見出し画像

統計学の学習はスプレッドシートを使うと良い

度々引き合いに出すネタとして私は数学が大の苦手です。
それはもう二次関数からついていけなくなり、かつASDなのも相まって「怖い先生だから起きていよう」という器用な真似ができずに眠り続けた数学の授業。
こんなだから数学の点数は「悪い」なんてレベルではなく、高校卒業までに1桁を2回叩きました。

そんな私が「統計学」なんてものが登場するQC検定2級では本当に痛め付けられまして、まず「正規分布」がサッパリ理解できないのです。
そのため去年の9月に受験したQC検定2級はギタギタにのされました。
会社も変わったことで「QC検定2級はもう受けへん!」とはならず、2級の勉強のために使ったサンクコストもあって諦めきれず、佐久島で、秩父で弁財天様にお祈りして挑んだ先月のQC2級は無事突破できました(弁財天様は才能を与えることで財を運んでくださる神様です)
実際には試験終了間際で名前の書き忘れに気付いて焦ったのですけども、無事に合格して次の作業に取り掛かっております。

弁財天様は私が唯一信仰する神様です。
この大嫌いな数学を突破するにあたり、どんな勉強法をしたのかを、今回は書き記したいと思います。


📝統計学の学習はスプレッドシートを使おう

統計学を学習するにあたって効果的だった勉強法、それはスプレッドシートを使うことです。
本試験ではスプレッドシートどころか関数電卓も使えないのですが、勉強をするにおいてスプレッドシートは有効です。

どうしてスプレッドシートが有効なのか、と言うのを理屈で説明するのは難しいのですが、統計学と言うのは言わばグラフを作ったり表を計算するのが基本なわけです。
相関分析と実験計画法をやってみるとわかるのですが、アレまさに表計算なんですね。
なのでスプレッドシートを使う方が効果的に対処できるのです。

🔬実験計画法の計算でスプレッドシートの本領発揮

QC検定2級の勉強で一番スプレッドシートが役に立つのは実験計画法です。
実験計画法はサーロナルドエイルマーフィッシャーという学者が編み出した統計手法で、反復ガンダムランダム化、局所管理という3つの原則で成り立っています。
特に反復が大きいのですが、実験計画法の面倒なところは平方和の計算です。
とにかく平方和を間違えると芋蔓式に失点するので、分散分析において平方和をミスなく正確に回答することが重要です。

実験計画法一元配置実験の例

一つ問題を解いてみましょうか。
この表では最初から平方和の合計(ST)はわかっています。
ただSTはわからない状態からスタートすることもあるんですね。
このSTの求め方が面倒で、Y1の22.7からY3の22.9まで個々の数字を2乗します。
1個1個の数字を2乗して合計するんで、電卓での計算がメンドイんですよ…。

MacアプリのCalc84

Macを使っている方であればCalc84で手早く2乗和を出すことができます。
でもこれ、通常の電卓でやるの面倒ですよね。
Windowsを使っている方は、この計算はスプレッドシートのが楽なんです。
スプレッドシートを使うことで、2乗表を作成することができます。

二乗表をスプレッドシートで作成する

そしてY1からY3の全部の数字を足した後の2乗÷繰返し回数との差分を求めます。
上の表だと67.5+68+66⇒201.5²÷9≒4,511.361111111…がわかります。

MacのCalc84が意外に便利すぎ…

こうして4514.65-4511.36をすることで3.29(ST)がわかるんですね。
これ普通の電卓でやるのホント面倒なんですよ。
実験計画法に限ったことでは無いのですが、母平均の検定なんかでも平方和を求めるのが結構面倒だったりします。
本試験では当然電卓でやるんですが、勉強初期〜中期はホントお勧めしません。
「あれ今どこまで計算したんや?」って状態になるんです。
ちなみに受験前当時はMac使ってなかったんでCalc84は合格後に知りました。

📊相関分析の勉強でも何かとスプレッドシートは便利

相関分析においてもスプレッドシートは役立ちます。
とにかく平方和の計算って電卓でやると意外に時間かかります。
まぁ相関分析は比較的平方和出すのが楽な問題が多いんですが、母平均の検定や母分散の検定が、下手すると平均から平方和を求めるというのがあります。
母平均の検定では分散未知の場合は分散を計算することから始まるんですが、分散は平方和÷自由度なので、時に平方和を計算することから始まるんですね。

母平均の検定で平方和を求めることから始める

まぁこういうの来るとメンドイんですわ。
これ平均値は100ですが、個々のデータと平均の差分の2乗和をするんです。

平方和の基本的な求め方

今Macで書いてるんで横着しちゃいますが、平方和の求め方ってこうです。
ここから自由度(サンプル数-1)で割ったのが分散(V)です。
まぁMacだからCalc84を使えますが、WindowsならExcel便利。
こんな感じでね、これからQC2級や統計2級を勉強する人は、スプレッドシートを活用すると、勉強が捗るかもしれませんね🤗

いいなと思ったら応援しよう!

センチュリー・大橋
ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。