横一線で手を繋いで10
「ITOCI」というブランドは、これからの社会においてどういった役割が出来るかを考えなから、モノづくりをしています。
今月はMAISONについて。
私たちのミッションを詳しく綴っています。
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「ITOCI」は一枚一枚丁寧にしつらえ、顔が見えるものづくりをしています。そして縫製を担う三人の仲間がいます。
私同様、第二、第三の人生のステージに向かった彼女たち。
そんな彼女たちをご紹介。
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Mrs.Michiko
小学生の男の子を持つお母さん、彼女とは専門学生時代からの付き合いです。
OEMのデザイナーを経験し、幅広い知識でITOCIのアイテムたちを支えてくれます。
OEMって知っていますか?
「Original Equipment Manufacturing」の略です...それだけ聞いても、はぁ?って感じですが。Original =独創的な Equipment=備品、設備 Manufacturing=製造 要するに他社ブランドの製品を製造する会社のことです。
時にはデザイン提案することもあります。
大手企業の無理難題な要望から、何を欲しているかを察し、売れるデザイン、利益を考え、生産します。時代の流れを読み、造りにも精通し、製造工場さんとの対応など、あらゆる場面で能力が無いといけません。プロの集団です。そして彼らがいることで、自社製造をしない大手のブランドは成り立ちます。
そこで何年も経験した彼女には私も絶大な信頼を寄せています。
そして今だからこそ、〖温もりのある仕事をしたい〗と彼女は数年前に独立をしました。
Mrs.Kaoru
元ニットデザイナーの彼女。
今ではフラダンスに通う子供達の衣装を一手に担い、何十着もの衣装を手掛けています。
彼女の子供達は幼い時から、私も一緒に成長を見てきました。
上の子はもう中学生。子供の成長速度には本当にハッとさせられます。
女の子のおませでおしゃれが大好きな姿は微笑ましい。
あっという間にセパの服も着られるようになるのでしょうね。
ちなみに、何故大人になると時間が早く感じるのでしょうか。
年々歳を取るとともに1年が早い。
毎日が早い。1日の時間が足りません。
他には、
要するに、心理的に感じるだけですね。もちろん、流れる時間は今も昔も同じですから。
ということは、この2年間色々と学びをしてきた私は、忙しく過ごした日々より、少しはゆっくりと時間を感じた事になります。
んん?どうだろう。
今年も残り一ヶ月ほどですが、相変わらず早かったなぁ...
余談ですが、そう言われるという説の豆知識でした。
Mrs.Marchan
CMをメインにマルチに活躍する現役のスタイリストさんです。
リースで足りないものは彼女自身が作り、撮影に必要な空間を作り出します。
セパの2019AWカタログの《YOSEMITE》のシーンも彼女に手伝ってもらいました。
そしてそんなクリエイトさを活かした手仕事<micron>というブランドも手掛けています。
実は彼女のmicronとのコラボレーションを考案中。実現しましたら、ご紹介しますね。乞うご期待!
三人とも文化服装学院の同窓生です。
同じ方向を向き、好きなファッション、好きな音楽で共に過ごしたキラキラした時期。
そんな日々が私のベースになっています。
学院の勉強は出来る方とはとても言い難かったですが、そこで得た友人たちは、私の宝です。
ブランドを立ち上げたばかりの頃は、卸先も少なく生産するのもやっとでした。もちろん順風満帆とはいえず、何年も苦しい時期が続きました。そんな状況を友人たちが展示会でオーダーをしてくれ、支えてくれました。お仕事を頂いた友達もいます。
ここまで継続が出来ることも、色々な人達に支えられ、助けてもらえてきたからこそです。
ITOCIのアイテムには彼女たちのサインがあります。見る機会があれば、是非見つけてください。
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私は過ごしてきた時代時代で、知り合った友人たちがいます。
小、中、高、専門、初めての職場、転職先、そして30歳以降に出来た友達。
私の中で友達とは、横一線で手を繋いで並び歩んでいる感覚です。
「あぁ〜私って人が好きだな」
私は人との距離感、バランス感を常に大事にしてきました。
だからこそ、どの時代の友人とも未だに繋がり、何か思い経てば、気軽にメールをする。「元気?何してるの?」と。
そしてそれは、仕事にも通じると思っています。
生地屋、工場、卸先のお店、係る全ての人達との距離感を大事にしてきたからこそ、20年近く繋がって頂けているのではないでしょうか。
どこかが強くても弱くてもいけません。
これは私の造る服にもいえ、大事なのは全体のバランスと調和。
そして世の中のモノゴトの関係性もバランスではないでしょうか。
まずは近くに居る人たちと共に。
みんながハッピーでWIN WINに。