『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』#125(2024.8.31)
FM HOT 839(神奈川県相模原市)の『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』です。台風10号(サンサン)がある意味、大暴れしています。最初の予報では28日頃に東海地方に上陸か、だったのですがどんどん西に逸れて、九州に上陸した後、四国を横断して、今は紀伊半島の南側。ずっとスピードが遅いため、日本各地で記録的な大雨が続くという異様な状態になっています。サンサンはいつまで日本でバカンスを楽しむ気なのでしょうか…。
放送日:2024年8月31日(土)22:00~22:30
パーソナリティー:コシバタカシ
オープニング
先週まで夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)が行われていましたが、沖縄は高校野球の熱が高く、一昔前は沖縄代表の試合があるとテレビ中継を見るため、町から人がいなくなるということがあったそうです。2010年に興南高校が沖縄勢で初めて春と夏の甲子園を制した時、翌朝の地元の新聞は紙面のほとんどが興南高校優勝の話題で埋め尽くされていました(今年の夏は残念ながら初戦敗退でした)。
コミュニティFMニュース
今日のニュースは、神奈川県川崎市川崎区の「FM大師」が9月初旬に開局を目指しているという話題をお伝えしました。開局すれば、川崎市内では1996年に開局した中原区のかわさきFM以来、28年ぶりとなります。また、周波数は94.9MHzで、90MHz以上の周波数がコミュニティFMに使われるのは全国で初めてです。スタジオは京急大師線の東門前駅前の商店街の一角で、平日朝7時から夜10時まですべて生放送を予定しています。
コミュニティFMピックアップ・FMたまん(沖縄県糸満市)
沖縄本島の最南端に位置する糸満市は、漁業の町です。太平洋戦争での沖縄の地上戦は糸満で終焉し、多くの尊い命が失われました。現在、跡地は平和祈念公園として整備されています。
FMたまんは1997年開局。現存する沖縄のコミュニティFMでは最古参です。「どきどきワクチン」「ニュースは楽しく、娯楽はまじめに」をモットーに、国道331号沿いのスタジオから連日生放送しています。
キーワード①旧暦(本暦)
漁師の町である糸満は、海の営みと繋がりが深い旧暦の文化が今でも生活の中に残っていて、FMたまんでは必ず日付と一緒に旧暦をアナウンスしている。開局した年から2月上旬の旧正月に毎年「正月特番」を放送していて、「大人のお年玉」と銘打った福袋のプレゼントが恒例となっています。なお、FMたまんの一部の番組では、照屋信吉会長の意向で旧暦を「本暦」と呼んでいます。
キーワード②いちまんがいちばん
「いちまんがいちばん」とは「糸満が一番」のことで、糸満が一番になる、一番になってほしいという願いが込められています。平日朝と夕方のワイド番組のタイトルにも「いちまんがいちばん」をつけられていて、夕方の『いちまんがいちばん!76Sunsetプラス』は、以前当番組で紹介した、3歳からFMたまんに出演し、医学部卒で無線従事者の資格を持つ照屋亜紀さんがパーソナリティーを務めています。
キーワード③地域密着
FMたまんは開局以来、地域に密着して気軽に参加できる放送局を貫いていて、約130人のボランティアスタッフによってさまざまな番組を放送しています。FMたまんに遊びに来たリスナーに、生放送に出てもらうこともよくあります。告別式の情報やセリ値がよく聴かれているそうです。
また、6月23日の「沖縄慰霊の日」に平和祈念公園で行われる沖縄県主催の戦没者追悼式典は、開局以来毎年ノーカットで生中継しています。
【M1】大城千枝子・上原ルイコ・花城智子『FMたまん音頭』
リスナーさんが自主的に作ったものをFMたまんが公認して、社歌になったという珍しい曲で、「どきどきワクチン」「ニュースは楽しく、娯楽はまじめに」も歌詞に盛り込まれています。
コミュニティFMあの日あの時
今回は2012年7月。埼玉県入間市のFM CHAPPYがイオン入間店(現・イオンスタイル入間)に、イオン初となるコミュニティFMのサテライトスタジオをオープンしたことをお伝えしました。東日本大震災をきっかけに地域情報の発信拠点を作りたいイオンと、オープンスタジオを作って地域住民と触れ合いたかったFM CHAPPYの思惑が一致してオープン。現在は午後の番組を毎日、イオンのスタジオから公開生放送しています。
【M2】いきものがかり『風が吹いている』
エンディング
FMたまんのスタジオにはリスナーと直接やり取りできる電話がありますが、昔懐かしい薄緑色の「プッシュホン」です。私がスタジオでこの電話を見たとき「プッシュホンですね」と言ったら、パーソナリティーの照屋さん(20代)は「プッシュホンって何ですか?」。昭和の頃はダイヤル式に対して、押しボタン式のプッシュホンで通っていたのですが、今はボタンかタッチして電話をするのが当たり前。思わぬところでジェネレーションギャップを感じてしまいました。
(製作協力:いとまんコミュニティエフエム放送)
お知らせ
全国のコミュニティFM局関係者の皆さん、ぜひ『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』に参加してみませんか? ジングルと写真、3つのキーワードを頂ければ、番組の中でがっつり紹介させて頂きます。よろしくお願い致します。
配信やっています!
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