天城雪彦ファン歴10年が書く ブラックペアンの感想 & 天城雪彦の魅力
こんにちは、眞喜志 樹(マキシ イツキ)です。
いつもnoteをご覧いただき、ありがとうございます✨
今日は、いつもの20代向けの情報発信ではなく、「ブラックペアン シーズン2」の感想 & 天城雪彦の魅力についてお話ししようと思います。
はじめに
先日、とあるツイートが大きな反響に…
それは9月15日の夜22時半に起こりました。
視聴したドラマが最終回を迎え、感謝の気持ちを綴ったツイートをしました。
すると、いいねの通知が止まりません。
気づけば、珍しく4桁のいいねが来ていました。
このnoteを書こうと決心したのは…
言うまでもありませんが、先ほど伸びたツイートをきっかけに、このnoteを書こうと思いました!
ブログやアカウント名など、何か名前を決めるときには、ほとんどの場合「スリジエ」を入れるくらい、原作(そして天城雪彦)が大好きな自分が、ドラマ「ブラックペアン」を視聴した感想や、改めて天城雪彦の魅力をお届けします。
どうか最後までお読みいただけるとうれしいです。
そもそも、「ブラックペアン」とは?
本題に入る前に、まずは簡単に「ブラックペアン」の説明をさせていただきます。
「ブラックペアン シーズン2」はTBS系列にて日曜夜9時から放送されていたドラマで、9/15に最終回を迎えました。
主演は大人気アイドルグループ「嵐」のメンバー・二宮和也さん。
そして原作は、海堂尊氏の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)。
2018年4月期に同枠で放送された「ブラックペアン」の続編で、シーズン2ではシーズン1から6年後の物語を描かれました。
本作で二宮さんは、シーズン1のオペ室の悪魔・渡海征司郎ではなく、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦を演じました。
そして、自分はこの天城雪彦が今まで読んだ小説の中で、1番好きなキャラクターです!
モンテカルロのエトワール・天城雪彦
自分が初めて天城雪彦を知ったのは…
初めて天城雪彦を知ったのは、2013年に「ブレイズメス1990」を読んだときです。
自分はこの頃、海堂尊氏原作のドラマ「チーム・バチスタ」シリーズにハマっていました。
そこから海堂尊さんのファンになり、その流れで新発売の「ブレイズメス1990」を購入し、読み始めていくと…
あっという間に読了していました!
医療の小説は難しいのかな~と思っていたのですが、そんなことありませんでした。
それぞれのキャラクターがしっかりと描かれており、テンポの良いやり取りはページをめくる手が止まりませんでした。
何より、本作で初登場するキャラクター・天城雪彦には夢中になりました!
原作版・天城雪彦とは?
天城雪彦は、モンテカルロのモンテカルロ・ハートセンターで外科部長を務めており、『ダイレクトアナストモーシス(直接吻合法)』世界で唯一可能とする天才心臓外科医です。
彼の手術を受けるには、全財産の半分をグラン・カジノのルーレットに賭けさせて、勝ったら手術の依頼を受けるという特別なルールがあります。
そんな医師を東城大学医学部の佐伯教授(演:内野聖陽)は、世良雅志(演:竹内涼真)にモナコから日本に連れて帰るよう極秘のミッションを与えます。
そして佐伯教授は、天城に心臓外科センターを設立するよう命を言い渡します。
天城は「医療には金がかかる」と考えており、その思想で日本に心臓外科センター(=スリジエセンター)を創設しようと世良と共に奔走するのですが…
自分が天城雪彦のファンになったポイント
「私は日本では愛されなかった」
自分が天城雪彦のファンになった理由はたくさんありますが、ここでは特に1番好きな部分に絞ってお伝えします。
自分が最も好きなポイントは…
「天才が故の報われない運命(結末)」
です。
なんか、変な表現で伝わりにくいかもしれませんね(笑)
どういう意味か?
ネタバレを含めてお伝えしていくと…
まず、スリジエセンターの設立ですが、残念ながら原作では実現されません(ドラマ版では小泉孝太郎さん演じる高階権太がセンター長で設立されました)。
なぜなら、天城の「医療には金がかかる」という拝金主義が、日本では受け入れられなかったからです。
そんな日本に、天城は世良に初めて弱々しい姿を見せます。
そして、天城はモンテカルロへ帰っていきます。
天城の唯一の味方だった、部下の世良はそんな結末に納得がいかず、天城に何度も手紙を出し続けます。
ですが、返事は来ず…
諦めていた世良でしたが、数ヶ月後に天城から手紙が届きます。
世良は再び、モンテカルロへ向かうのですが…
天城雪彦は既にこの世界からいなくなっていました。
死因はヘリコプターの墜落事故です。
自分は初めて「スリジエセンター1991」を読んだときに泣きました。
こんなに報われない天才がいるのかと…
天城は、「医療には金がかかる」と当たり前のことを主張して、心臓の病気に苦しむ人たちには最高の医療が受けられる、医療従事者には最高の環境が整った医療センターを創設しようとしていました。
それが叶わず、挙句に事故で亡くなるなんて…
自分はこの結末を知ってから、「天城雪彦のことは絶対に忘れない」と決めました。
たかが小説のキャラクターに何を言ってるんや、と思う方もいるかもしれません。
でも仕方ありません。
だってファンになってしまったんですから(笑)
原作ファンのドラマ版「ブラックペアン」の感想
正直に言うと、キャストに関しては最初…
ここまですべて本当のことを話しているので、この流れでキャストについても、当初の正直な気持ちをお話しします。
天城雪彦を二宮和也さんが演じると知ったときは…
「イメージとちょっと違うかも」
と思いました(二宮和也さんファンの方ごめんなさい)。
というのも、自分が原作を読んだときにイメージしていた俳優さんは、ディーン・フジオカさんだったからです。
でも、原作者の海堂尊さんからの提案と知り、「まあ、原作者が言うんなら間違いないでしょ!」と、すぐに気持ちが切り替わりました(上から目線すぎw)。
それに、二宮和也さんです。
二宮和也さんの演技は大好きで、出演作もよく見ています!(特に「プラチナデータ」「検察側の罪人」が好きです)
きっと演じるのが難しい天城雪彦も、しっかりとキャラクターを押さえて、面白い作品を届けてくれるだろうと、期待度が高まっていきました!
そして、二宮和也さんは試写会で宣言してくれました!
「日曜劇場の歴史上一番面白いドラマを作るつもりでいます。っていうか作っています!」
これはもう信じるしかありませんよね。
全話視聴した感想
最後に、原作ファンのドラマ版・「ブラックペアン」の感想をお話しして、今日のnoteを終わろうと思います。
全話視聴した感想は…
めっちゃ面白かったです!
原作とはかなり違う部分もありましたが、これでこれで全然ありだな~と思いました。
そもそもドラマは1、2冊の本を10時間(1時間×全10話)かけて作っていくため、ドラマオリジナルのストーリーを入れていかないと尺が全く足りません。
これは原作者の海堂尊氏も了承しています(以前何かの記事か本で読んだことがあります)。
原作との相違点・ドラマオリジナルの設定
オリジナルなストーリー、オリジナルな設定があっても、本筋の軸は変わっていないと思いました。
たとえば、
天城雪彦と渡海征司郎は双子の兄弟
血管の移植という違法行為を公にしないために、天城はフランスで暮らす医師のもとに養子として出される
さらに天城は心臓に病気を患うことになる
天城の病気を治せるのは、天城しかできない術式『ダイレクトアナストモーシス』だけ
天城が手術で死なせたのは、天城の母親のみ(原作でも術死は1件ありますが、具体的な患者名は出てきません)
これらはすべてドラマオリジナルの展開です。
ドラマでは、原作で描かれていなかった「天城の生い立ち」が、オリジナル要素として描かれました。
それが自分の中ではめっちゃ良かったです!
なぜなら、自分が天城雪彦の1番好きなポイント、
「天才が故の報われない運命(結末)」
が、きちんと描かれていたからです。
最後に
原作で結末を知っていても、心の中では願っていました。
天城雪彦は一人の医師として、一人の医師として生き続けてほしい。
日本の医療を変えてほしい。
でも、そうはいきませんでした…
原作同様、やっぱり天城雪彦の運命(結末)は残酷です。
ただ、これらがドラマでも描かれて、原作ファンとしては非常に嬉しかったです!
キャスト、スタッフの皆さま、ありがとうございました!
そして、天城雪彦を見事に演じてくださった二宮和也さんに、心からお礼を言いたいです!
本当にありがとうございました!(Merci beaucoup‼)