:4%
評価額:6.3万円×12ヵ月÷4%=1890万円
となり、
かなり低い評価額となってしまいます。
そこで、オーナーとしては、
サブリースを解除したい訳ですが、
管理会社によっては、
賃借人の立場を主張して、
サブリース契約の解除に
簡単に応じてもらえないケースもあります。
サブリース契約は慎重に!
![](https://assets.st-note.com/img/1683534264155-3MOtBXmcTr.jpg?width=1200)
サブリース契約が絶対にNG
という訳ではありませんが、
目先のキャッシュアウトの
リスク回避だけを目的とした
サブリースの選択は
あまりお勧めできません。
空室リスクの根本的な回避は、
継続的な賃貸ニーズが見込める
物件選びです。
不動産投資は長期的な投資で、
リスクをゼロにする事はできません。
ご自身のリスク許容度を把握した上で、
長期的な目線で投資判断をされることを
お勧め致します。
![](https://assets.st-note.com/img/1683534827296-WipJ8h372i.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732510393-jyuGYRp0DVnbvQtEe5oW36li.png)
CFP・1級ファイナンシャル・プランニグ技能士
宅地建物取引士
神戸で「不動産を活用した資産形成」
のサポートを専門とする創企株式会社に在籍。
資産形成・節税・相続等
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それでは、今回も最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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