冬枯れの芝生は黄金に輝いて
芝生の種類によって冬の過ごし方は違う。
我が家の芝生は、冬に休眠する種類であるため、ほぼほぼ放置状態だ。時々、よそ様のお宅からやってくる落ち葉を拾ったり、フライングぎみに芽吹いてきた雑草たちを抜き取る程度。
そんな作業の合間に、ふと目をやった冬枯れの芝生は黄金に輝いていた。
実のところ、ただの枯れ葉色という寂れた黄色でしかない。だが、夕日を反射してキラキラと輝いて見えたのだ。
ここのところ、「加齢」を感じる状況にあった。
加齢を理由に説明されるだけだろうと思って受診さえしていない皮膚科だったり、加齢による病変の恐れありとして受診を勧められているにも関わらず受診をしていない眼科だったり。ルンバを困らせる張本人、「抜け毛」も安定して発生している。
そんな自分を冷静に振り返ると、いろいろとやりたいことはあっても尻込みをしてしまう自分を感じていた。「責任」が負える範囲でやることを思うと動けなくなってしまうのだ。
でも、ここからは加齢する一方。若返って元気いっぱいになることはない。加齢の速度を緩やかにするのが精一杯だろう。だから「今やらなくてはきっと後悔するぞ!」と自分を鼓舞する気持ちもある。
ため息をついたり、自分に発破をかけたり、いったい自分はどうしたいのかと自分でも困惑するほどの一喜一憂が続いてた。
そんなときに気づいた冬枯れの芝生の美しさ。
冬枯れの芝生は生命力の色。冬の寒さに耐えるように自らを枯らして生き延びようとしている証。そう自分自身にいい聞かせてみた。
落ち込むこともなく、かといって、無理に元気を装うこともなく、淡々と進んでいこう。
冬枯れの芝生は、そんな気持ちに戻ることを諭していた。
黄金に輝きながら。
for reference
↓↓↓冬枯れが始まったころの様子を記した記事はこちらから。
↓↓↓夏の芝生の青さはこちらからご鑑賞ください。