「とりあえず3年」なんて待ってられないのよ
ある決断
これを書いているのは、2021年4月29日のGW初日。
ちょうど1週間前、ある決断をした。長野の山奥で。
今の会社を辞めて、エンジニアに転職する。
人生の節目となるかもしれない決断をしたこのタイミングで、自分について少し赤裸々に語ってみようと思う。
「やりたいこと」
突然だが、私は大学受験を4回失敗している。
細かく言うと、現役で前期・後期試験2回、浪人で前期・後期試験2回、計4回志望していた大学の受験を全部落ちている。
たまに、私の学歴とTOEICの点数を見て、優秀だと思ってくれる方がいるが、全然そんなことない。
Twitterのプロフィールで偉そうに、京大院卒と書いているが、大学は関西の私立大学(理系)で、院進学したのだ。
でも別に学歴が欲しくて、院進学したのではない。
「やりたいこと」があったから、院進したのだ。
「やりたいこと」とは何だったのか。
今でこそ、プログラミング学習をするために、家に引きこもりがちな私だが、実は「海外大好き人間」である。
・実は、友人と中欧諸国を1ヶ月周遊したことがある。
・実は、バックパックで東南アジアを一人旅したことがある。
・実は、大洋州のある島国で研究留学をしたことがある。
他にも色々あるのだが、学生時代に、旅行・研究・学会等で20カ国以上は渡航経験がある。
そこで芽生えた「やりたいこと」は、「途上国の環境問題を解決すること」だった。
私は、「やりたいこと」を叶えるために、大学院に進学して、今の会社に就職した。
でも夢が薄れてきた
今の会社に入社する前に、
「あなたの海外志望は十分承知しているが、海外部署じゃなくて、暫くは国内部署でいいか。」と言われた。
それでも良いって思って、入社した。
でも勤めて約2年。
「何かが違う」と思い始めた。
任せられる仕事は、別に私じゃなくても、誰でもできる仕事。
・会議の議事録作成
・過年度の報告書を少しいじった報告書作成
・単純なエクセル作業
・外注とのやり取り
・現地調査の管理
・部内の雑用
自分はこんな仕事をするために、大学院まで進学して、この会社に入ったのではない。
きっと、ある程度の大学を卒業して、いわゆる大企業に新卒で就職した人は、皆同じことを思うのではないだろうか。
もちろん、新人の頃は大した業務ができないことは承知してたし、数年は我慢するしかないと思った。
でも、それを続けて2年。
自分の夢が薄れてきた。
このままではやばい。
自分の中で、「何か行動しなければならない」と思い始めた。
プログラミングとの出会い
悶々とした日々を過ごす中、コロナ禍で在宅ワークができるようになり、比較的自由な時間が増えた。
2021年の2月、ひょんなことから、りゅうけんさんの「人生逃げ切りサロン」のオンラインサロンを見つける。
正直、最初は胡散臭いなと思っていた。(りゅうけんさん、ごめんなさい💦)
でも蓋を開けてみて、びっくり。
こんな世界があったのか。
そこでは、社会人の月収の数倍以上、いや数百倍以上を、副業やフリーランスで稼ぐ人が大勢居た。
ここで、個人で稼ぐ力を身につけようと思った。
フリーランスビジネス診断では、「物販」だったので最初は物販をやろうと思ったが、もう少し実践的なスキルを身に着けたいと思い、前々から興味のあったプログラミングを始めることにした。
実は、学生時代に少しC言語をやったことがあったのだが、その時はあまり面白さを見い出せなかった。
この時、自由な働き方ができる可能性のある、Rubyという言語から始めたのも良かったことの1つかもしれない。
半端ない学習量のTwitterの民
プログラミングを始めたのと同時期に、Twitterもアカウント作成した。
これも始めて本当に良かった。
毎日の積み上げ報告、今日学んだこと、自分の感想をアウトプット。
そして何より、平日・休日に関わらず半端なく学習している、駆け出しエンジニアのツイートがとても励みになる。
社会人の平均学習時間が6分と言われている中、こんなにも毎日必死になって学習している人達がTwitterにはたくさんいる。
「負けてられない」
そう思って、自分も毎日、平日は4〜5時間、休日は10時間以上プログラミング学習に費やした。
数ヶ月前までは、休日は昼過ぎに起きて、ダラダラ一日を過ごしていた人が、こんなに変われるのだから、環境ってとても大事。
学習速度を上げるために、オンラインスクールに通う
そうは言っても、Twitterの励みだけでは、独学でプログラミング学習を続けるのは難しい。
よく言われるのが、エラーに直面した時に自力では3日かかるところを、プロの現役エンジニアに質問したら、3秒で解決できることがある。
いつでも質問できる環境や、コードレビュー、チーム開発の経験を積むために、私は2021年2月末にプログラミングのオンラインスクールに入った。
私が入ったのは、沖縄在住でフリーランスをしている、かみざとさんの「やんばるエキスパート」というスクール。
代表が自ら頭おかしいと言っているコスパ最高の講座です。やんばるエキスパートについては記事を書きましたので、気になる方はこちらを参考にしてみてください。
そしてエンジニアの🐣に
毎日毎日、プログラミングできるのが本当に楽しかった。
個人で稼ぐ力を身に着けたいと思って始めたプログラミングに、こんなにものめり込めることができるなら「これを職業にしたい」と思った。
時間と場所に縛られないフリーランスがいいなあと思って、あまり転職のことを考えてなかったけど、試しにWantedlyとGreenを登録してみた。
2021年4月上旬、とある企業からGreen経由で、スカウトがきた。
実は、最初はあまり興味がなかったので、3日間放置してしまっていた。
でもよく見ると、言語もRails等を扱っているし、何よりフルリモートができる。
自分の求めている、自由な働き方ができるのでは?と思い試しに受けてみようと思って面談してみた。
社長や現役エンジニアとの面談で、なんか面白そう、雰囲気が良さそうと思って、冒頭の決断に至った。
まずは、自分のワクワクする気持ちを信じて、飛び込んでみようと思った。
周りからは、「決断が早すぎる」と言われることもあったが、実はこの間、私が悩みすぎて、社長と3回くらい面談している。
最終的に決断したのは、以下の社長の言葉が決め手だった。
社長:「僕、全然頭良くないんですよ。」
(頭良くないって言っちゃう社長もどうかと思うが)
わたし:「私も頭よくないっすよ(笑)」
社長:「いやいや、あなたは頭良くないとだめ。だから、早く僕を超えてください。」
因みに社長は、プログラマー歴12年程度で、小学校から自宅のPCでプログラミングをやっていたような変人だ。
こんなすごい人が、自分の可能性を見出して、必要としてくれている。
誰でもできる仕事をするのではなく、自分を必要としてくれている環境で、純粋に働きたいと思って決断した。
2021年7月頃から、Webエンジニアの🐣としてようやく一歩を踏み出すことになる。
「やりたいこと」はどうするのか
ここまで読んでくれたなら、私がエンジニアになることを決断したことが分かってくれたと思う。
じゃあ、最初に説明した「やりたいこと」はどうするのか?
そこで芽生えた「やりたいこと」は、「途上国の環境問題を解決すること」だった。
これについては、また違った形で貢献したいと思っている。
一人前のエンジニアになって、自分のサービスを立ち上げて環境関連の開発をするのでもいい。
また学生の頃のように、途上国をバックパックして現地の課題に耳を傾けるのもいい。
「やりたいこと」は、またどんどん増えてくるのだから、まずは自分のワクワクする方へ向かう。
周りは口を揃えて言う、 「とりあえず3年は」
ここで、タイトルの「とりあえず3年なんて待ってられないのよ」に戻る。
「とりあえず3年は」
親は言う。「とりあえず3年、今の会社を続けなさい。」
大学の教授は言う。「3年は続けないと、専門性があると言えない。」
上司は言う。「今の部署に3年いたら、海外の部署に行けるよ。」
そんなの待ってられるか。
3年続けた先の未来なんて、誰も分からない。
私は、1分1秒でも惜しくて、今を生きているのだから。