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LHTRPG/〈エルダー・テイル〉サブ職業Archives#001:〈魔女〉

【Archives更新情報】
・初版執筆者:REFER(〈RefiNderS〉)
・最終更新 :2018年07月02日


【転職ルート】

〈薬師〉→〈魔女〉→〈白魔女〉

【サブ職業の主要なメリット】

・「霊薬」の作成
・召喚生物、騎乗生物の特殊スキン
・評価の高い職業クエストストーリー

【サブ職業の主要なデメリット】

・「霊薬」の不便な仕様
・職業クエスト進行中のペナルティ(侵入可能なゾーンの制限)
離職不可

【概要】

 サブ職業〈魔女〉は、〈薬師〉の派生上級職の一つである。なお本記事では、〈魔女〉のさらなる派生上級職である〈白魔女〉についても紹介する。
 〈魔女〉は、特定の条件(種族、能力値、精神状態など)を満たす存在には極めて高い薬効を示すが、それ以外の存在には猛毒となる、「霊薬」というアイテムを作成することができる。ここでいう「霊薬」は「〜の霊薬」と名の付くアイテム群とはまた異なっており、〈魔女〉の作成する「霊薬」にはアイテム名に「霊薬」という単語は入らない。
 また、召喚生物や騎乗生物の見た目を魔女の使い魔っぽく変更することもできる。具体的には、黒猫・ヘビ・コウモリといったスキンが追加される。
 なお、〈魔女〉という名前ではあるが、キャラが男性でも転職は可能。

 〈セルデシア〉における〈魔女〉は、〈調剤師〉に並ぶ薬剤作成のエキスパートであると同時に、一般的に忌避される存在である。
 その理由は、彼女らの作る「霊薬」が非常に強力である反面、服用者に適合しなかった際の被害も極めて甚大であるためである。事実、「霊薬」の薬効は〈調剤師〉が作成する一般的な薬剤を遥かに上回り、死に瀕する病人すらも救うことが可能な一方で、「霊薬」が毒となった際には、そのまま病に苦しんで死んだ方がマシだったと思わせるような事態になることもあるという。また彼らが「霊薬」の調合に、一般には毒物とされるものや、口にするのは生理的に避けられるような材料を使用することも、嫌悪の一端を担っている。
 彼らが扱う使い魔も、〈セルデシア〉の社会において不幸や不浄の象徴とされるものであり、〈大地人〉たちには好ましく思われないことが多い。
 多くの街や村では、〈魔女〉は迫害される存在である。そのため、〈大地人〉の魔女を居住ゾーンで見かけることはなく、彼女らは山奥や沼地といった人里離れた場所で暮らしている。他方、文化レベルが極端に低い集落では、〈魔女〉が人々と共に暮らしている姿を見ることができる。
 社会の闇で静かに生きる〈魔女〉だが、善意のもとで人々を助け、信頼を得る者もごくわずかにいる。そんな彼女らは〈白魔女〉と呼ばれ、敬意をもって迎えられる。

【転職方法】

 〈魔女〉に転職するには秘匿されたゾーンに住む魔女達に弟子入りする必要があるが、その後職業クエストを進める間、「ほぼすべての居住ゾーンに出入りすることができなくなる」という過酷なペナルティを負うことになる。これは前項に記した通り、〈魔女〉が非常に危険な存在であると認知されているためである。なお、職業クエストのストーリーはかなり凝っており、完遂までにかかる時間も相当長い。
 さながら中世の「魔女狩り」のような状況をなんとか耐え忍び、職業クエストの最後で民衆を助ける選択をすることで、人々に益をもたらす〈白魔女〉として認められ、上記のペナルティは解除される。

【プレイヤーからの評価】

 職業クエストのストーリーの評価は高いのだが、如何せん途中のペナルティが重すぎること、苦労する割に「霊薬」は薬となる条件が厳しく汎用性がないこと(ついでに材料も希少である)、そして何よりも「離職することができない」という要素があり、〈魔女〉に転職するプレイヤーは少ない。
 さらに言えば、職業クエストの途中で心が折れてキャラデータを放棄するプレイヤーすら珍しくなく、〈白魔女〉は絶滅危惧種レベルの珍しさである。

≪追記:2018年07月02日≫
 とある大規模戦闘ギルドのメンバーからの情報によると、過去にレイドの攻略に〈魔女〉のプレイヤーが参戦、メンバーそれぞれに適した「霊薬」を配ることでクリアを目指そうとしたことがあったらしい。
 しかし、〈魔女〉のプレイヤーがメンバーの特性を熟知するためにヒアリング等を行う中で、パーティー内で人間関係のトラブルが起き、結局パーティーは瓦解したとのこと。以降、そのギルドでは〈魔女〉のプレイヤーの加入は断っているのだという。
 特にサブ職業の性能そのものに直結した話題ではないが、オンラインゲームにおいて起こりうることとして、後学のためにArchivesに記載する。

☆最後に

 サブ職業〈魔女〉〈白魔女〉に関して更なる情報をお持ちの方は、アキバ大図書館の〈RefiNderS〉のもとまでお越しください。
 謝礼をご用意してお待ちしています。


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