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日韓バイリンガル子育てコラム~継承語としての日本語~ 髙橋由香

ソウル在住11年目、
日韓バイリンガル小学生2人の母、髙橋由香です。


子供達待望の日本のアニメ映画
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が
1月末から韓国でも上映が始まりました。


言わずと知れた
日本のアニメ人気ですが

韓国人ママさん達が
この影響なのか

「子供が日本語を習いたがっている」
というお声がけを頂く事が
多くなってきました。


私を見かけると子供達に
日本語が上手なお母さんよーと
紹介してくれたりします。


日本語・韓国語は
よく似た言語なので

表現の仕方で
ニュアンスが変わるのを
感じますが、

私の事を知っているお母さん達は
日本語が上手なとか、日本から来た
という表現を使ってくれます。


自分がよく知っている誰かに対しては
日本人とか韓国人という表現は
あまり使わないので、〇〇人という
この言葉を聞くと距離感を感じます。


その点、
他言語を学んでいる人というのは

ただ単に言葉を学んでいるだけではないので
その国に対する配慮というものも
同時に学ぶ事と思います。


ですので私も子供達には、

今日は日本語のお友達と遊んだの?
それとも韓国語のお友達?

と言語で区別をしています。


さて、海外で生活をしていると
よく耳にするのが

日本語をどうやって維持していくのか?
ではないでしょうか?


父親:韓国語 
母親:日本語の家庭では

たいがいは
一人っ子や一人目は
母親も力がはいっているので
日本語をある程度話す事が出来ます。


これが二人目・三人目となってくると
明らかに日本語のレベルが
下がってきます。


我が家も長男の時は
日本帰省時には
幼稚園や小学校に
体験入学で入れてみたりと


いろんな事を試してみましたが
3歳下の長女の時にはその機会がなく…


今回コラムでは
生活言語が韓国語である子供達が
継承語である日本語をどのように
学んでいったのか
について
お話をさせて頂きます。


1. 日本語クラブの概要
2.教室運営について
3.作業の分担
4.日本の小学校への体験入学
5.父親達の参加

※サムネイル:子供達がクラフトの授業で作った作品

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