見出し画像

人柄重視なのにモンスター社員が御社に入る理由

日本企業ってどういう訳か「人柄重視」の採用大好きですよね。
正直「人柄重視って何やねん」としか思ってないのですが、一体どんな人柄の人材が欲しいのか全くわかりません。

もちろん人柄重視の採用が悪いと言うてるわけではないのです。
特に若い世代ほどスペシャリティスキルは持っていないですから、人柄採用というのは若い世代にはチャンスを与える意味でも悪いことではないです。
でも、人柄重視で採用している筈なのにモンスター社員が入社してませんか?

人格重視なのに何故モンスター社員が入るのか。
今回はそういう話をしたいと思います。


😊面接で人柄なんかわかるわけない

島耕作より

いきなり下劣なコマを抜粋しましたが、これが応募者の基本なんです。
それは採用現場に立っている皆さんならよく分かっていると思います。
ここで見抜けるコミュニケーション力など「ぶっ飛んでいるかいないか」くらいなものです。

当たり前ですが多くのモンスター社員は「オトコにぺ⚪︎ス」なんて絶対書きません。
「お琴にテニス」と書くに決まっています。
そうして貴方は「なんとなく雰囲気の良い奴」を選んだ結果、モンスターレアを引くのです。
おめでとうございます🤗

🐺モンスター社員は面接慣れしていると思っていい

そして多くの日本企業が求める「コミュニケーションスキル」というものですけども、コミュニケーション能力全般を面接で見抜けるなんて100%ありません
これは面接で測れるコミュニケーション力が「コミュニケーション力全体の一部分でしかない」からです。

そしてモンスター社員になる人は基本的に面接慣れしています
多くの応募者というのは緊張してますし、時に泣き出してしまう人もいるかと思いますけども、モンスター社員は面接慣れしていますから、スラスラと言葉を紡いでくれます。
すっかり貴方は良い気になり、うっかり入社させてしまうわけです。

でも、人柄重視で採用したいならガッチガチに固まって何も喋れないくらいの人を採用した方が失敗少ないと思いますよ。

🏢面接でわかる対人スキルは質疑応答力でしかない

私の場合、面接では「コミュニケーション力がある」と評価されることは多くあります。
ところが私自身はなんとASDなんですね。
ASDはコミニュケーションが大の苦手です。
それでも私に騙される面接官が多くいるということは、それだけ面接ではコミュニケーションスキルを見れていないことを指し示しています。

では面接でわかるコミュニケーション能力とは何かというと「質疑応答力」でしかないわけです。
面接のコミュニケーションなんて簡単です。
何故なら面接のコミュニケーションはシングルタスク・コミュニケーションでしかないからです。
新卒なら集団面接が行われる会社も多いと思いますが、応募者同士のスケジュールがなかなか合わない中途採用で集団面接が行われることは稀かと思います。

その場合、応募者1人に対して面接官が1人〜4人くらいかと思いますが、面接官が何人に増えても応募者は1人しかいないことは変わらないのです。
極論、面接官が100人になろうが1000人になろうがやることは大して変わりません。
2対1が100対1や1000対1になったところで「一度に来る質問は1個しかない」と言うことは全く変わらないのです。
アスペでも普通に乗り切れてしまうんですね。

📝自社では「どんな」コミュニケーションスキルを求めるのか

ある意味、コミュニケーションスキルを測りたいなら、面接より筆記試験の方が重要かも知れません。
個室で質疑応答するより、居酒屋で飲みながら会話した方が有効なことも考えられます。
ただ、筆記試験やるなら「自社でどんなコミュニケーションスキルを持った人材が欲しいのか」と言う可視化は必要です。
どんなコミュニケーションスキルを持った人材が欲しいかを言語化できなければ筆記試験の問題を出しようがないからです。

尤も、モンスター社員の多くはコミュニケーションスキルはあると思いますよ。
特に相手の足元を見るスキルには長けていると思います。
でも「コミュニケーションスキルを持った人材が入って良かったですね!」とはならないですよね。
もっと人柄より個別スキルを見て選んだ方がいいと思いますよ。
どうせ2〜3回の面接で人柄なんか見抜けないのが普通なんで。

いいなと思ったら応援しよう!

センチュリー・大橋
ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。