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アメリカの食品関連施設で事故が頻発、FBI がアメリカの農業協同組合にサイバー攻撃の可能性を警告

気になる情報がありましたので、紹介いたします。

◆FBIの文書

https://www.ic3.gov/Media/News/2022/220420-2.pdf

これはFBIによる農業協同組合へのランサムウェア攻撃に関する文書ですが、
「ランサムウェア攻撃」とは、使用しているコンピュータを強制的にロックしたりの中にあるファイルを暗号化して、元の状態に戻すことと引き換えに身代金を要求してくる不正プログラムの一種です。

また、アメリカでこの数ヶ月、
「食品関連の施設の火災、事故、爆発が相次いでいる」
という報道が伝えられています。

◆頻発する食品関連施設の事故

2021年10月-2022年4月までのアメリカの食品関連施設の事故等

・2021年10月 アイダホ州の乾燥乳工場で火災
・2021年12月 テキサス州サンアントニオの食品加工工場で火災
・2021年12月 多国籍食品企業JBSのネブラスカ州の牛肉工場で火災
・2021年12月 ミシシッピ州の家禽飼料工場でボイラー爆発
・2022年01月 ニューヨーク州ハミルトンマウンテンの家禽加工工場で火災
・2022年01月 ルイジアナ州レコンプトの飼料工場で火災
・2022年02月 テキサス州エルパソのボナンザ食肉会社で火災
・2022年02月 オレゴン州のシアラーズフード工場で火災
・2022年02月 ウィスコンシン州マウストンの肉加工工場で火災
・2022年03月 アリゾナ州マリコパ郡のフードバンクが火災で焼失
・2022年03月 アーカンソー州のネスレで火災
・2022年03月 ウォルマートの流通センターで火災
・2022年03月 メイン州ペノブスコットのジャガイモ加工工場で火災
・2022年04月 カナダのシャーブルック食品加工工場で火災
・2022年04月 カンザス州の穀物工場で火災
・2022年04月 肥料工場で火災
・2022年04月 カリフォルニア州サリナス食品加工工場で火災

◆肥料の運搬も停止

さらに、世界最大の肥料企業である CF インダストリーズ・ホールディング社が、「アメリカの鉄道大手から、肥料の運搬を拒否すると通達された」
というニュースリリースを発表しました。

鉄道会社側のその理由は、「鉄道に義務付けられた輸送量の削減」と書かれていますが、某国の情勢なども関連して、世界的に食糧危機が騒がれている中でのこの通達はそれを助長する可能性があります。

この件については引き続き経緯を見守る必要があり、
それぞれの事象の原因は定かではないものの、混乱は避けられないものとして、何らかの対策を個人でも行っていく必要はあると思います。


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