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【研究or就活】 優先すべきはどちらか?

今回のnoteでは「研究と就活、どちらを優先すべきか」について私の考えを述べてみたいと思います!就活を控えている理系就活生はこの葛藤に苦しむ人も多いのではないでしょうか?

まず大前提として、就職活動への向き合い方は当然それぞれの考えがあって良いと思っております。その上でこれから書く内容は、(就活を経て人間的に成長した経験者の一意見として)参考程度に見ていただけると嬉しいです。

さて本題ですが、この葛藤に対して凡人で不器用なわたしは、「どちらも頑張ろう」ということはできませんでした。

実験の合間でESを書いたり等という片手間で質の高いESは書けませんでした。(というか、マルチタスクをやらなかったので分かりませんが。)

私の性格上、どちらも頑張っていたらどちらも成し遂げられないということは理解していたので、圧倒的に「就活シーズンは就活を優先すべき」だと考えていました。その代わり、いつ頃までに内々定を確保してくるのかを自分の中で期限を設定して、早く就活を終わらせて帰ってこようと決意して行動していました。

わたしが就活を優先しようと考えた理由は、主に以下の三つです。

  1. 就活は人生における最大の投資、Input以上のOutputを得られる公算が高い

  2. 就活は自分の人生の分岐点、自ら道を切り拓く責任がある

  3. 就活に全力で励むことで自分の考えが整理されて、自分に合った企業に出会うことができる。そして結果的にまたすぐ研究に専念できる。

就活は人生で最も大事な岐路であると思います。今後のキャリアの一歩目を踏み出す際に、深く考えずに就職先を決めるのは非常にもったいない気がします。

わたしは、学生時代の数年の研究か数十年の社会人生活、どちらが自分にとって重みがあるかという判断軸で考えました。

研究で成果を出すことは非常に重要ですが、成果は研究ステージやテーマの難度に依存する一面もあります。成果よりもむしろ研究への取り組み姿勢やテーマ推進の過程で生まれる創意工夫および学び気づきこそが就活に活きる財産だと思いますので、これまで研究に一生懸命であれば既に獲得している力であると考えています。

ここでひとつ、なるほどと思った言葉を紹介いたします。

就活は人生における最大の投資

「就活とは人生の投資!」(『インベスターZ』第5巻credit.36より)

これ、聞いたことありませんか?わたしがこの前に読んだ記事でインベスターZという漫画が紹介されていました。上記の漫画で出てきた名言の一つらしいです。

自分が生涯年収3億円稼ぐとして、その労働力という資本をどこに投資するのか。徹底的に深く考え抜く事は大切だと思います。わたしは今後数十年間の人生を捧げる会社を決めるのに準備不足のまま数か月で決めるのは不安だと考えていました。

数ヶ月から半年間ほどの取り組み方で今後40年の人生が大きく変わる可能性があります。転職を視野に入れているとしても、ファーストキャリアをどう踏み出すかは非常に大事だと改めて思いました。

また、就活経験者としてわたしが伝えておきたいことは「就活はある意味で理不尽である」ということです。これには様々な含みを持たせております。

というのも、もしあなたに飛び抜けた才能や学歴、そして際立つ実績があってたとしても、人との相性や企業文化などという定性的なもので、内定を取れないことだってあります。

裏を返せば、時間をかけて念入りに丁寧に準備することが出来さえすれば、圧倒的な能力や学歴の持ち主であるライバルにだって勝つことができる機会がある と考えてみてはどうでしょうか。

こんなにも人生を好転させるチャンスが目の前にあります。集中投資する千載一遇のチャンスだと思いませんか?

就活に全力で励むことで、社会人になって辛い時に踏ん張れます。私たちはいずれ社会に出て世の中の理不尽なことに直面することでしょう。就活で頑張った経験がある人は、そのときに逃げ出さずに踏ん張ることができます。自分が決めた道だからもう少し頑張ってみよう、と思えますよね。

とは言ったものの、まだ時間に余裕がある方は、まずは研究に専念してもらうのが良いと思います。就活までに成果を出し切って研究のストーリーを完成させるくらいの進め方をしてみてはどうでしょうか。論文を投稿したり学会発表を経験したりと実績を重ねることに注力するべきと考えます。技術職志望であれば、学生時代に力を入れたことについては「研究を頑張りました!」と胸を張って答えて良いと思います。(わたしはそうしました。)

企業側からの目線でいうと、技術職を採用するにあたって最重要視することが技術者としての能力が十分に備わっているか、ポテンシャルを有しているかという点です。

色々と書きましたが、就活と研究の両立で悩んでいる人に、このnoteが何かしらのエールとなれば嬉しいです。わたしは計画的に就活を優先した人間ですが、重要なことは、熟慮を重ねたうえで自分の信念を貫き通すことだと思います。そして、みなさまが最終的に納得のいく結果が得られますように!

最後までご覧いただきありがとうございました。
ご興味があれば他の記事もご覧いただければ嬉しいです。

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