Final Cut Pro 用 Neat Video V5 のパフォーマンスを最適化する

結論

Neat Video ウインドウのToolsからパフォーマンス設定を行い最適化する。

手順

  1. エフェクトブラウザからNeat Video をノイズリダクションを掛けたいクリップにドラッグ&ドロップする。

  2. Neat Video が適用されたクリップを選択した状態でビデオインスペクタのReduce Noise v5(SR)にある [Options Window…] ボタンを押す。

  3. ノイズプロファイルを作成するための、Neat Video のオプションウインドウが開くので、このウインドウからまず最初にハードウェアに合わせてNeat Videoを最適化する。

  4. Tools > Preferences とクリックして Preferences ウインドウを開く。

  5. [Performance] タブをクリックして Performance ウインドウを開く。

  6. 右上の[Optimize Settings…]ボタンをクリックする。

  7. Optimize Performance Settings ウインドウが表示されるので、左下の[Start]ボタンをクリックする。

  8. テストが終了したら右下の[Accept Best Combination]を押す。

  9. Performanceウインドウに戻ったら、スライダーが緑色のマークに移動していることを確認して、右下の[OK]をクリックする。

解説

動画を撮影した結果、ノイズが乗ってしまう場合の最適解としてNeat Videoを使用しています。かなり負荷の高いプラグインで、書き出しの時間が激増するため、使う機会は少なくしたいのですが、必要に迫られれば使わざるを得ません。

4K素材を扱う機会が増え、負荷も更に上がっていますが、Apple シリコンを搭載したMacを使用することで何とか実用に足りている状況です。

Apple シリコンを搭載したMacは、Pro、Max、Ultraとグレードが上がるにつれCPU、GPUのコア数がどんどん増えていきますが、Neat Videoがそれを十分に利用できているか分からなかったので、最適化する方法を調べた結果、この方法に辿り着きました。

FX3やFX30で動画を撮るようになって、デュアルネイティブISOに対応したLog撮影の方法を試すようになりました。Logを使用して撮影する際に、Cine EI(Exposure Index)というモードを使用して撮る訳ですが、これはかつてのフィルムのようにISO感度を固定して撮り、後に現像で増感、減感するという、ポストプロダクションありきの撮影方法になります。これが中々難しく、ノイズが乗り易い撮影方法でもあるため、Neat Videoの出番になったという訳です。

何でもかんでもLOGで撮るということになはらないだろうし、SDRであっても優れた色味で撮れるものであれば、それが自分にとっての最適解という場合もあるでしょう。そもそも、撮影時にきちんと設定が追い込める一定の環境下で撮るならば、Logで撮ってグレーディングするより、SDRで撮った方がトーンが綺麗に出るという話もあります。

実際グレーディングしてみると、RAWの方が明らかにLOGよりも調整し易いことを考えると、LOGも万能ではありませんので、いずれは動画もRAWで撮って調整するということも増えてくるのかも知れません。RAWを使う場合はそもそもノイズリダクションが掛かっていないので、そのような撮影が増えるならば、尚更でNeat VIdeoの出番はより増えてくることになります。

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