『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』#124（2024.8.24）
FM HOT 839（神奈川県相模原市）の『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』です。先ほどまで放送していた相模原納涼花火大会の特別番組『ドリームウェーブ』、お楽しみいただいたでしょうか？ 花火そのものの中継はもちろんですが、イベントによって交通規制や渋滞が発生するため、こまめに交通情報をお伝えすることも重要です。生活道路がいつもと違う状況の中、普段生活されている方が気になることをフォローする、これもコミュニティFMの役割だと思います。
放送日：2024年8月24日（土）22:00～22:30
パーソナリティー：コシバタカシ
オープニング
先月、久しぶりに沖縄に行ってきました！天候にも恵まれ、夏の空気に包まれた沖縄をたっぷりと堪能してきました。もちろん、個性豊かな沖縄のコミュニティFM局にも行ってきました。番組では今週から「沖縄シリーズ」と題して、沖縄のコミュニティFM局をご紹介していきたいと思っています。これを聴けば、沖縄に行きたくなること間違いありません。
今回はスペシャルで、コミュニティFMピックアップが二本立てです！
コミュニティFMピックアップI・FMぎのわん（沖縄県宜野湾市）
沖縄本島中南部にある宜野湾市は中央部を普天間飛行場、北部をキャンプ・フォスターが占める基地の街です。西海岸には歌手の安室奈美恵さんがラストライブを行った沖縄コンベンションセンターがあります。
FMぎのわんは2015年開局。宜野湾市は県内のコミュニティFM空白区でそれを解消するために、沖縄市のFMコザに携わっていた山内一郎さんなどを中心に開局しました。
キーワード①チャレンジ
FMぎのわんは様々なチャレンジを行っています。約200人のパーソナリティーが朝から深夜までさまざまな番組をやっていて、県外のパーソナリティーも多くいることから、県外のリスナーも多いそうです。また、スタジオのあるフロアも今年2月にコワーキングスペースとしての営業を始めました。グッズ販売にも力を入れるなど、リスナーに喜んでもらうためにあらゆることに取り組んでいます。
キーワード②防災
沖縄は台風が多く、4月の台湾の地震では沖縄県に津波警報が出ました。そのため、防災に対する取り組みも行っています。緊急時は行政、警察、消防などと連携して、速やかに情報を発信する体制を取っていて、台風接近時は暴風域に入ったらスタッフが泊まり込みで放送を続け、停電などの必要な情報を伝えています。また、市の防災危機管理リーダーを育てる講習会も取材して、どのような内容なのかを伝えています。
キーワード③景色
FMぎのわんはスタジオから見える景色が自慢の一つで、「日本一眺めの良いスタジオ」とPRしています。スタジオは県道81号沿いにある高台のビルの2階にあり、北側の窓からはキャンプ・フォスターと北谷の街並みが見渡せ、奥には東シナ海が広がっています。夜景はもっと綺麗で、毎週土曜の夜に北谷のアメリカンビレッジから打ち上げられる花火もよく見えるとのことです。
【M1】安室奈美恵『Hero』
まちの紹介で挙げたように、安室さんのラストライブは宜野湾で行われました。
コミュニティFMピックアップII・ぎのわんシティFM（沖縄県宜野湾市）
ぎのわんシティFMは2016年開局。デルタ電気工業が電気設備事業のノウハウを地域貢献に活かすために開局しました。FMぎのわんは北部エリア、ぎのわんシティFMは南部エリアを中心としていて、2局で宜野湾の情報をカバーしています。
キーワード①参加型ラジオ
ぎのわんシティFMは「参加型ラジオ」を掲げ、市民パーソナリティー約20人が参加して、様々な番組を放送しています。ウチナーグチ（沖縄の言葉）を研究しているオランダ人や、元消防士でアスリートとしても活動する保険屋さん、民謡歌手と民謡講師が出演する琉球民謡の番組などがあり、これらは公式YouTubeチャンネルでも配信しています。
キーワード②つながり
沖縄は「いちゃりばちょーでー」（一度出会った人は皆兄弟）という県民性があり、人と人との繋がりを大切にしています。ぎのわんシティFMも放送局とリスナーの垣根が低く、一般の見学もできるほか、ゲストも積極的に招いて気軽に番組に参加してもらい、そこから繋がりが生まれているそうです。私もこれまで2回足を運びましたが、ぎのわんシティFMはアットホームな雰囲気に包まれていて、人と人の繋がりを本当に大事にしている印象を受けました。
キーワード③大学病院
ぎのわんシティFMはコミュニティFMでは珍しく、大学病院が提供する番組を放送しています。宜野湾市は特定健康診査の受診率が県内ワーストを記録するなど、検診に対する意識を変えることが求められていたため、スタジオにほど近い琉球大学病院と提携して、医学を身近に感じてもらおううと2016年に『メディカルインフォメーション琉大病院』がスタート。同大のすべての診療科の先生が出演した取り組みなどが功を奏し、宜野湾市の受診率は2022年度に県全体の平均を上回りました。
【M2】ユキヒロ『HEIWAの鐘』
ユキヒロさんは沖縄を拠点とする、元気と癒しを発信するシンガーソングライター。この曲は高校の音楽の教科書にも掲載されています。
エンディング
放送で宜野湾市を紹介するときに触れた宜野湾市立野球場は、地元のスーパー「フレッシュプラザユニオン」を運営する野嵩商会が命名権を取得して、2月から「ユニオンですからスタジアム宜野湾」になりました。
「ですから」はユニオンの代名詞のようなもので、ユニオンにしかできないこと、ユニオンだからできるという思いが込められているそうで、球場の名前にも「ですから」を入れたそうです。
（製作協力：FMぎのわん、デルタ電気工業）
お知らせ
全国のコミュニティFM局関係者の皆さん、ぜひ『コシバタカシのコミュニティFM大図鑑』に参加してみませんか？ ジングルと写真、3つのキーワードを頂ければ、番組の中でがっつり紹介させて頂きます。よろしくお願い致します。
配信やっています！
各種Podcastで『コミュニティFM大図鑑』を配信しています。新作は地上波オンエアの概ね3日後から配信します。お気に入り登録もぜひ！
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