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掃除に燃えると何かが変わるのか?
夏の終わりを感じさせる涼しい毎日。
ふと気がつくと宅内の掃除に没頭している。
ここのところ実家との往復で細かいところの掃除に手が回っていなかったというのもホントのところ。
その一方で、散らかっていく室内がどこか自分に相応しいような気持ちになって、掃除をする気になれなかったのだ。
実父が他界するという人生の一大イベントに、配偶者をひとりで看取ったというストレスに曝された実母を支えるというプレッシャーが重なった。さらには、葬儀が終わった直後に「相続は?相続は?」と耳打ちしてくる、きょうだいの無神経さに呆れるという状況。
混乱を極めた私の心を、散らかっていく部屋が身代わりになっていてくれたのかもしれない。
誰にも不満は漏らせない。
ひと言でも何かを発したら、父が築き上げてきた「信頼」が一瞬で崩れるような気がして、実家に滞在するときは気を張り巡らせていた。
ストレスとは無縁。しかし、プレッシャーにはすこぶる弱いという自分の気質を理解していたため、ここは踏ん張りドキだなと自覚して乗り越えてきたつもりだったが。受け止めきれなかったプレッシャーを室内の混乱という形で発散させていたのだと思う。
本来は掃除好き。日々、どこかの掃除するポイントを決めて、エクササイズ代わりに掃除をするのが日課。そんな私だから、一旦スイッチが入ると、とことん掃除に没頭する。
室内の掃除は、まだやりきれないところも多々あるが。
「掃除に燃えると何かが変わる」を実感してきた人生を、「あぁやっぱりそうだな」と追体験している。
きっと何かが変わるはず!
自分にいい聞かせながら、今日も黙々と掃除に時間を費やしている。