MZシニアについて
こんにちは。
レーシングカーターの上島太陽です。
今回は、私が参戦するMZシニアについてお話させていただきます。
少しマニアックな話になりますが、ご了承ください。
そもそもMZシニアとは、たくさんあるカテゴリの内の一つになります。
マシンのレギュレーションについて
フレーム
フレームは、市販品なら何でも使用することができます。カートは車と同じで様々なメーカーや種類があります。
私は、KOSMICというメーカーのフレームをよく使用しています。
フレームのメーカーや新しさによって、しなりやすさ等が違ったりして、走らせ方やフレームの差が出てくるのが普通です。
しかし、MZシニアはフレームの種類、年式等による差が出にくく、ドライバーの腕が試されることになります。
エンジン
エンジンは、レンタルカートでも使用される、4ストローク200CCのヤマハ製MZ200RK、MZ200RKCというエンジンを使用します。
このエンジンの特徴として、低コストでメンテナンス頻度が少ないことがあげられます。
エンジンにはオイルが必要なのですが、2ストロークの場合、燃料に直接オイルを混ぜて使用します。その都度必要なので、どうしても費用がかさんでしまいます。
4ストロークの場合、通常の車と同じで、一度エンジンにオイルを入れてしまえば、しばらくは走り続けることができます。定期的なオイル交換は必要ですが、比較的低コストに抑えることができます。
また、エンジンは定期的にオーバーホール(分解清掃)が必要なのですが、この頻度が少なくて済むのも、お財布にやさしい理由となっています。
重量
最低重量は150kgとなっています。どのカテゴリにも最低重量があります。これは、軽ければ軽いほど速くなるため、ルールによって、マシン・ドライバー(ヘルメットなどの装備品込み)・燃料の最低合計重量が定められています。
MZシニアのマシンは大体74kgほどだと言われていますので、人間は75kg弱ぐらいだとちょうどですね。
ちなみに私は装備品込みで57kgぐらいしかないので、毎回マシンに重りをつけて調整しています。
そうするとマシンが重くなるので、毎回上げ下げしてくれるメカさんの腰を粉砕しています(笑)
タイヤ
タイヤはダンロップ製、SL-FDタイヤのワンメイクとなっています。
グリップ力(タイヤが地面をつかむ力)は比較的な低いものの、耐久性に優れています。
また、このローグリップさがMZシニアを面白くする要因の一つとなっています。
MZシニアの面白さ
MZシニアの魅力は、ずばり"バトル"です。
速すぎない程よいスピードと、あえてグリップ力の低いタイヤの組み合わせは、ドライバーの腕を問うものとなっています。
サイド・バイ・サイド(2台横並び)のバトルは勿論、スリーワイド(3台横並び)のバトルもあちこちで見ることができます。
とはいえ、バトルをすればするほどペースは落ちてしまうものです。バトルができるからと勝負を仕掛けてばかりでは勝てないのです。頭を使ってレース運びをすることがこのカテゴリではかなり重要になります。
様々な面で優れていたドライバーが勝てるわけですね。
こうした様々な要因が、MZシニアのバトルを面白くしているのでしょう。
見ているだけでも楽しいですよ(笑)
MZシニアの現状
実は、MZシニアはここ2年前後で人気が出てきた、かなり新しいカテゴリになります。
それもあって、まだまだ発展途上なカテゴリなのです。開催地は東海地区や、関西の一部地区のみにとどまっています。
しかし、それがいい働きをしているとも言えます。
MZシニアをメインとして活動するドライバーやエントラント(チーム)は、MZシニアをよくするため、広げるため積極的に行動してくれます。
その甲斐あって、参加者はだんだんと増えています。一参加者として、私もとてもうれしく思います。
この記事を見たカート好きのそこのあなた!
ご連絡お待ちしております(笑)
締め
私はMZシニアというカテゴリ、そしてそれを取り巻く環境を気に入り、ずっとMZシニアのドライバーとして活動しています、
この思いが、一人でも多く伝わればいいなという願いも込めて、今回この記事を書かせていただきました。
琵琶湖スポーツランド(滋賀県)や、レインボースポーツカートコース(三重県)などで開催されておりますので、観戦だけでもお待ちしております、
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、私自身についてお話ししようと思います。
では、また次回。