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Code for Kitakyushu とは

最近、話題になっている「北九州テイクアウトマップ」を中心となって運営しているcode for Kitakyushu が何者なのか、今更ながら書いてみようと思います。

Code for Kitakyushu は、
ITの力を使って、地域が抱える課題を市民自らが解決し、北九州市を中心に地域活性に取組むコミュニティです。
メンバーは81人。

そもそも、Code for ○○ですが、
2009年、アメリカで行政と市民が一緒になり、テクノロジーを活用して、地域の課題を解決する活動 Code for America が立ち上がりました。
2012年には、日本でも Code for Japan が活動を始め、その活動は、日本各地に広がっていきました。

北九州市では、アイデアソン、ハッカソンという言葉が全く知られてなかった2014年2月、九州ヒューマンメディア創造センター(現 北九州産業学術推進機構)において、インターナショナルオープンデータデイ(オープンデータを使ってアイデアソン・ハッカソンをするイベント)を開催しました。
おそらく、北九州市で初めてのアイデアソンだったと思います。

アイデアソンは思いのほか盛り上がりました。

せっかく盛り上がったのに、これで終わるのはもったいないという思いと、この頃北九州地域のIT系イベントが福岡に比べて圧倒的に少なく、北九州を盛り上げたいという思いで、糸川さん他数人のメンバーで、前身となる団体を立ち上げました。

その後、なんやかんやあって、2014年10月23日に正式に設立。

Code for と名乗った手前取り急ぎつくったアプリケーションは、2つ(1つは設立後ですが)
●税金はどこ行った 北九州版
 納めた税金がどういう風に使われているかをイメージしやすくしたものです。今は、データが見えませんが(;^_^A アセアセ・・・

・5374.jp (ごみなし 北九州版)
 住んでいる地域のごみ捨て日がわかります。

どちらも我々のオリジナルで作ったものはありません。でもそれでいいんです。
日本各地にある Code for Xは、自分たちの地域だけの利益をかんがえてはいません。
各地域は同じような課題を抱えていて、ある地域が作ったアプリをオープンソースで公開する、他の地域は、自分の地域に合うように改修する。改修したソースをまた公開する。結果。少しづつ使いやすくなって、日本全体が便利になります。
我々は、各地域のCode for Xと横連携を行っているのです。よその地域にお世話になりっぱなしですが。

ちなみに、その他では、東京都で話題ととなった新型コロナウイルス対策サイトのソース

 今回、我々が利用させていただいたテイクアウトマップのテンプレート

 が、このように公開されてて、日本全国で便利になるようにソースを共有しています。

 とはいえ、アプリを作るのはそれなり時間もかかります。

 当初は、IT技術で地域課題を解決するんだと高い志を持っていたものの、地域課題といっても雲をつかむような感じで、なかなかイメージを共有できず、また、メンバーは本業を抱えながら、ボランティアで新たなアプリを製作するのはなかなか難しい。
 ということで、我々の主な活動は、アプリの開発ではなく、年1回のインターナショナルオープンデータディの開催と概ね月1回の勉強会と称した飲み会になってしまいました。

 しかし、この勉強会と称した飲み会(コミュニティ活動)は、地道に約6年続けてきました。
 勉強会のテーマは、IT関係はもちろん、そのほか、健康やアンガーマネージメント、教育改革など、あらゆる分野の勉強会を開催しました。
 北九州地域に徐々に増えてきた他のITコミュニティと共同で忘年会など行ったりしました。

 そうしているうちに、コロナウィルス感染拡大という未曾有の危機が発生。もちろん北九州市も巻き込まれました。
 外食を控える動きが出始め、飲食店が苦境に立ち始めました。
 外食好きのメンバー(もちろん糸川さん)が仕掛けると、北九州地域の飲食店を救うという共通の目標に賛同する人たちが一気に集まってくれました。
 ここからの話は、高橋さんがうまくまとめていただいているので、こちらをご覧ください。


 一堂に解さずとも、チャット上でアプリの問題点を話し合い、随時、バージョンアップする様子は、立ち上げに関わった者としては、なんともいえず、熱いものがこみ上げてきました。

 コーディング(プログラミング)をせずにコミュニティ活動を6年続けてきましたが、無駄な飲み会はなかったと思っています。
 Code for Kitakyushuのメンバーだけでなく、飲み会でお会いした方々が、次々と立ち上がってくれました。まさに、この時のために、気づき上げてきたネットワークだったかもしれません。

 Code for Kitakyushuを立ち上げ、今まで続けてきて本当に良かったと思っています。

 Code for Kitakyushuは、コロナウィルスが収束し、気軽に外食ができるようになり、テイクアウトマップが一日でも早く不要になることを切に願っています。

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