「100円で買い取った怪談話」聴取
仕事や勉強中、移動中にポッドキャストを聴いています。
ニュース、英会話、お笑いなどジャンル問わず聴いているのですが
その中でも特に異彩を放っていたのが「100円で買い取った怪談話」です。
一般の方が語る怪談話の魅力
声優や俳優といったプロが恐怖を伝えるのはもちろん聴きごたえがあり楽しいのですが、一般の方が語るお話にも魅力は満載です。
語り手によって、情景がありありと目に浮かび手に汗握るようなトークもあれば、結論やポイントが見えてこず、ラジオ後半の宇津呂氏の解説でやっと補完されるものもあります。
これ、とてもリアリティを感じられて私には魅力です。
日々生活をしていると多くの人と関わります。お話の上手な方、要領を得ない話し方になる方、針小棒大に語る方、何でもないことのようにとんでもないことを話す方…ラジオの向こうの、100円で怪談を売った方はどんな方なんだろうと想像しながら聴くと恐怖も一入です。
オチのない怪談、それがいい
起承転結、何が起きてどうなって何によって結論を導かれたのか。現実は結論の出ないことばかりです。このラジオで聴取できるのはそんな「現実で起きた怪談故にオチがない話」なのです。
映画やドラマでもオチのない話はありますが、怪談の魅力は声で伝えることだと思います。怪談は不可解がつきものです。宇津呂氏曰く妖怪は現象とのことです。歩を進めるとどんどん体が重くなる現象…子泣きじじいが背中についていると考えれば、自然だった時代があったのかもしれません。
なぜそんなことをしたのか、所謂フラグの回収が怪談では行われないことが多くあります。怪異が発生するきっかけになる行動にも、必ずしも一貫性はありません。恐怖を感じ、最後にはゾッとしつつもスッキリ終わりたい方には怪談は消化不良かもしれません。
宇津呂氏の解説こそ醍醐味
宇津呂氏はNPO法人を運営されているそうですね。
上記サイト、ぶっ飛ぶ程面白いです。NPOって自由なんだな~と嬉しくなります。法人概要を読むと気になるワードがありました。
怪談は世界平和に繋がる。
これまで集めた怪談は七百話を超える。
めちゃくちゃパワーワード。怪談は地域の活性化に繋がりそれは平和にも繋がり…確かにそうですよね。世界平和に結びつきそうです。
1つの怪談は別の怪談に根が繋がっていて、辿っていくと壮大な怪異に繋がっている、なんてことが「残穢」では触れられてましたが、七百話を超えてきたら壮大な怪異の一つもありそうですよね。
多くの怪談を集めるだけでも素晴らしいのですが、宇津呂氏は伝承や地域研究にも造詣が深く、有料級の解説を楽しむことが出来ます。
たとえば、こんな解説がありました。
怪談を売った方は「狸に化かされたかもしれない」と言います。
ヤクルトとバナナを提供されたそうです。
私は、「それって馬の小便に糞じゃないの…?」と、思わずウゲーっとなってしまったのですが宇津呂氏は一味違います。
本当に狸だったのでしょうか?
(え?あ、そっかぁ、報告者が狸と言ったから狸だと頭から思い込んでいただけで、狸以外の妖(あやかし)の可能性もあるのか。でも、他に何の候補も浮かばない…知識もない…)
迷い家ではないでしょうか?
(マヨイガ?蛾ってこと?あ、家なのか)
でも迷い家ではないかもしれない。やはり狸かもしれない。
迷い家では家の中に人は誰もいないとされているけど、報告者はお婆さんを見ている。迷い家から一つだけ物を持ち帰るとお金持ちになるというが報告者はヤクルトとバナナのごみを持ち帰るもお金持ちにはならなかった。
報告者がその後その場所を訪れるとすすきの原が広がるだけだった。迷い家はその後訪れようとしても二度とたどり着けない。しかしこれは狸が化かした場合でも同じ。
なるほど…怪談だからオチはないんですよね。
何だったんだろう。この不気味さがどんどん伝播していくのが怪談の醍醐味ですよね。
お金持ちになるにはゴミ以外を持ち帰るべきだったのでしょうか?
私はゴミを2つ持ち帰ったのが「お金持ち」の条件から外れたのかなと思いました。ヤクルトのゴミだけ、バナナのゴミだけ、にしておけばお金持ちだったのかな?と思ったりします。
余談:イベントに行きたい
記事を書いている現在は2024年7月の第3週です。
私は今月末より上京します。関西や東京で怪談イベントがあるそうなので積極的に参加します。イベントに参加した際には報告記事を投稿させていただこうと思います。
100円で買い取った怪談話、非常に面白いポッドキャストです。
ぜひ一度ご聴取されたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。