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ノルウェーワーホリ|ノルウェーのコスプレイベントに参加した話

私は日頃、SubJapanという日本とノルウェーの異文化コミュニケーションを目的とした有志団体に所属しており、そのご縁で、6月22日、23日にノルウェーで一番大きな規模のコスプレイベント(コンベンション)「Magicon」にブース出展者として参加した。

Magiconは1年に1回オスロ市内のMajorstuenという駅の近くの会場で行われる。
告知は1年前から行われていたので、
ノルウェーに入国する前からInstagramやFacebookのコスプレのコミュニティで情報を得てボランティアの応募も済ませていたところだった。

というのも、以前の記事でも書いたが
私自身、(大昔手間はあるが)コスプレイヤーとして活動をしていたし、ノルウェーに来る直前までコスプレスタジオで働いていた。

そんなこともあり、私が何かできないかと話を振られたのである。
元々友達と参加しようという話をずっとしていたのもあり、チケット代が浮くというメリットもニートの私にとっては大きく、承諾したというところである。

日本大使館のブースの一部を借りSubJapanとして参加することにした。

SubJapanの集まりでは、カラオケイベントや言語交換カフェ、スイカ割り・クリスマス会などといった文化交換を行っているイベントで、有志のボランティアで運営している。

ノルウェーと日本のアニメイベントやコスプレ文化は、コスプレイヤー経験者からみると、楽しみ方やイベントの構成が全く違うなと感じ、日本のコスプレ文化を知ってもらおうと、イベントやコスプレイヤー向けフォトスタジオについてパンフレットを書くことにした。

ご縁のあるコスプレスタジオとXでお声がけしたコスプレイヤーやカメラマンの方々に協力をいただき、実際のイベントの様子をモニターやパンフレットという形で紹介するブースが出来上がった。


具体的に、どのようなコスプレ文化が違うかということを書いてみる。

まずは、ノルウェーのコスプレのコンベンションではいわゆる同人サークルの出展がある。

オタクの皆様からすると、同人サークルの出展と考えると、コミックマーケットのような長机とパイプ椅子の陳列の塊がありそこで物販を購入でき、撮影スペースが別に用意されているというイメージがあると思う。

そして、コスプレだけの撮影イベントの時は同人サークルの出展というのはほとんどと言っていいほど見かけない。

今回参加したMagiconというのは、日本でいうコミックマーケットのようなもので、東京の規模から見ると小さくはあるが、オスロで1番大きなコスプレメインのコンベンションである。

コスプレだけを楽しむのではなく、
大きなステージがあり、バンド演奏やコスプレパフォーマンス、キャットウォークと言ったプログラムが用意されている。

そして、Magiconが行われた会場には、大きいステージ以外にも、ワークショップが行われるようなスクリーンと椅子を並べられるスペースがいくつかあり、どのブースに行っても暇のないくらい楽しむことが出来る。

同人ブースはもちろん、他企業団体からの出展からもあるが、驚いたのはその場でタトゥーが掘れるブースがあったことだ。

日本のアニメグッズはなかなか入手しづらいノルウェー。
ゲームセンターで獲得できるフィギュアなどを販売しているブースも見かけた。


ポケモンカードをみんなで楽しんだり、プロのカメラマンが無料で撮影をしてくれると言ったサービスまであり、人気なブースは長蛇の列が並んでいた。
同人ブースは、オリジナル制作物の方が多く、特定の二次創作のブースがあるというよりかは,デザフェスのような雰囲気だった。

ワークショップスペースの横にある物販エリア
日本大使館SubJapanの様子

ライブでの盛り上がり方、友達との楽しみ方。

完全なコスプレではなく、オリジナルの衣装やキャラクターをモチーフにした仮装、それぞれが表現したい形で楽しんでいるのが、日本とは違う大きな違いだと思う。
(例えば、ワンピースのルフィーだと認識できる格好だが,髪型や髭は普段通り、など)

最近の日本国内のイベントでは、そのキャラクターに忠実に再現されていて、体型や身長まで、まるで実在しているようなコスプレをするということが強いられている気がする。
とは言うものも、私も忠実再現したいと言う気持ちでコスプレをしている。

友人たちとの写真は、Instagramに投稿したのでぜひそちらも見てほしい。

日本に関する衣装を着る人、完全にキャラクターになる人、自分の個性を活かしてキャラクターを表現する人。
コスプレと言っても、自由で、たくさんの楽しみ方があり、その良さがわかってもらえると思う。


ノルウェーのフォルケホイスコーレでは、コスプレや漫画のコースもある。
下記の学校は、Magiconでもブース出展をしていたフォルケホイスコーレだ。

武器や甲冑といった本格的な小道具の製作や写真撮影までも学べる場である。
日本では、趣味や仕事としてやっていることをコスプレ専門として学校で扱っている。

日本とは全く違う文化ではあれど、日本の文化がこんなにも多くの人に愛されているんだと実感できた。
母国愛というものをあまり意識はしてこなかったけれども、誇らしい気持ちになった。

ぜひ、アニメ好きで今後ノルウェーに滞在する予定のある方は訪れてみてください!

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