火神的眼淚というドラマを通じて、消防士への敬意を表する.
三年前に、Netflix台湾で一番人気があるドラマは「火神の涙(中国語で火神的眼淚と言われる)」だ。ドラマの形を通じて、消防士への敬意を表している。
台湾では消防士が担当する仕事は火事を対処することのみならず、いろいろな雑事も対処している。例えば、蛇を捕まえることや、ハチの巣を駆除すること、緊急ではない要求(いたずら電話とか街で転んで小さな傷がついた程度なのに救急車を要求することなど)に応えること、台風前の予防の仕事や、台風/地震災害後の処理などをしている。
後記:蛇を捕まえることとハチの巣を駆除することは2018年、農業局(日本の農林水産省に当たる)が担当することになった。
近年、国民の間では、税金を払っているので、消防士が公務員であると思っている人々がだんだん増えている。そのため、消防士に対する態度が時々よくなくて、尊重があまりない。
さらに人々は、専門知識を知らぬがあまり、救助している消防士に対して、文句を言う場合がある。
例えば、救助がまだ終わっておらず、火事の火元もまだ見つかっていないとき、ホースを使うと、水蒸気と火がもっと混ざって、室内温度が急に上がるということがある。すると、まだ救出されていない被災者を危険にさらすに違いない。しかし、もう救出された人々が”なぜ今すぐホースを使って、私の家族を救わない?”と大声で怒鳴られるケースが多い。
台湾の消防法によると、緊急の時に、消防士が国民の土地、建物、車両などの私財を破壊して火事が発生する所に入れる権利がある。緊急の定義は土地、建物、車両などの私財を破壊せずに救助できない状況である。ただし、消防士が救助活動の後で民事訴訟に巻き込まれるケースも多い。
消防士たちが救助をしているとき、事故に巻き込まれて、身体に重い障害が残ってしまうよりならば、死んだほうがいいと思うこともある。残りの家族に不便をあげたくないからだ。国家からの賠償だけでは常に医療費をカバーできない状況がたくさんあるからだ。
一方、多くの消防士が長時間心理的なストレスを担っている。毎月毎週危険極まりない救助活動を行っています。たとえ週末であっても、家族と一緒にいる時間もなかなかないかもしれない。それゆえ、PTSD症候群(Post Traumatic Stress Disorder)を患っている消防士が徐々に増えつつある。
現在には情熱を込めて、救援活動を一生懸命している消防士がたくさんいて、みんな一緒に消防士へ敬意を表しよう!ありがとうございます。
ところで、台湾の近代消防の歴史は住吉秀松(すみよしひでまつ、1872年~1928年)に始まる。1919年、住吉秀松は台南(現在、台湾の南部で2番目に大きい都市)で最初の消防団を立ち上げ、10年以上頭取を務めていた。