IPU・環太平洋大学サッカー部優勝!【カギとなったメンタルの成長・進化】
こんにちは!Coaching for Athletesの五十嵐です。
IPU・環太平洋大学サッカー部が、2024年度第48回中国大学サッカー選手権で見事優勝しました!3年ぶり通算9度目の優勝となります。
(下のXの投稿は「2年ぶり」となっていますが、正しくは「3年ぶり」です。)
本大会は総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント大会中国地域予選大会を兼ねており、全国大会への出場権も同時に手にしています!
鍵となったメンタル面の成長・進化
私たちCoaching for Athletesは2024年度より本サッカー部とメンタルコーチング・パートナーシップを締結し、4月から上記トップチームを含めた3チームに対してのチームコーチングセッション、および一部個人へのコーチングセッションを実施しています。
今回見事中国地区チャンピオンとなったトップチームは、4月から6月にかけて、合計3度のチームコーチングセッションを実施してきました。そしてその度に私たちはこのチームの底知れぬ可能性を見出し、同時に彼らのメンタル面での成長・進化に驚かされてきました。
敗北からのスタート
実は第1回のチームコーチングセッションは4月21日、天皇杯の岡山県代表決定戦で三菱自動車水島FC相手に0-2で敗れた試合の直後だったのです。
私たちはよく「チームのメンタル」という言葉を使います。
個人ひとりひとりのメンタルもあれば、もちろんチームのメンタルも存在していて、それは例えば空気感・雰囲気でもあり、選手同士の関係性でもあります。
実は第1回のチームコーチングセッションでは、負けた悔しさもありながらその悔しさをどこにどうぶつけたらよいのか、選手全員が迷っているような雰囲気を私たちは感じていました。
ただそのときに改めて全員でチームの目標、そしてチームのありたい姿を再確認し、各自がそれらに対しどの程度貢献していきたいのかを表現していったその瞬間から、間違いなく彼らの内側に、そしてチームのメンタルに変化が起き始めているのを感じました。
「間違いなく、このチームは強くなる」
そんな確信を持ったことを鮮明に覚えています。
チャンピオンズ・メンタリティの獲得
IPUは強豪チームにあたりますが、先日天皇杯で多くの「ジャイアント・キリング」が起きたように今回のようなトーナメント方式の大会では何が起きても不思議ではありませんでした。
それでも彼らが勇敢に戦い抜き優勝を手にすることができたのは、彼らのハードワーク、コーチングスタッフによる戦術等の徹底等に加えて、
選手同士が正面からぶつかり合い要求し合うことの意味とは?
何をゴールとするのか?この大会の優勝なのか?その先にあるのか?
チャンピオンズ・メンタリティとは?
この数か月の間にこのような問いに向き合い、自らの考えを言語化し、対話を重ねてきたことも大きな要因です。
事実、練習等でも選手間の会話量が増え、お互いに要求し合うということも(みんなとても優しく真面目であるが故に無意識で避けていたのですが)増えていきました。
こういったコミュニケーションや選手間の関係性の変化は、特にチームのパフォーマンスに大きく影響します。
今回の大会、2-0とリードした展開から2-2と追いつかれ、そこからさらに4-2と突き放した準々決勝。
勝てば3年ぶりの総理大臣杯全国大会出場というプレッシャーの中、4-0と自分たちの強さを見せつけた準決勝。
そして連戦で両チームが消耗している中、残り20分で大黒柱の4年生が先制点を決め、後半ロスタイムには1年生が今シーズン初ゴールのダメ押し点を決めて快勝した決勝戦。
これらは紛れもなく、彼らが自分たちがつくり上げたチャンピオンズ・メンタリティを遺憾なく発揮できた証拠です。間違いなく、今回の大会を通してさらにチームとしての成長を遂げているはずです。
全国の舞台でも彼らが最大限の輝きを解き放てるよう、私たちも引き続きサポートしていきます!