移動のしやすさは生きがいを支える ~室蘭工業大学の研究を撮る①~
チャレンジフィールド北海道は、産と学が連携を超えた「融合」をすることによって、北海道の課題解決に取り組むプロジェクトです。
今、チャレンジフィールド北海道では、道内の大学や国研が主導し、様々な社会課題解決のための「推進計画」が16件進行中です。
そのうちの1件が、室蘭工業大学の「地方都市圏のMaaS(Mobility as a Service)の社会実装」。
(推進計画詳細はこちら)
研究代表者は、室蘭工業大学の有村先生です。有村先生は、交通工学の観点から都市の最適化を研究されています。
かつて多くの人が住んでいた地域も、だんだんと高齢化が進むことで、必要とされる移動手段も変化します。多くの人が一斉に通勤・通学するのに便利だったバスも、もしかしたら通院や買い物に合った手段に変わっていく必要があるかもしれません。また高齢化は利用者のみならずドライバーもであり、人手不足が年々顕著になっていきます。
有村先生は、室蘭市・室蘭テクノセンター・パナソニックITS社・WILLER社とともに、さまざまなシミュレーションと実証実験から都市交通のあり方について研究し、移動から人々のウェルビーイングを支える取り組みをされています。
そんな有村先生の研究を紹介する動画をつくるために、先日室蘭工業大学にお邪魔してきました。
先生にまずはインタビュー。和田はアバターで出演予定ですが、隣でインタビュアー役です。
先生だけでなく学生さんにもご協力いただきました。
学内での撮影後に、有村先生が11月8日からの実証実験を行う白鳥台をはじめ、室蘭市内を案内してくださいました。
有村先生は、室蘭市の主ですか?と聞きたくなるくらい室蘭の歴史や成り立ち、いまの室蘭の魅力に詳しく、ここのお店がおいしい、ここでこんなおもしろいイベントがある、など教えてくださいました。
▲白鳥台ハックの「サンドママ」。おいしそうなサンドイッチがずらり。
▲お昼ごはんになりました。
行きたい!と思える場所があること、そしてそこに難なく行くことを可能にする手段を維持すること、両方の側面が大切であり、それが生きがいにもつながることを教えていただきました。
交通について、これまでの人生で実はそんなに思いを馳せてはこなかった私ですが、改めて、あたり前の暮らしを支える人の存在とその思いに触れた気がしました。
11月8日~12月3日 白鳥台にて実証実験「ちょいのり白鳥台」を実施中!
室蘭市の白鳥台ニュータウン内で、オンデマンド交通の実証実験を実施。バスよりも便利でタクシーより安価な新しい交通サービスの受容性を調査します。
▲ひっきりなしに利用者が。リピーターも多いそうです。ちょっとの距離がしんどい買い物や、通院などにはありがたいサービスです。